アプリケーション グループの追加と除外
レジストリ、フォルダ、およびファイル パスの追加と除外は、アプリケーション グループ内のすべてのアプリケーションに追加できます。
アプリケーション グループ レベルで追加と除外を追加することをお勧めします。
このセクションの内容
- アプリケーション データ収集を使用してアプリケーション グループの追加を追加する
- 手動でアプリケーション グループ レジストリの追加または除外を追加する
- 手動でアプリケーション グループ フォルダの追加または除外を追加する
- 手動でアプリケーション グループ ファイルの追加または除外を追加する
- アプリケーション グループのプロパティ
- PVC 仮想化について
ユーザ個人設定ナビゲーション ツリーでアプリケーション グループを選択すると、作業領域にいくつかのタブが表示されます。これらのタブには、選択したアプリケーション グループ用のサーバと同期されることになる個人設定データが表示されます。これで、必要に応じて、さらに追加または除外を手動で追加できます。
•アプリケーション
このグループに含まれている実行可能ファイルがリストされます。
•レジストリ
設定が個人設定サーバーと同期される際に追加または除外されるように指定されているレジストリ設定がリストされます。
•フォルダ
設定が個人設定サーバーと同期される際に追加または除外されるように指定されているフォルダがリストされます。
•ファイル
設定が個人設定サーバーと同期される際に追加または除外されるように指定されているファイルがリストされます。
•プロパティ
グループの名前と説明を表示および編集します。このセクションには、詳細なグループ プロパティも含まれます。
アプリケーション データ収集を使用してアプリケーション グループの追加を追加する
アプリケーション データ収集は、ユーががアプリケーションを実行するときに、受動的に、管理対象エンドポイントからデータを収集します。
読み書きされるレジストリキーとフォルダ パスは、各アプリケーションに対して記録されます。アプリケーションの終了時に、データが Environment Manager Personalization データベースに保存されます。
- [ユーザ個人設定] ナビゲーション ツリーで、[個人設定] > [アプリケーション 個人設定] > [アプリケーション グループ] を選択します。
- アプリケーション グループを選択します。
-
[個人設定] リボンで、[アプリケーションの追加] > [アプリケーションの選択] をクリックします。
[アプリケーションの選択] ダイアログが表示されます。
-
[新規] > [アプリケーション データ収集から] をクリックします。
[アプリケーションの追加 - データ収集] ダイアログが表示されます。ダイアログには、アプリケーション データ収集で収集されたアプリケーションが一覧表示されます。
- フォルダまたはレジストリ追加を追加するアプリケーションを選択します。
- [いいえ、このアプリケーションを手動で構成します (詳細)] をチェックします。
-
[構成] をクリックします。
ダイアログには、選択したアプリケーションのアプリケーション データ収集によって収集されたすべてのレジストリキーとフォルダ パスが一覧表示されます。既存の追加が選択されます。
- アプリケーション グループに追加するレジストリおよびフォルダ パスをオンにします。明示的に除外されないかぎり、子パスは親パスとともに含まれます。親パスが選択されると、子パスは自動的に選択解除され、無効になります。
-
[OK] をクリックします。
[詳細を入力] ダイアログが表示されます。アプリケーション名は読み取り専用です。
- [OK] をクリックします。
選択したレジストリおよびフォルダ パスは、アプリケーション グループに追加されます。
手動でアプリケーション グループ レジストリの追加または除外を追加する
- [ユーザ個人設定] ナビゲーション ツリーで、[個人設定] > [アプリケーション 個人設定] > [アプリケーション グループ] を選択します。
- アプリケーション グループを選択します。
- [レジストリ] タブを選択します。
- 追加または除外領域で、[レジストリ キーの追加] を選択します。
[レジストリ キーの選択] ダイアログが表示されます。
- [キー] フィールドで、省略記号 (...) を選択してレジストリ キーを参照するか、手動でパスとキー名をフィールドに入力します。
レジストリ パスの任意の場所でワイルドカードを使用し、1つ以上の文字を表すことができます。たとえば、Microsoft Outlook のパスに *.0を追加すると、1つのエントリですべてのバージョンの Outlook を追加または除外できます。
HKCU\Software\Microsoft\Office\*.0\Outlook
[レジストリの参照] ダイアログが表示されます。ローカル コンピュータから現在のユーザを選択するか、[接続] をクリックして、Active Directory のコンピュータの選択ダイアログを表示し、別のコンピュータを選択して参照できます。
- 必要なレジストリ キーを検索し、[OK] をクリックします。
選択したレジストリ キーは、[レジストリ キーの選択] ダイアログで入力されます。
- [OK] をクリックします。
レジストリキーは、アプリケーション グループの追加または除外として追加されます。
手動でアプリケーション グループ フォルダの追加または除外を追加する
- [ユーザ個人設定] ナビゲーション ツリーで、[個人設定] > [アプリケーション 個人設定] > [アプリケーション グループ] を選択します。
- アプリケーション グループを選択します。
- [フォルダ] タブを選択します。
-
追加または除外領域で[フォルダの追加] を選択します。
[フォルダの選択] ダイアログが表示されます。
-
[パス] フィールドで、省略記号 (...) を選択して、フォルダを参照します。パスは手動でフィールドに入力することもできます。
[フォルダの参照] ダイアログが表示されます。ローカル コンピュータから既存のフォルダを選択するか、[新しいフォルダにする] ボタンをクリックして、追加または除外する新しいフォルダを作成します。
