GeoSync コマンドレット

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GeoSync

GeoSync 設定は、個人設定サーバに付属のコマンドレットで実行されます。このコマンドレットは、Import-ApsInstancemodule が実行されるときに、自動的に PowerShell セッションにインポートされます。

既定の Environment Manager のインストール先が使用される場合、コマンドレットは次の場所にあります。C:\Program Files\AppSense\Environment Manager\Personalization Server\Support

SQL 構成者アカウントの既定の日付形式は、米国の日付形式 (mm/dd/yyyy) と一致している必要があります。詳細については、GeoSync ヘルプ トピック、およびこちらの記事をご参照ください。

コマンドレット 説明 パラメータ
New-EMPSPublisher GeoSync のパブリッシャとして指定されたデータベースを設定します。

このコマンドレットは、ライブおよびエクスポートの2つのモードで動作します。エクスポート モードでは、処理を実行するためにデータベースに適用できるスクリプトをエクスポートします。高度な要件に合わせて、スクリプトをカスタマイズできます。

共通パラメータ:

-PublisherServer

-PublisherDatabase

-DisplayName

-Verbose

-ConfigurerCredential

-SecondaryReplicaServers

-DatabaseMasterKeyPassword

ライブ パラメータ:

-ConfigurerCredential

エクスポート パラメータ:

-ExportScript

-ScriptFolder folder

-Force

Remove-EMPSPublisher 指定されたデータベースからパブリッシャ機能を削除します。

このコマンドレットは、データベースからパブリッシャ設定を削除し、すべてのサブスクライバがすべて削除されていることを証明します。通常の方法でサブスクライバを削除できない場合は、Reset-EMPSGeoSyncDatabase コマンドレットを使用します。

このコマンドレットは、ライブモードまたはエクスポートモードで動作します。

共通パラメータ:

-PublisherServer

-PublisherDatabase

-Verbose

-ConfigurerCredential PSCredential

ライブ パラメータ:

-ConfigurerCredential PSCredential

エクスポート パラメータ:

-ExportScript

-ScriptFolder folder

-Force

Add-EMPSSubscriber サブスクライバ データベースをパブリッシャに追加します。

ライブモードでは、パブリッシャとサブスクライバにアクセスできる必要があります。エクスポートモードでは、3つのスクリプトが生成されます。

  • サブスクライバの基本設定スクリプト「Subscriber-subscriberid.sql」は、サブスクライバで基本設定を実行します。作成されたサブスクライバ証明書を保存するには、指定された証明書フォルダが必要です。
  • パブリッシャ参照追加スクリプト「AddPublisherTo-subscrberid.sql」は、サブスクライバでパブリッシャへの参照を追加します。パブリッシャ証明書を、サブスクライバの指定された証明書フォルダにコピーする必要があります。
  • サブスクライバ参照追加スクリプト「Add-subscriberIdToPublisher.sql」は、パブリッシャでサブスクライバへの参照を追加します。サブスクライバ証明書を、パブリッシャの指定された証明書フォルダにコピーする必要があります。
共通パラメータ:

-PublisherServer

-PublisherDatabase

-SubscriberServer

-SubscriberDatabase

-ServiceCredential PSCredential

-DisplayName

-Verbose

ライブ パラメータ:

-ConfigurerCredential PSCredential

構成認証資格情報は、サブスクライバとパブリッシャ データベースで同じでなければなりません。

エクスポート パラメータ:

-ExportScript

-ScriptFolder folder

-Force

-PublisherDisplayName

Remove-EMPSSubscriber パブリッシャからサブスクライバを削除し、サブスクライバをクリーンアップします。

ライブモードでは、パブリッシャとサブスクライバの両方にアクセスできる必要があります。エクスポートモードでは、2つのスクリプトが生成されます。

  • RemoveSubscriber-subscriberid.sql
  • Remove-subscriberid.sql
共通パラメータ:

-PublisherServer

-PublisherDatabase

-SubscriberServer

-SubscriberDatabase

-RemoveUsers

-Verbose (任意)

ライブ パラメータ:

-ConfigurerCredential PSCredential

構成認証資格情報は、サブスクライバとパブリッシャ データベースで同じでなければなりません。

エクスポート パラメータ:

-ExportScript

-ScriptFolder folder

-Force

Get-EMPSSubscribers パブリッシャのサブスクライバのリストを返します。

このコマンドレットは、文字列プロパティ「ServerInstance」および「Database」を使用して、オブジェクトのリストを出力パイプラインに書き込みます。

-PublisherServer

-PublisherDatabase

-ConfigurerCredential PSCredential

Reset-EMPSGeoSyncDatabase リンクされたデータベースが使用できない可能性がある単一のデータベースから GeoSync 設定を削除します。

サブスクライバまたはパブリッシャが使用できない場合に、GeoSync 情報を削除するために使用されます。これはライブモードでのみ実行されます。

-SubscriberDisplayName が指定されている場合は、そのサブスクライバへの参照がパブリッシャ データベースから削除されます。そうでない場合は、すべてのデータベース (パブリッシャまたはサブスクライバ) からすべての GeoSync オブジェクトを削除します。

-Server

-Database

-ConfigurerCredential

-SubscriberDisplayName

-Force

Start-EMPSBatchSync 指定されたパブリッシャ データベースから、指定されたサブスクライバ データベースへの一括同期をプログラム的に開始します。

一致するサブスクライバの一括同期を開始するために使用されます。これは、コンソールからの一括同期のトリガーと同じです。このコマンドは非同期です。要求のステータスを反映するオブジェクトを返しますが、同期が完了までブロックされません。

-SubscriberDisplayName

-ConfigOnly

Stop-EMPSBatchSync 実行中の一括同期を停止します。

一致するサブスクライバの実行中の一括同期を停止するために使用されます。これは、コンソールからの一括同期のキャンセルと同じです。このコマンドは非同期です。要求のステータスを反映するオブジェクトを返しますが、キャンセルが完了までブロックされません。

-SubscriberDisplayName
Get-EMPSBatchSyncStatus 同期のステータスを取得します。

一致するサブスクライバの同期ステータスを返すために使用されます。これは、コンソールに表示されるステータスと同じです。要求のステータスを反映するオブジェクトを返します。

-SubscriberDisplayName

パラメータ定義

パラメータ 説明
-PublisherServer

パブリッシャ サーバのサーバ名。既定ではないインスタンスの場合、server\instance の形式を使用します。

可用性グループの一部であるパブリッシャ データベースを設定するときには、このパラメータが主レプリカを参照する必要があります。

-PublisherDatabase パブリッシャ データベースの名前。
-SubscriberServer サブスクライバ サーバのサーバ名。既定ではないインスタンスの場合、server\instance の形式を使用します。
-SubscriberDatabase サブスクライバ データベースの名前。
-DisplayName 任意の表示名はサブスクライバ データベースのパブリッシャと、パブリッシャ データベースのサブスクライバを参照します。省略すると、サーバ名の左端のコンポーネントが既定値です。サブスクライバが設定されるときにこれが一意の名前ではないと、エラーが表示されます。
-Verbose 詳細な出力の表示 - 任意。
-ConfigurerCredential PSCredential 構成で使用する認証資格情報。省略すると、現在の Windows 資格情報が使用されます。ユーザ名にバックスラッシュが使用されている場合、認証資格情報は Windows 認証資格情報として処理されます。そうでない場合、SQL 認証資格情報として処理されます。

-SecondaryReplicaServers

副レプリカ データベースがホストされるデータベース サーバのカンマ区切りのリスト。
コマンドレットによって、発行されたデータベースが可用性グループの一部であることが検出された場合は、1つ以上の副レプリカ データベースを指定してください。

-DatabaseMasterKeyPassword

認証資格情報を暗号化するために使用されるマスター キー パスワードを指定できます。このパラメータがない場合、コマンドレットは無作為の複雑なパスワードを生成します。

