仮想マシンの概要

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概要情報

ヒント:社内で使用される vCenter Server および ESXi ホストの管理および追跡については、「仮想インベントリ機能の概要」をご参照ください。

仮想マシンは実際には物理コンピュータではなく、物理コンピュータをエミュレートするために設計されたソフトウェア環境 (一般的にはオペレーティング システム) に近いものです。 仮想マシンは物理コンピュータと同様にプログラムを実行できます。 多くの場合、仮想マシンをホストするために使用される物理コンピュータは、複数の仮想マシンに対応できます。

Security Controls では、パッチをスキャンし、ネットワーク上の仮想マシンに配布できます。仮想マシンがオンラインかオフラインかどうかは関係ありません。 また、オンラインおよびオフラインの仮想コンピュータのソフトウェア資産スキャンを実行できます。

オンライン仮想マシン

Security Controls では、オンラインで実行中の仮想マシンは、物理コンピュータと同等のものとして処理されます。パッチ スキャンおよび資産スキャンは、物理コンピュータと同じ方法で実行されます。 インストールされていない可能性のあるすべてのパッチも、同じ方法で、物理コンピュータとオンラインの仮想マシンの両方に配布できます。 つまり、オンラインの仮想マシンは、物理コンピュータと同様に、最新のソフトウェア パッチで保護されています。

オフライン仮想マシン

Security Controls では、オフラインの仮想マシンもスキャンし、パッチを適用できます。 オフラインの仮想マシンは、パッチ スキャンまたは資産管理スキャンの実行時に電源が入っていない仮想マシンです。このような仮想マシンは 1 か月に数時間または数日のみ電源が入り、翌月になって再度必要になるまで電源が切れていることがあります。 このようなシステムにも、パッチが適用されていることを保証することが重要です。 これによって、オフラインの仮想マシンがオンラインになるときに、ネットワークをリスクにさらすことがなくなります。

Security Controls では、オフラインの仮想マシンを簡単にスキャンできます。 オフラインの仮想マシンを含むコンピュータ グループのスキャンを開始すると、Security Controls では、オフラインの仮想マシンが完全に評価され、実行中のシステムの結果とともにオフラインの仮想マシンのスキャン結果が表示されます。 スキャン結果では、オフラインの仮想マシンは固有のアイコン () で識別されます。 スキャン結果には、把握していないオフラインの仮想マシンも特定される場合があります。 コンピュータ ビューでコンピュータを表示すると、上部のウィンドウの [オフライン スキャン] 列に、スキャン時点で仮想マシンがオフラインであったかどうかが示されます。

オフラインの仮想マシンへのパッチ適用も簡単です。 コンピュータおよびインストールするパッチをハイライト表示してから、[Security Controls] メニューの [配布] を選択します。サーバでホストされているオフラインの仮想マシンの場合、コンピュータの電源が入り、パッチがインストールされ、コンピュータの電源が再度停止されます。ワークステーションに常駐する仮想マシンの場合、仮想マシンの起動時 (またはスケジュールされたパッチの配布時) に、パッチがオフラインの仮想マシンにコピーおよびインストールされます。

仮想マシン テンプレート

通常、仮想サーバおよび仮想ワークステーションはテンプレートを使用して作成されます。 テンプレートを使用すると、特定の構成要件に適合する新しい仮想マシンをすばやく作成できます。 オフラインのテンプレートは組織にとって危険はありません。 一方、オンラインになったテンプレートは、オンラインの仮想マシンと同じです。 他の仮想マシンと同様にタスクを実行できます。 また、パッチが適切に適用されていないコンピュータを狙った同じウイルス、スパイウェア、およびその他のタイプのマルウェアが含まれている可能性もあります。このため、仮想マシン テンプレートのパッチも、物理コンピュータおよび仮想マシンと同様に管理することが重要です。

Security Controls では、仮想マシン テンプレートにパッチを適用できます。 テンプレートをコンピュータ グループに追加するだけで、Security Controls で自動的に残りの処理が実行されます。 仮想マシン テンプレート スキャンおよび配布処理の詳細については、「仮想マシン テンプレートに関する注記」をご参照ください。