Windows 10 スタート メニュー ビルダー

Environment Manager 2020.2では、Windows 10スタート メニュー ビルダーが導入されました。この使いやすいウィザードでは、ログオン処理として、パーソナライズされたスタート メニューを作成できます。

カスタマイズされたスタートメニューは、別のユーザ グループによって使用されるエンドポイントに配布できます。このため、組織全体で、各部署やユーザ グループに最適な標準メニューを提供できます。カスタマイズされたメニューがログオン トリガーに対するアクションとして作成されます。

複数のスタート メニュー処理を作成し、別の条件で適用することができます。ただし、複数のスタート メニュー処理が同じエンドポイントに適用された場合、最初の処理のみが使用されます。

スタート メニュー処理は Windows 10エンドポイントにのみ適用されます。別の OS のエンドポイントには影響しません。また、OS 条件の下では表示される必要がありません。

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このセクションの内容

Windows 10 スタート メニュー

Windows 10スタート メニューには、アプリケーション リスト (1) とタイル領域 (2) があります。

表示されるアプリケーション:

UWP (Universal Windows Platform) アプリケーション (「最新型」アプリケーション)

Win32アプリケーション (「従来型」/「デスクトップ」アプリケーション)

スタート メニュー ビルダーでは、シンプルで直感的なインターフェイスを使用して、Win32および UWP アプリケーションの両方と、タイル レイアウト自体を管理できます。

制限事項

必須のプロファイルはサポートされません

Windows 10のバージョン1607より前はサポートされていません。

Windows 10 1607は唯一のサポートされている LTSB バージョンです。

UWP システム アプリは OS にとって欠かすことができず、Windows スタートから削除できません。
システム アプリケーションはスタート メニュー処理の影響を受けず、スタート メニュー ビルダー ウィザードに表示されません。

配布されたスタート メニューは、シェルが起動した後すぐに適用されます。このため、一部のユーザでログオン直後に Windows スタートの変更がわかる場合があります。

Windows 10スタート メニュー ビルダーを使用して作成された処理は、ログオン時に個人設定データが同期されたにエンドポイントに適用されます。つまり、既存のスタートメニュー個人設定は上書きされます。

スタート メニュー処理を作成する

スタート メニュー処理は Windows 10 スタート メニュー ビルダー ウィザードを使用して作成されます。ウィザード アイコンは、Environment Manager ツールとウィザード リボンとコンテキスト メニューで使用できます。コンソールのナビゲーション ウィンドウでノードを選択すると、ノードがアクティブになります。

スタート メニュー ビルダー ウィザードで使用可能な Windows アプリケーションの既定のリストは XML ファイルで提供されるため、ウィザード内で簡単に置換したり修正したりできます。

スタート メニュー ビルダー ウィザードを開く

1.Environment Manager コンソールのポリシー構成ナビゲーション ペインで、任意のログオン トリガーを選択します。スタート メニュー処理では、セッション前、デスクトップ前、デスクトップ作成トリガーを使用できます。
任意のノードを選択するか、メニュー リボンで [ノードの追加] を選択して、新しいノードを作成します。

2.メニュー リボンで [ツールとウィザード] > [スタート メニュー ビルダー] を選択します。 あるいは、右クリックして、[処理] > [スタート メニュー ビルダー] を選択します。

Ivanti スタート メニュー ビルダーが開きます。

3.[次へ] をクリックします。

スタート メニュー一般設定

1.[スタート メニュー処理名] フィールドで、処理の名前を入力します。
名前を入力しない場合、現在の日時を使用した既定の名前が割り当てられます。

2.必要に応じて、[ユーザによるメニューの変更を防止する] チェックボックスをオンにします。

このオプションをオンにすると、ユーザはエンドポイントでメニューを修正できません。

このオプションをオフにすると、ユーザがメニューを修正できます。ただし、ログオン処理がもう一度実行された場合、ユーザの変更は失われます。

3.[次へ] をクリックします。

アプリケーション リストを作成する

このページでは、スタートメニュー処理のアプリケーション リストに含めるアプリケーションを選択できます。

1.[使用可能なアプリケーション] パネルで、任意のアプリケーションを選択します。
右矢印 () をクリックすると、[スタート メニュー アプリケーション リスト] パネルにアプリケーションを追加します。

