電源管理要件

電源管理タスクを実行する前に、次の要件を満たしていることを確認してください。

一般要件

  • コンピュータ グループから実行される電源管理タスクは、物理コンピュータとオンラインの仮想マシン上では成功しますが、オフラインの仮想マシンでは失敗します。
  • 対象コンピュータで電源状態を変更するには、ユーザがそのコンピュータまたはローカル セキュリティ ポリシーにログインしている必要があります。 対話型ログイン:[CTRL+ALT+DEL が不要] は無効にする必要があります。
  • 電源管理処理を開始するときには、さまざまな認証資格情報を使用してターゲット コンピュータで認証を試行します。また、その際には次の方式を採用します。
  1. 次が 1 つ以上が使用可能な場合、優先度が最も高い認証資格情報を使用して認証を試行します。優先度は次のとおりです。
    1. いずれかの管理されたコンピュータ認証資格情報 (コンピュータ ビューまたはスキャン ビューから処理を開始する場合) またはコンピュータ グループ認証資格情報 (コンピュータ グループまたはお気に入りから処理を開始する場合)
    2. 既定の認証資格情報 (コンピュータ認証資格情報がない場合に使用)
  2. 上記の認証資格情報が動作しない場合、統合 Windows 認証 (プログラムに現在ログインしているユーザの認証資格情報) が使用されます。
  3. 上記の認証資格情報がいずれも動作しない場合、処理は失敗します。

スリープおよび休止要件

コンピュータをスリープまたは休止状態にするか、スリープまたは休止状態から復帰させるには、オペレーティング システムがこの動作を許可するように構成されている必要があります。

Wake-on-LAN (WoL) 要件

ハードウェア要件

  • WoL タスクは物理コンピュータで実行する必要があります。仮想マシンでは実行できません。
  • WoL は対象コンピュータの BIOS で有効になっていなければなりません。 詳細については、ハードウェア製造元の製品マニュアルをご参照ください。
  • 対象コンピュータには、WoL をサポートする有線または無線のネットワーク インターフェイス カード (NIC) が必要です。 詳細については、ハードウェア製造元の製品マニュアルをご参照ください。
  • 対象コンピュータは、スリープ、休止、または電源オフ状態にできます。
  • 対象コンピュータのネットワーク カードには、電源を供給する (電源コードまたはバッテリ) 必要があります。
  • 中間にルーターが使用されている場合は、サブネット宛てのブロードキャストを転送するように構成しなければならない可能性があります。 ルーターの構成の詳細については、ハードウェア製造元の製品マニュアルをご参照ください。
  • ルーターの構成が必要かどうかは、対象コンピュータの場所によって異なります。 すべての対象コンピュータがコンソールと同じサブネットにある場合、ルーターの再構成は必要ありません。 一部の対象コンピュータが 1 台以上のルーターの後ろの、異なるサブネットにある場合、UDP ポート 9 でサブネット宛てのブロードキャストを転送するように、間に入るルーターを構成する必要があります。

ソフトウェア要件

  • WoL 要求を開始する前に、各対象コンピュータのハードウェア資産スキャンを実行する必要があります。 うこのスキャンは、各対象コンピュータの MAC アドレスを取得するために必要です。 ハードウェア資産スキャンを構成するときには、必ず [ネットワーク] オプションを選択します。
  • WoL を許可するように、各対象コンピュータのオペレーティング システムを構成する必要があります。
  • コンソール コンピュータでは、送信 UDP ポート 9 を開く必要があります。

電源ステータス スキャン要件

電源ステータス スキャンは、物理コンピュータ、オンラインの仮想マシン、およびオフラインの仮想マシンで実行できます。