EMP 移行コマンドライン ユーティリティ
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EMP 移行コマンドライン ユーティリティ
Environment Manager 個人設定移行コマンドラインユーティリティ (EMP 移行コマンドラインユーティリティ) は、コマンドライン型ツールであり、ユーザ データをソース データベースからターゲット データベースにコピーし、ユーザ名をターゲット ドメインにマッピングして、それに合わせて保存されたレジストリ設定を調整できます。このユーティリティは直接該当するデータベースに接続し、既存の個人設定サーバを使用しません。EMP 移行コマンドライン ユーティリティは、EMP 移行ユーティリティと同じ機能を備えています。
EMP 移行コマンドライン ユーティリティは Tools インストール フォルダにあり、コマンドプロンプトから実行されます。
EMP 移行コマンドライン ユーティリティの実行
- [実行] ダイアログを開き、cmd.exe と入力します。
- コマンドプロンプトを使用して、Tools インストール フォルダに移動します。%ProgramFiles%\AppSense\Environment Manager\Tools\
- 次の表の詳細に従い、適切なパラメータを使用して、EMPMigrateCmd.exe を実行します。
EMP 移行コマンドライン ユーティリティ パラメータ
パラメータ | 入力引数 | パラメータ詳細 |
/?
/ |
該当なし | ヘルプ テキストをコンソールに出力します。 |
/sourcedb
|
dbname | ソース データベースの名前。 これは必須のパラメータです |
/sourceinstance
|
server[\instance] | ソース データベースのサーバ名またはインスタンス名。インスタンス名は任意です。 これは必須のパラメータです。 |
/targetdb
|
dbname | ターゲット データベースの名前。 |
/targetinstance
|
server[\instance] | ターゲット データベースのサーバ名またはインスタンス名。インスタンス名は任意です。 これは必須のパラメータです。 |
/sourcewindowsauth
|
true または false | ソース データベースに接続するために使用される認証タイプ:
引数が指定されていない場合、Windows 認証が自動的に使用されます。 |
/sourcesqlusername
|
username |
ソース データベースの SQL 認証のユーザ名。SQL 認証が要求される場合は、sourcewindowsauth パラメータを false に設定します。 |
/sourcesqlpassword
|
password |
ソース データベースの SQL 認証のパスワード。SQL 認証が要求される場合は、sourcewindowsauth パラメータを false に設定します。 |
|
true または false | ターゲット データベースに接続するために使用される認証タイプ:
引数が指定されていない場合、Windows 認証が自動的に使用されます。 |
/targetsqlusername
|
username |
ターゲット データベースの SQL 認証のユーザ名。SQL 認証が要求される場合は、sourcewindowsauth パラメータを false に設定します。 |
/targetsqlpassword
|
password |
ターゲット データベースの SQL 認証のパスワード。SQL 認証が要求される場合は、sourcewindowsauth パラメータを false に設定します。 |
/domainmapping
|
[current]|[map]|[nomap] |
ユーザに適用される新しいドメインへのマッピングのタイプ。指定されていない場合、このパラメータの既定値は current です。 |
/mapto
|
domainname |
mapto パラメータが map に設定されている場合はターゲット ドメイン名。 |
/users
|
[all]|[group]|[list] | 移行するユーザを指定します。
ソース データベースで重複するユーザが見つかった場合は、最新のユーザのみが移行されます。 |
/usersgroup
|
groupname |
移行する個人設定グループの名前。users が group に設定されているときに使用します。 |
/userlist
|
listfile | 移行するユーザのリストを含むファイルへの完全パス。users が list に設定されているときに使用します。 ファイル パスは引用符で囲む必要があります。ファイルの一覧にある各ユーザは、個別の行または CSV 形式でなければなりません。 ファイル名がパスなしで指定される場合は、EMPMigrateCmd.exe 作業ディレクトリが想定されます。 |
/options
|
[replace],[ignoreglobal],[copyarchives],[copydiscovered] | これらのオプションの1つ以上をカンマ区切りのパラメータで指定できます。
|
/output
|
outputfile | レポート ファイルの出力先。出力パスを指定するときには、パス名を引用符で囲む必要があります。パスが指定されていない場合は、既定のパス %USERPROFILE%\\Documents\\EMPMigrate.log が使用されます。 |
/threads
|
number |
データを移行するときに使用されるスレッド数。値0は、強制的に、使用するスレッドをプロセッサ数と等しさせます。これが既定値です。 |
必要なユーザ名の形式
ユーザ名は、ソース データベースの dbo.User.Name フィールドと一致する必要があります。これらは、Microsoft で定義される下位レベルのログイン名形式です。たとえば、ローカル ドメイン Ivanti.local のユーザ ExampleUser の形式は、Ivanti\ExampleUser です。完全修飾 Ivanti.local ドメイン名を使用すると、ユーザが無視され、移行されません。技術的に正しい場合、データベースで指定された Name フィールドに対応しません。
ユーザ プリンシパル名 (UPN) 形式はサポートされていません。
使用のシナリオと解決策
次のシナリオは、EMP 移行コマンドライン ユーティリティを使用する方法を示します。これらのシナリオでは、SrcSql は移行元、TgtSQL は移行先を表します。各シナリオには、完了するタスクの概要と、コマンドライン ソリューションが含まれます。
シナリオ1
Windows 認証を使用すると、個人設定グループ Prod Users を新しい移行先に行こうし、ターゲット データベースの既存のユーザ データをソース データベース内のデータで置換する必要があります。グループを移行するには、移行先に個人設定グループが存在するかどうかを確認し、グローバル データ設定に差がないことを確認する必要があります。
解決策
EMPMigrateCmd.exe /SourceInstance SrcSQL /SourceDB PSDB /TargetInstance TgtSQL /TargetDB PSDB /Users Group /UserGroup "Prod Users" /Options Replace
シナリオ2
移行元と移行先の両方で 明示 SQL 認証資格情報を使用すると、すべてのユーザを移行先に移行する必要があります。移行は既存の個人設定グループを置換し、グローバル データ差異を無視する必要がありますが、新しいドメインにマッピングしてはなりません。
解決策
EMPMigrate.exe /SourceInstance SrcSQL /SourceDB PSDB /SourceSQLusername sa /SourceSQLPassword sourcePass /TargetInstance TgtSQL /TargetDB PSDB /TargetSQLUsername sa TargetSQLPassword targetPass /DomainMapping NoMap /Users All /Options Replace,IgnoreGlobal
シナリオ3
移行元で Windows 認証を使用すると、c:\Temp\UserList.txt にあるユーザのリストを明示 SQL 認証資格情報が必要な移行先に移行する必要があります。移行は既存の個人設定グループを置換し、検出されたアプリケーションのデータを含む必要があります。グローバル データの差異を無視する必要がありますが、新しいドメインにマッピングしてはなりません。
解決策
EMPMigrate.exe /SourceInstance SrcSQL /SourceDB PSDB /TargetInstance TgtSQL /TargetDB PSDB /TargetSQLUsername sa /TargetSQLPassword targetPass /Users List /UserList "c:\Temp\UserList.txt" /Options Replace,IgnoreGlobal,CopyDiscovered