EMP 移行ユーティリティ
Environment Manager 個人設定移行ユーティリティ (EMP 移行ユーティリティ) は、スタンドアロン ツールであり、ユーザ データをソース データベースからターゲット データベースにコピーし、ユーザ名をターゲット ドメインにマッピングして、それに合わせて保存されたレジストリ設定を調整できます。このユーティリティは直接該当するデータベースに接続し、既存の個人設定サーバを使用しません。
このユーティリティは、ソース データベースで発生する各ユーザの個人設定グループを、ターゲット データベースの同じ名前のグループに対して確認します。ユーザまたはグループがソース データベースのリストにあり、ターゲット データベースのリストにはないという比較可能なデータが存在しない場合、Environment Manager からのインポート/エクスポート処理を実行し、ソース データベースとターゲット データベースの両方を調整する必要があります。比較が完了すると、[ログの表示] をクリックして、出力サマリーを表示できます。
次の表は、ソースおよびターゲット データベースの EMP 移行ユーティリティ バージョン要件を示します。
EMP 移行ユーティリティ バージョン | ソース バージョン | ターゲット バージョン |
8 FR4 | 8.1、8.2、8.3、または8 FR4 | 8 FR4 |
8.5 | 8.5 | 8.5 |
8.6 | 8.5または8.6 | 8.6 |
10.x | 10.x 以降 | 10.x |
詳細については、「構成のインポートとエクスポート」をご参照ください。
アプリケーションの使用カウントは転送されないため、新しいデータベースではカウントがやり直されます。このため、転送されたアプリケーションは、アプリケーション使用状況レポートに表示されません。検出されたアプリケーションの使用カウントは転送時に1に設定され、検出されたアプリケーション レポートに表示されます。
使用シナリオ
一般的に、EMP 移行ユーティリティは、特定のユーザまたはグループが、特定のアプリケーションをテストするためにユーザ受け入れテスト (UAT) 環境などにアクセスする必要があるときに使用することができます。EMP 移行ユーティリティを使用すると、ユーザの既存の個人設定 データを UAT データベースから本番データベースに移行し、ユーザの経験が両方の環境で同じであることを保証できます。
また、たとえば、特定のユーザがある地域から別の地域に移動しているような場合には、EMP 移行ユーティリティを使用して、ユーザ個人設定 データを前もって移行し、新しいロケーションでもユーザの経験を一貫させることができます。
EMP 移行ユーティリティの実行
- [スタート] > [すべてのプログラム] > [Ivanti] > [Environment Manager] > [ツール] > [EMP 移行ユーティリティ] を選択します。
- [ターゲット データベース] ダイアログで、データを受信するターゲット データベースに関する次の情報を入力します。
-
[OK] をクリックして、接続し、コンソールを表示します。
- 省略記号 (...) をクリックして、ソース データベースを選択します。
- [ドメイン マッピング] ドロップダウンメニューから、ドメイン マッピングを選択します。
- 現在のドメインを使用する- ユーティリティが使用されるドメイン
- 新しいドメインにマッピングする- 省略記号を使用してドメインを選択するか、ドメインの etBIOS 名を直接フィールドに入力します。
ドメイン マッピングなし - このオプションが選択されていない場合は、ユーザが修正されません。これは、同じドメインでデータベースを組み合わせる際に役立ちます。
ドメイン マッピングが使用される場合、前の値に関係なく、すべての選択されたユーザのドメインがターゲット データベースに変更されます。このユーティリティは、ターゲット ドメインの各ユーザの SID を検索できる必要があります。
このユーティリティは、ターゲット ドメインの Active Directory にユーザを追加しません。
- 次のオプションを使用して、追加するユーザを選択します。
- ユーザの追加 - 使用可能なグループからユーザを選択します。名前、ドメイン (任意) を入力するか、ユーザ グループを選択して、[検索] をクリックすると、そのグループ内のユーザが表示されます。
[ファイルの読み込み...] ボタンをクリックして、CSV ファイルからユーザのリストを読み込みます。各ユーザはカンマで区切る必要があります。
- グループの追加 - グループからすべてのユーザを選択します。
- すべてのユーザの追加 - データベースからすべての使用可能なユーザを選択します。
- [削除] ボタンを使用すると、ユーザとグループを移行の対象外にすることができます。
- すべての必要なユーザが追加された後、[OK] をクリックします。
-
[移行の開始] ボタンをクリックして、移行オプションを表示します。
- チェックボックスを使用して、次の設定を適用します。
- グローバル データ差異を無視する - ソース データベースとターゲット データベースの間にグローバル データ差異が存在する場合、ツールはこれらの不一致を無視し、移行を続行します。グローバル データは、グローバル レジストリ ファイル パスの追加と除外や、Windows 設定グループなどのグローバル パス データを参照します。
- 既存のユーザのデータを置換する - ユーザの同じユーザが見つかった場合、古いデータが削除され、ソース データで置換されます。選択しない場合は、古いデータは置換されません。
- アーカイブのコピー - アーカイブ データと現在のデータが転送されます。
- 検出されたアプリケーションのコピー - 検出されたアプリケーションが転送されます。
- [次へ] をクリックすると、転送が開始します。
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処理ダイアログが表示され、成功および失敗した転送数が示されます。
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完了した後には、使用可能なボタンを使用して、エラーおよび表示ログを調査できます。ログは現在のユーザのドキュメント フォルダに書き込まれます。
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データを移行した後には、ターゲット データベースで、個人設定の分析 ツールを起動し、移行されたユーザに存在するデータを確認できます。
EMP 移行ユーティリティは、ソース データベースからユーザ データを削除しません。
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