ライセンス認証されたソフトウェア ルールの概要
DTS は EULA ベースの方法を使用して、環境内で実際にライセンスが必要なソフトウェア製品を判定します。たとえば、Microsoft は、Office 2010 Professional 用の 1 つのライセンスを Office 2002 Standard のコピーに適用することを許可しますが、Office 2010 Standard には適用されません。デバイスに存在する「適用対象」のソフトウェアのコピー数に関係なく、準拠するライセンスが 1 つのみ必要です。これは「効果的なライセンス管理」と呼ばれ、インストール数ではなく、必要なライセンス数を管理します。DTS は柔軟なクエリベースのエンジンを使用して、効果的なライセンスを決定します。
[ライセンス認証されたソフトウェア] フォルダ (DTS ツリー ビュー) を使用して、共有ライセンス情報によってソフトウェア製品をグループ化するルールを構成および整理できます。このようなルールは、[ライセンス認証されたソフトウェア] > [すべてのルール] フォルダに一覧表示され、監査および報告用のデータを収集し、準拠に必要なライセンス数を示します。
DTS はライセンス認証されたソフトウェアを追跡するためのさまざまなルールとともにインストールされますが、現在表示されていない特殊なソフトウェア用に独自のルールを構成できます。詳細については、「ライセンス認証されたソフトウェア ウィザード」をご参照ください。
既定では、データ分析ソフトウェア マネージャ サービスが夜間に実行され、[ライセンス認証されたソフトウェア] > [すべてのルール] フォルダのすべてのルール構成に対して、ソフトウェア検出およびライセンス計算処理が行われます。ベンダー グループを無効にして、サービス スキャンに含めないようにする場合は、この検出が行われません。
オンデマンドまたはスケジュール タスクとして、ベンダー グループ別または個別にこれらのルールを実行できます。ベンダー固有のライセンス認証されたソフトウェア ルールを表示するには、[ライセンス認証されたソフトウェア] > [すべてのベンダー] フォルダを開きます。
ライセンス認証されたソフトウェア ルールに関連付けられたタスクを実行するために、さまざまな右クリック メニューがあります。

DTS ツリー ビューで、[ライセンス認証されたソフトウェア] フォルダを右クリックすると、これらのメニューが表示されます。
- グループの追加:ルールの整理で使用できるグループ フォルダを作成します。他のフォルダのルールをこの新しいフォルダにドラッグします。一連のルールを同時に実行するには、グループ化が便利です。
- グループのインポート:.XML ファイルからグループ フォルダをインポートします。この処理では、グループのルール構成はインポートされません。グループ内のルールを示す定義だけがインポートされます。ルール構成ファイルは個別に対象データベースにインポートする必要があります。そうでない場合は、空のグループ フォルダがインポートされます。
- 新しいルール:ウィザードを開き、新しいライセンス認証されたソフトウェア ルールを作成します。
- 検出されたすべてのライセンス認証されたソフトウェアを表示:すべてのスキャンされた、ライセンス認証されたソフトウェアの最新のリストを表示します。
- ライセンス認証されたソフトウェアを SLM に追加:データ分析ソフトウェア マネージャ サービスを手動で実行し、Management Suite のソフトウェア ライセンス監視 (SLM) コンソールに製品ライセンス データを追加します。サービスが実行されるときに、この処理が毎夜自動的に実行されます。必要でない場合は、このプロセスを実行しないでください。これはリソースの使用量が多く、完了するまでに数時間かかる場合があります。
- ライセンス認証されたソフトウェア データの削除:すべてのインベントリ データベースからソフトウェア データを完全に削除します。このデータは、データ分析ソフトウェア マネージャ サービスによってスキャン中に検出するための新しいルールを作成するまでは、インベントリに表示されません。
- 別の検出ルールの追加:ライセンス認証されたソフトウェアをデバイス (以前に定義されたクエリ) または LDAP グループに割り当て、ユーザが SLM ライセンス準拠計算でカウントされるようにすることができます。LDAP グループを割り当てると、ユーザがソフトウェアにリモートでアクセスし、Ivanti エージェントがインストールされているデバイスを使用していない、Citrix または Terminal Server VDI ライセンス環境で、ライセンス使用状況を正確に追跡できます。
