配布サーバを使用する理由

以下の特徴はすべて、Windows のエージェントレス型環境およびエージェント型環境に当てはまります。 Linux エージェント環境では、配布サーバを使用してコア ファイルをダウンロードすることはできますが、パッチをダウンロードすることはできません。 Linux エージェントは、配布が必要なパッチを YUM を使用してダウンロードします。

配布サーバはさまざまなシナリオで使用できます。

  • 配布サーバを使用すると、配布するパッチを格納できます。 配布サーバは、管理している各コンピュータ グループに物理的に近い場所に配置できます。 コンソールはパッチを、個々のコンピュータに対してではなく、配布サーバにのみコピーできます。 各コンピュータは、必要なパッチを最寄りの配布サーバからダウンロードできます。 これにより、配布環境におけるネットワーク トラフィックが大幅に削減され、ワイド エリア ネットワークで大きな利点が得られます。 このことは、エージェントレス環境とエージェント型環境のいずれにも当てはまります。 エージェントレス環境では、配布サーバを使用することで、コンソールはパッチを個々のコンピュータにプッシュする必要がなく、個々のコンピュータはパッチ ベンダからパッチをダウンロードする必要がありません。 エージェント型環境では、各コンピュータが必要なパッチをインターネット経由でパッチ ベンダからダウンロードすることを防げます。
  • 配布サーバを使用すると、使用可能な最新のエンジンと XML ファイルを格納できます。 複数のコンソールまたはエージェントを使用した環境では、これにより、インターネットトを使用経由で更新されたファイルをダウンロードしなければならないコンピュータ数を削減できます。
  • 配布サーバによって、コンソールとエージェントはインターネットにアクセスできない環境でも動作できますが、最新のエンジンと XML ファイルにはアクセスする必要があります。 詳細については、「オフライン コンソール構成の概要」をご参照ください。
  • 配布サーバを使用すると、カスタム パッチを定義した場合は、配布サーバに保存できます。 これは、エージェントを使用した環境において特に重要です。 詳細については、「エージェントの使用準備」をご参照ください。