状況によっては、データベース マスター キー パスワードの保持が欠かせません。GeoSync.htm をご参照ください

-ServiceCredential PSCredential サブスクライバのサービスでのサービス アクセス用の認証資格情報 (初期一括同期で使用)。これは、サブスクライバの既存のサービス アカウントでなければなりません。ユーザ名にバックスラッシュがある場合は、Windows 認証資格情報と見なされます。そうでない場合は、SQL 認証資格情報と見なされます。
-ExportScript エクスポート モードを指定します。
-ScriptFolder folder 任意で、スクリプトが書き込まれるフォルダを指定します。これは絶対パスまたは相対パスにすることができます。フォルダが存在しない場合は、親フォルダがあれば、作成されます。
-Force 指定されると、同じ名前の既存のスクリプトが上書きされます。サブスクライバ表示名またはパターンが指定されると、各サブスクライバが削除される前に、コマンドレットで確認のプロンプトが表示されません。
-PublisherDisplayName サブスクライバ データベースのパブリッシャの任意の表示名。これはパブリッシャ側で作成された表示名と一致します。
-Server サーバ名。既定ではないインスタンスの場合、server\instance の形式を使用します。
-Database データベース名。
-SubscriberDisplayName 指定されると、パブリッシャからの表示名と一致するサブスクライバを削除します。名前にはワイルドカードの * と ? を使用できます。指定しない場合、すべての GeoSync 設定がデータベース (パブリッシャまたはサブスクライバを問わない) から削除されます。
-ConfigOnly 構成のみの同期を開始します。

GeoSync を構成するスクリプトの生成

GeoSync コマンドレットを使用すると、GeoSync を設定し、分解するための SQL スクリプトを生成できます。 これは、ユーザに該当するデータベースを修正する十分な権限がない場合に役立ちます。代わりに、スクリプトをデータベース管理者に渡して、実行してもらうことができます。

エクスポート モードを使用するには、コマンドレット New-EMPSPublisher、Add-EMPSSubscriber、Remove-EMPSSubscriber、Remove-EMPSPublisher で、-ExportScript パラメータを指定します。他のコマンドレットには、エクスポート機能がありません。

Import-Apsinstancemodule を実行すると、コマンドレットが読み込まれます。ユーザが管理者ではない場合には、警告が発生することがありますが、スクリプト生成には影響しません。

New-EMPSPublisher

-ExportScript が指定される場合は、-ConfigurerCredential が使用されず、追加のパラメータを使用できます。

  • -ScriptFolder はスクリプトが書き込まれるフォルダを指定します。省略されると、スクリプトが現在のフォルダに書き込まれます
  • -Force は、同じ名前のスクリプトが存在する場合に上書きします。

生成されたスクリプト名は Publisher-<server>-<instance>-<database>.sql です。 このスクリプトは、パブリッシャ データベースに対して sqlcmd を使用すると、実行できます。SQL Server Management Studio が使用される場合は、使用されるクエリ ウィンドウが SQL コマンド モードでなければなりません。

コマンドレット「live」を実行する場合とは異なり、データベースが既に設定されているかどうかのチェックは行われません。

Add-EMPSSubscriber

-ExportScript が指定されている場合は、-ConfigureCredential が使用されず、-ScriptFolder と -Force は New-EMPSPublisher として使用できます。-ServiceCredential を指定する必要があります。 Add-EMPSSubscriber は次の3つのスクリプトを生成します。

  • Subscriber-<server>-<instance>-<database>.sql - このスクリプトは、基本設定を実行するために、サブスクライバ データベースに対して最初に実行されます。Server/instance/database はサブスクライバを参照します
  • Add-<server>-<instance>-<database>ToPublisher.sql - パブリッシャ サーバで実行し、サブスクライバに参照を追加します。
  • AddPublisherTo<server>-<instance>-<database>.sql - サブスクライバ サーバで実行し、パブリッシャへの参照を追加します。

Remove-EMPSSubscriber

ExportScript モードの Add-EMPSSubscriber と同様ですが、-ServiceCredential は必要ありません。2つのスクリプトが生成されます。

  • Remove-<server>-<instance>-<database>FromPublisher.sql - パブリッシャ サーバで実行し、サブスクライバへの参照を削除します。
  • RemoveSubscriber<server>-<instance>-<database>.sql - サブスクライバ サーバで実行し、パブリッシャの参照と基本設定を削除します。

Remove-EMPSPublisher

上記のように、-ExportScript には -Force および -ScriptFolder があり、-ConfigurerCredential は関係しません。1つのスクリプトを生成します。

  • RemovePublisher-<server>-<instance>-<database>FromPublisher.sql - パブリッシャ サーバで実行し、パブリッシャを削除して、データベースを標準個人設定 データベースに戻します。

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