レジストリ処理
レジストリ操作により、ユーザごとに、提供されているアプリケーションセットのレジストリキーと値を設定できます。ほとんどのアプリケーションでは、正常の動作のために、何らかの形式の既定の構成が存在する必要があります。
レジストリキー処理では、レジストリキーを作成または削除し、レジストリキー値を設定、作成、および削除できます。
レジストリキー ファイルをインポートすると、ローカルまたはリモート エンドポイントのレジストリの領域を、管理対象エンドポイントのレジストリに追加できます。これにより、複数のレジストリキーと値を作成および削除することができます。各処理を個別に作成する必要はありません。
また、既存のコンピュータまたはエクスポートされたレジストリ ファイルから任意の状態設定をインポートしたり、レジストリ ハイブを使用してレジストリ設定を操作することもできます。
このセクションの内容
- レジストリの作成処理
- レジストリ ファイルのインポート
- ユーザ ログオフ レジストリ ハイブの作成処理
- ユーザ ログオン レジストリ ハイブの作成処理
- レジストリ キーの操作
- レジストリ ハイブ
- 復元形式のマージと置換
レジストリの作成処理
- ポリシー構成ナビゲーション ツリーで、新しいノードを作成するか、既存のノードを選択します。
- [処理] リボンで、[レジストリ] を選択し、任意のオプションを選択します。
- キーの作成 - レジストリキーのリストを構成します。これは、トリガーと条件が適用されるときに、管理対象エンドポイントで作成されます。該当するハイブを選択し、キーを参照または入力して、キーを特定します。
- キーの削除 - 管理対象エンドポイントで削除するレジストリキーのリストを構成します。
- 値の設定 - レジストリキーを特定し、そのキーに設定される値を入力します。
- 値の削除 - 管理対象エンドポイントで選択したキーに入力された値を削除します。
- 既定値の設定 - レジストリキーを特定し、そのキーに設定される既定値を入力します。
- [追加] をクリックします。
- 必要に応じて、フィールドを入力します。これらの条件はそれぞれ次のフィールドの組み合わせとして使用します。
- ハイブ - レジストリキーを含むハイブを選択します。
- キー - レジストリ内のキーを入力または参照します。
- 値名 - そのキーに必要な値を入力または参照します。
- [OK] をクリックして、処理を作成します。
処理管理ヘルプの「処理の構成」をご参照ください。 - キーと値をダイアログボックスから削除するには、[削除] を選択してクリックします。
レジストリキーの作成処理とレジストリキーの削除処理には、[ハイブ] フィールドと [キー] フィールドのみがあります。
レジストリ値処理
レジストリ値処理は、上記の [既定値の設定] ダイアログボックスと同じフィールドを使用します。
レジストリ ファイルのインポート
- ポリシー構成ナビゲーション ツリーで、新しいノードを作成するか、既存のノードを選択します。
- [処理] リボンで、[レジストリ] > [レジストリ ファイルのインポート] を選択し、[レジストリ インポート] ダイアログを表示します。
- 必要なオプションを選択:
- ファイルのインポート - Regedit または他のレジストリ ツールを使用して、エンドポイントからエクスポートされたレジストリ ファイルから、レジストリキーと値を追加します。
参照 - ローカルまたはリモート エンドポイントのレジストリを検査し、トリガーされたときに管理対象エンドポイントにインポートされるレジストリの領域を選択します。
キーとサブキーはダイアログボックスの左側に表示され、選択したキーの値は右側に表示されます。
- 管理対象エンドポイントのすべてのキー、サブキー、および値の [削除] チェックボックスを選択します。選択された項目は削除され、値と既定値が設定されます。
- [OK] をクリックします。
レジストリ インポートで定義された各作成、削除、および設定値の処理が作成されます。
ユーザ ログオフ レジストリ ハイブの作成処理
- ポリシー構成ナビゲーション ツリーで、[ユーザ] > [ログオフ] で新しいノードを作成します。
- ノード名を「レジストリ設定のエクスポート」などに変更します。
- [処理] リボンで、[レジストリ] > [レジストリハイブ] を選択し、[レジストリハイブ] ダイアログを表示します。
- ユーザ プロファイル設定の保存などのタイトルを入力します。
-
設定が保存される場所を入力または参照し、複数のコンピュータから設定にアクセスできるようにします (できればネットワーク共有)。各ユーザの個別のフォルダを作成する必要はありません。Environment Manager は、次の形式を使用して保存されているユーザ情報を分離します
<registry key name>.<domain>_<username>
- [レジストリからファイルにハイブをエクスポートする] を選択します。
- [追加] をクリックします。[レジストリキー] ダイアログボックスが表示されます。
- [キー] ボックスで、キーを入力するか、省略記号を選択し、[レジストリの参照] ダイアログボックスを表示します。
- 割り当てる HKCU レジストリの領域を選択します。ローカル コンピュータ レジストリまたは別のコンピュータのレジストリにすることができます。
- キーの値を入力し、必要なオプションを選択します。
- 既定値名を使用する - キーのレジストリから既定値名を使用します。これを選択し、値にデータが含まれない場合は、ハイブが失敗します。
- 復元形式:
- 置換 - バイナリ ファイルとしてエクスポートします。これは、インポート時に既存の値またはサブキーを置換します。
- マージ - Microsoft Regedit 5ファイルとしてエクスポートします。これは、インポート時に既存の値またはサブキーをとマージします。
- ファイル名を上書きする - [レジストリ キーをファイル名として使用する] をオフにすると、キーを選択するときに設定された [ファイル名] フィールドの既定のファイル パスを編集します。