2.スタート メニュー アプリケーション リストからアプリケーションを削除するには、任意のアプリケーションを選択し、左矢印 () をクリックします。

3.この手順を繰り返して、任意のアプリケーションを追加または削除します。アプリケーション リストが完了したら、[次へ] をクリックします。

表示される使用可能なアプリケーションのリストは、XML ファイルで定義されます。この XML ファイルは、[XML ソースのインポート] または [この PC の再スキャン] ボタンで置換できます。次の「使用可能なアプリケーション リストの管理」をご参照ください。

使用可能なアプリケーション リストは、アプリケーション タイプ (UWP、Win32、すべて) によってフィルタリングできます。[アプリケーション タイプ] コンボボックスでドロップダウン矢印をクリックし、任意のオプションを選択します。

一覧のアプリケーションはアルファベット順にグループ化されます。必要に応じて、折りたたみ/展開アイコン () をクリックして、グループを折りたたんだり展開したりします。

スタート メニュー処理では、フォルダを作成できません。[使用可能なアプリケーション] リストでフォルダから追加された項目は、ターゲット アプリケーション リストのルートに表示されます。

システム UWP アプリケーションはカスタマイズされたスタート メニューに表示されます。これらはプロビジョニング解除できません。

タイル グループを作成する

このページでは、スタート メニュー用のオプションのタイル レイアウトを作成できます。
タイル レイアウトを使用しないスタート メニュー処理を作成する機能が、Environment Manager 2021.1で導入されました。

以前に選択したアプリケーションは、左側のスタート メニュー アプリケーション リストに表示されます。右側の [スタート メニュー タイル グループ] パネルのタイル レイアウトに任意のアプリケーションを追加します。

タイルは一覧のアプリケーションからのみ作成できます。その他のアプリケーションをリストに追加するには、[戻る] をクリックします。 アプリケーション リストを修正する (上記の「アプリケーション リストを作成する」セクションを参照)。

1.タイルまたはタイル グループを追加するには、アプリケーション リスト パネルから項目をドラッグし、スタートメニュー タイル グループ パネルにドロップします。

2.タイルのサイズを設定したり、タイルを削除したりするには、タイルを右クリックして、必要なオプションを選択します。

タイルの固定解除 - タイルをタイルグループ パネルから削除します。

サイズの変更 - 任意のタイル形式を選択します。
Win32タイルは、小または中サイズでのみ表示できます。UWP タイルで使用可能な形式は、特定の UWP アプリケーションによって制約されている場合があります。

3.タイルはグループに配置することができ、タイル グループの名前を指定できます。

[スタート メニュー タイル グループ] パネルで、ドラッグアンドドロップ ジェスチャを使用して、必要に応じてタイルをグループに配置します。

タイル グループの名前を指定するには、タイル グループ間の縦スペースを残します。そのスペースにマウスを置くと、[グループ名の指定] フィールドが表示されます。フィールドをクリックすると、タイル グループ名を入力または編集できます。

4.タイル グループ レイアウトが完了したら、[次へ] をクリックします。

タイル レイアウトの制限事項:

タイル レイアウトは、最大3列の中サイズ タイルをサポートします。

フォルダのタイトルは現在サポートされていません。
Windows スタートでは、タイルを直接別のタイルにドラッグすると、フォルダが作成されます。

グループ ヘッダーを別の位置にドラッグすることはできません。

Windows 10ビルド1703または以前の1607で作成したレイアウトは、想定どおりに表示されない場合があります。

スタート メニュー作成完了

このページは、スタート メニュー処理の作成が完了したことを確認します。

[完了] をクリックすると、ウィザードを閉じます。

スタート メニュー ビルダー ウィザードが終了し、Windows 10スタート メニュー処理が選択したログオン トリガーの [処理] タブに一覧表示されます。

構成の変更を保存する

1.[ファイル] > [名前を付けて保存] > [このコンピュータのライブ構成] をクリックします。
エンドユーザとしてコンピュータにログインし、スタート メニュー処理を確認できます。