- 必要なフォルダを検索し、[OK] をクリックします。
- 選択したフォルダ パスは、[フォルダの選択] ダイアログで入力されます。
- [OK] をクリックします。
フォルダ パスは、アプリケーション グループの追加または除外として追加されます。
手動でアプリケーション グループ ファイルの追加または除外を追加する
- [ユーザ個人設定] ナビゲーション ツリーで、[個人設定] > [アプリケーション 個人設定] > [アプリケーション グループ] を選択します。
- アプリケーション グループを選択します。
- [ファイル] タブを選択します。
-
追加または除外領域で[ファイルの追加] を選択します。
[ファイルの選択] ダイアログが表示されます。
- [パス] フィールドで、省略記号 (...) を選択して、ファイルを参照します。パスは手動でフィールドに入力することもできます。
-
必要なファイルを検索し、[OK] をクリックします。
選択したファイル パスは、[ファイルの選択] ダイアログで入力されます。
- [OK] をクリックします。
ファイル パスは、アプリケーション グループの追加または除外として追加されます。
アプリケーション グループのプロパティ
[プロパティ] タブでは、アプリケーション グループ名の編集と、説明の追加または編集を行えます。
このタブには、詳細機能 [このグループの PVC 仮想化を無効にする] が含まれています (Environment Manager 2021.3)。このオプションを選択する場合は、レジストリ定義と、指定されている追加および除外を、慎重に検討する必要があります。経験のあるシステム管理者のみ、または Ivanti サポートからアドバイスがあった場合にのみ、ご使用になることをお勧めします。
[PVC を無効にする] オプションを選択すると、キャプチャされる個人設定データの量が著しく増える可能性があり、ユーザのログオン / ログオフ時間やシステム パフォーマンスに重大な影響を及ぼす可能性があります。
アプリケーション グループの個人設定で利用できるのは、次の2つの方法です。
•NVAG - PVC 無効
(NVAG つまり非仮想化アプリケーション グループ (Non-Virtualized Application Group))
標準仮想化 (PVC 有効)
基本的に、PVC (プロセス仮想化コンポーネント) が有効になっている状態では、個人設定に対して編集が行われると、更新されたすべてのレジストリ定義およびデータのコピーが、個人設定サーバと同期されます。これは、実行中のアプリケーションに PVC.DLL を追加することによって行われます。Environment Managerこれにより、レジストリおよびファイル システムのイベントをインターセプトすることで、個人設定に対するすべての変更内容がキャプチャされ、同期化されます。これは、グループの起動時とクローズ時にコピーされる、変更されたデータに対してのみ効率的なプロセスです。
場合によっては、PVC が有効になっていると、サードパーティ アプリケーション内のパーソナライズされた設定が、必ずしも正しく機能しない場合や、正しく表示されない場合があります (たとえば、Chrome 80にアップグレードした後のブックマーク)。1つのアプリケーションに多数のプラグインがインストールされている場合 (Microsoft Outlook など)、 各アプリケーションおよびその複数のプラグインにまたがった同期化が行われるため、パフォーマンスに影響が出ることがあります。
元々 PVC は、サンドボックスを有効にするため、Environment Manager で導入されました。サンドボックスを使用すると、アプリケーションが実行されている環境やコンピュータに関係なく、一貫性のある個人設定が可能になります。PVC 仮想化を無効にすると、このサンドボックスの機能が除去されます。
NVAG - PVC 無効
非仮想化アプリケーション グループつまり NVAG を使用すると、PVC が無効化されている場合に、個人設定が可能になります。アプリケーション グループのすべての個人設定は、グループ内の最初のアプリケーションが起動されたときと、グループ内の最後のアプリケーションが閉じられたときに、同期されます。
•アプリケーション グループが開始されると、グループの個人設定データがローカル キャッシュから Windows レジストリにコピーされます。
•グループ内のアプリケーションが順番に起動されて、レジストリ ディレクトリから読み出されます。
•アプリケーション グループが閉じられると、アプリケーション グループの個人設定がレジストリからコピーされ、個人設定サーバと同期されます。
•レジストリ設定値に対する変更は上書きされます。このとき、キーはマージされます。
PVC を無効にするには:
1.選択したアプリケーション グループの [プロパティ] タグで、チェックボックス [このグループの PVC 仮想化を無効にする] を選択します。
2.警告ダイアログが表示されます。続行するには、[はい] を選択します。
この設定を使用する場合、お使いのアプリケーション グループに適した追加と除外について理解することが、極めて重要です。
例: ユーザのプロファイルが「追加」と指定されている場合:
PVC が有効になっているとき - 変更されたファイルのみが同期時にコピーされます。許容されるパフォーマンスが維持されます。
PVC が無効になっているとき - ユーザのプロファイル内のすべてのファイルが、グループが開かれたとき、または閉じられたときに同期されます。これは、コンピュータのパフォーマンスに重大な影響を及ぼす可能性があります。
チェックボックス利用不可
Environment Manager 内の詳細設定を使用した場合、チェックボックスが、表示されるものの選択できなくなる場合があります。通常、これは、レジストリ ハイブを使用するようにアップグレードされていない、UpgradeFbrToHive 設定が False が設定されている、非常に古いレガシー システムと関連があります。この詳細設定を一度 True に設定すると、False には変更できなくなるので、注意してください。