- [OK] をクリックして、レジストリキーを [レジストリ ハイブ] ダイアログボックスに追加します。
- 割り当てる各レジストリキーで追加手順を繰り返します。
- [OK] をクリックして、処理を保存します。
ログオフ時に適用されるレジストリ ハイブ処理を作成すると、Environment Manager を構成し、ユーザが次回ログオンするときにこれらのレジストリ設定をインポートする必要があります。
ユーザ ログオン レジストリ ハイブの作成処理
- この手順を使用する前に、まず、ログオフ時に適用されるレジストリ ハイブ処理を作成する必要があります。以下のリンクを使用して、その手順にアクセスします。
- ポリシー構成ナビゲーション ツリーで、[ユーザ] > [ログオフ] で新しいノードを作成します。
- ノード名を「レジストリ設定のインポート」などに変更します。
- [処理] リボンで、[レジストリ] > [レジストリハイブ] を選択し、[レジストリハイブ] ダイアログを表示します。
- 前の手順で作成した [ユーザ] > [ログオフ] >[レジストリ設定のエクスポート] ノードに移動します。
- [ユーザ プロファイル設定の保存] 処理を右クリックし、[コピー] を選択します。
- [ユーザ] > [ログオン] >[レジストリ設定のエクスポート] ノードに移動します。
- [ノード] 作業領域 [処理] リストを右クリックし、[貼り付け] を選択します。
- コピーした [ハイブ レジストリ] 処理をダブルクリックします。[レジストリ ハイブ] ダイアログボックスが表示されます。
- タイトルを「ユーザ プロファイル設定の読み込み」に変更します。
- [ファイルからレジストリにハイブをインポートする] を選択し、[OK] をクリックします。
処理が保存され、名前が変更されます。
レジストリ キーの操作
レジストリ設定を使用し、アプリケーションと Windows 設定をパーソナライズできます。これは、ポリシー構成およびユーザ パーソナライゼーションで実行できます。ただし、ポリシー構成またはユーザ パーソナライゼーションのみを使用して、パーソナライゼーションを管理し、最適なパフォーマンスを保証することをお勧めします。
Windows レジストリは5つの個別のキーに分割されます。
- HKEY_CLASSES_ROOT - ファイル関連付けに関する、オブジェクト リンクおよび埋め込みのための情報が含まれます。
- HKEY_CURRENT_USER - 現在のユーザのプロファイル設定が含まれます。
- HKEY_LOCAL_MACHINE - コンピュータの構成設定が含まれます。
- HKEY_USERS - コンピュータでアクティブに読み込まれたすべてのユーザ プロファイルが含まれます。
- HKEY_CURRENT_CONFIG - インストールされているソフトウェアとデバイス ドライバに関連する設定があります。
ユーザが個人設定を変更するたびに、レジストリの HKEY_CURRENT_USER (HKCU) ハイブ領域に格納されます。このため、ユーザがログオフし、次回のログオンで再インポートされるときに、レジストリ設定が保存される場合に、必須プロファイルを使用していても、ユーザの個人設定を使用して、設定を変更することができます。
これは、Environment Manager 内の [レジストリ ハイブ] 処理を使用して実行されます。
レジストリ ハイブ
ユーザが個人設定を変更するたびに、レジストリの HKEY_CURRENT_USER (HKCU) ハイブ領域に格納されます。このため、ユーザがログオフし、次回のログオンで再インポートされるときに、レジストリ設定が保存される場合に、必須プロファイルを使用していても、ユーザの個人設定を使用して、設定を変更することができます。
これは、Environment Manager 内の [レジストリ ハイブ] 処理を使用して実行されます。
このセクションでは、ユーザ ログオフ レジストリ処理およびユーザ ログオン レジストリ処理を作成して、ユーザ プロファイル設定を割り当てて戻す方法について説明します。
まず、ログオフ時に適用されるレジストリ ハイブ処理を作成してから、Environment Manager を構成し、ユーザが次回ログオンするときにこれらのレジストリ設定をインポートする必要があります。
復元形式のマージと置換
レジストリ ハイブ処理を使用して、2つの形式のいずれかでレジストリ ハイブをエクスポートできます。置換またはマージ。各キーに正しい形式を選択することが重要です。形式の動作は異なるため、特定の形式には適さないキーがあるためです。
置換形式はバイナリ ファイルですが、マージ形式のエクスポートは Microsoft Regedit 5形式のテキスト ファイルを生成します。いずれもエクスポートされたレジストリキー、すべてのサブキー、および値のデータを含みます。
置換モードでエクスポートされたバイナリ ファイルをインポートするときには、キー全体がファイルの内容で置換されます。結果として、エクスポート以降に追加されたすべての値とサブキーが削除されます。
マージ モード テキスト ファイルがインポートされると、エクスポートに存在するキーと値のみがレジストリに適用されます。結果として、エクスポート以降に追加されたすべての値とサブキーは、インポート後もレジストリに存在します。
レジストリ値を個別に選択すると、モードに関係なく、常にテキスト ファイルとしてエクスポートされます。
HKCU\Software\AppSense は置換モードでエクスポートされます。
サブキー HKCU\Software\AppSense\Settings はエクスポート後に追加されます。
インポート時には、サブキーは削除されます。
HKCU\Software\AppSense はマージ モードでエクスポートされます。
サブキー HKCU\Software\AppSense\Settings はエクスポート後に追加されます。
インポート時には、サブキーは削除されません。