2.ログオン時に、Environment Manager は次のように処理を配布します。

現在のユーザの UWP アプリケーションがプロビジョニング解除 (または再プロビジョニング) されます。

Win32アプリケーションのショートカットが作成されました

タイル レイアウトが適用されます。

使用可能なアプリケーション リストの管理

ウィザードに表示される使用可能なアプリケーションのリストは、初めてスタート メニュー ビルダー ウィザードが実行されるときにコンパイルされます。これは現在の Windows コンピュータのスタート メニューに基づき、C:\ProgramData\AppSense\Environment Manager\Console の AvailableApps.1.0.xml として保存されます。

また、Windows 10アプリケーションの既定のリストは、Environment Manager ソフトウェアで XML ファイルとして提供されます。このリストは、現在のコンソールが Windows 10コンピュータではない場合に使用されます。

使用可能なアプリケーション リストは、ウィザードの [アプリケーション リストの作成] (3ページ) で簡単に更新または置換できます。

XML ソースのインポート

XML アプリケーション リストをインポートして、現在のリストを置換するか、現在のリストとマージすることができます。

1.表示されたダイアログで [XML ソースのインポート] をクリックし、任意のファイルの場所を参照します。

2.任意の XML ファイルを選択し、[開く] をクリックします。
[使用可能なアプリケーションのインポート] ダイアログが開きます。

3.任意のインポート処理を選択:

既存のリストとマージする

既存のリストを置換

4.[OK] をクリックします。

この PC を再スキャン

現在のコンピュータのアプリケーション リストを変更した場合は、再スキャンを実行することで、アプリケーション リストが更新されます。

1.[この PC を再スキャン] をクリックします。続行することを確認するメッセージが表示されます。

2.[はい] をクリックします。
再スキャンが実行され、アプリケーション リストが更新されます。

アプリケーションを手動で削除する

必要に応じて、アプリケーションを手動でリストから削除できます。

1.[使用可能なアプリケーション] パネルで、不要な項目を選択します。

2.[リストから項目を削除] を右クリックして選択します。
すべての選択した項目が削除されます。

コマンドライン ユーティリティ EmStartmenuScanner.exe

スタンドアロン コマンドライン ユーティリティ EmStartmenuScanner.exe を使用すると、Environment Manager コンソールを完全にインストールせずに、PC をスキャンし、使用可能なアプリケーション リストを作成できます。

1.C:\Program Files\AppSense\Environment Manager\Console\Utility で EmStartmenuScanner.exe ファイルを探します。

2.スキャンするコンピュータにファイルをコピーします。

3.昇格されたコマンドプロンプトを開き、ファイルを実行します。
パラメータはターゲット XML ファイル名のみです。

例: EmStartmenuScanner MyList.xml

必要に応じて、[XML ソースのインポート] ボタンを使用すると、生成されたアプリケーション リストをインポートできます。

スタート メニュー処理を編集する

既存のスタート メニュー処理を編集するには、Windows 10スタート メニュー ビルダー ウィザードを使用します。

1.ポリシー構成ナビゲーション ペインで、任意のログオン ノードを選択します。必要に応じて、[処理] タブでスタートメニュー処理をダブルクリックします。
あるいは、処理を右クリックし、ショートカットメニューから [編集] を選択します。

Windows スタート メニュー ビルダーが開きます。

2.[次へ] をクリックして、編集するウィザードのページに移動します。必要に応じて変更を完了し、変更内容を保存します (このトピックの前半で説明したガイダンスを参照)。

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