これらのルールを、データ分析に付属のライセンス認証されたソフトウェア ルールと組み合わせて使用します。これは、既定のルールでは完全に対応できない固有のライセンス シナリオの場合に有効です。既定のルールに変更を行う場合とは異なり、これらのルールは新しい データ分析更新によって削除されません。 - 処理ステータスの割り当て:ユーザがデータベース属性 [コンピュータ.ソフトウェア.認証されたソフトウェア.認証] を [はい] または [いいえ] に設定し、このソフトウェアを所有する権利があるかどうかを示すことができます。処理ステータスは、SLM 準拠計算には影響しません。参照専用であり、既定では空白です。LDAP グループまたはクエリをソフトウェア製品に割り当てる場合は、一致するデバイスが [はい] に設定され、一致しないデバイスが [いいえ] に設定されます。
- 検出および処理ルールのエクスポート:すべての検出ルールと処理ステータス情報を .XML ファイルにエクスポートします。
- 検出および処理ルールのインポート:検出ルールと処理ステータス情報を .XML ファイルからインポートします。
- 承認されたソフトウェアの変更:ネットワーク環境の企業標準に含まれる製品を選択できます。これは、データ分析 ソフトウェア マネージャ サービスが使用して、すべてのデバイスが標準化され、会社で承認されているソフトウェアを実行していることを確認するためのグローバル リストです。
[ライセンス認証されたソフトウェア] フォルダを開き、[すべてのベンダー] を右クリックして、次のメニューを表示します。
- グループの追加:ルールの整理で使用できるグループ フォルダを作成します。他のフォルダのルールをこの新しいフォルダにドラッグします。一連のルールを同時に実行するには、グループ化が便利です。
- ルート グループの追加:ツリー ビューのルート位置にグループ フォルダを作成します。これは、ルールを整理するために使用できます。他のフォルダからこの新しいフォルダにルールをドラッグできます。一連のルールを同時に実行するには、グループ化が便利です。
- グループのインポート:グループ フォルダを .XML ファイルからインポートします。複数コア環境で有効です。この処理では、グループのルール構成はインポートされません。グループ内のルールを示す定義だけがインポートされます。ルール構成ファイルは個別に対象データベースにインポートする必要があります。そうでない場合は、空のグループ フォルダがインポートされます。
- グループのエクスポート:グループ フォルダとその内容を .XML ファイルとしてエクスポートします。複数コア環境で有効です。
- スケジュール:[すべてのベンダー] のルールをスケジュールして、インベントリ データベースに対して、今すぐ実行するか後から実行します。タスクは [スケジュール] フォルダに表示され、スクリプトは Management Suite コンソールの [スケジュールされたタスク] で作成されます。通常、スクリプト名は <rulename>_<rule idn>.ini です。スケジュールされた設定を変更する場合は、[スケジュールされたタスク] に移動して変更します。ルールをスケジュールするには、ルールをアクティブにする必要はありません。
- 今すぐ実行:サービス スキャン中に実行するまで待機せずに、すべてのベンダーのルールを今すぐ実行します。
- グループの実行順序を設定する:このオプションは、[すべてのベンダー] の下で作成されたベンダー グループ ルールの場合にのみ表示されます。ベンダー グループ フォルダのルールの実行順序を設定します。最上位のルールが最初に実行されます。その後、降順で構成が実行されます。矢印キーを使用すると、実行順序を変更できます。
実行順序は重要です。一部のルールは、他のルールの情報に依存しているためです。たとえば、Dell デバイスの保証データを取得する場合は、まず Dell 保証ルールを実行して、最初にデータをデータベースにスキャンする場合は、「前回保証終了日」ルールを実行し、その後にその保証に関するより具体的なデータをスキャンします。
[ライセンス認証されたソフトウェア] > [すべてのベンダー] フォルダを開き、ベンダー グループを右クリックして、さまざまなメニュー (上記を参照) と次のメニューを表示します。
- グループを有効/無効にする:グループとルールを無効にし、夜間のデータ分析 ソフトウェア マネージャ サービス スキャンの一部として実行しないようにします。グループが無効な場合、サービスはそのグループをスキップし、ルールを実行しません。
ベンダーの既定のルールが、組織がそのベンダーと締結している特定のライセンス契約を表していない場合には、この機能が有効です。たとえば、標準ライセンス ダウングレード権利とは異なる契約を Microsoft と取り交わしている場合は、[ライセンス認証されたソフトウェア] > [すべてのベンダー] > [Microsoft] グループを無効にして、新しいグループ「YourCompany Microsoft」を作成できます。このグループでは、組織における Microsoft 製品の使用に固有の新しいルールを構成し、そのベンダーとのライセンス契約の性質を反映できます。
[ライセンス認証されたソフトウェア] > [すべてのベンダー] > [任意のベンダー グループ] フォルダを開き、ルールを右クリックして、さまざまなメニュー (上記を参照) と次のメニューを表示します。
- 使用状況の更新:手動でこのルールを有効にして実行します。