Executive Report Pack

Executive Report Pack (ERP) は Ivanti Management Suite 用の Data Analytics であり、スケジュールされたレポート発行や組織に基づくレポートなどの有効で時間の節約になるレポート機能をを備えています。

ERP では Management Suite クエリを詳細に制御し、SQL を使用してクエリを編集することで最も有意なデータを含むレポートを作成できます。ERP とともに、さまざまなすぐに実行できる定義済みのレポートがインストールされます。

Executive Report Pack ビュー

Executive Report Pack を開くと、Management Suite コンソールの下部にウィンドウが表示されます。このウィンドウにはツリー構造と一連のツールバーアイコンが表示されます。

ERP を操作するには、6 つのツールバー アイコン (ツールバーの右側に表示。以下を参照) のいずれかをクリックし、選択したアイコンに直接関連付けられた新しいウィンドウを開きます。これらの 6 つのアイコンは常に表示され、ERP 内の機能を実行できます。

6 つのメイン (親) アイコンのいずれかを選択すると、左側のアイコンが変化します。これらの他のアイコンについては、親アイコンに関連付けられているため、以下のセクションをご参照ください。

はじめに

ERP を使用するには、まず、グローバル レポート設定を構成する必要があります。これらの設定が構成されたら、既存のレポートを実行し、独自のレポートを作成し、定期的にレポートが実行されるようにスケジュールできます。

レポートをさらにカスタマイズするためには、組織構造を作成し、追加/除外リストを設定して、レポート データを並べ替えることができます。

グローバル レポート設定

グローバル設定を構成して、複数のコア サーバからレポートを作成し、電子メールでレポートを送信し、スケジュールされたタスクとパッチ履歴を追跡できます。

レポートの実行、作成、スケジュール

既定では、ERP とともにさまざまなレポートがインストールされます。これらのレポートを表示するには、新しいレポートを作成してグローバル レポート設定を編集し、[レポートの実行] ツールバー アイコンをクリックします。

レポートの実行

レポートを実行するには、[レポートの実行] アイコンをクリックした後で、ツリー リスト フォルダを展開し、実行するレポートをダブルクリックします。Web ページが開き、レポートを実際に実行する前に選択できるレポート オプションが表示されます。[レポートの実行] ボタンをクリックすると、選択したオプションでレポートを実行します。

この同じアクセス ページでは、レポートを保存するか、定期的にタスクとして実行するようにスケジュールできます。

Report Storeという集中管理された Web 上の場所から、保存済みまたはスケジュール済みレポートをすべての表示できます。このページからレポートを表示するには、まずレポートを実行してから、保存またはスケジュールする必要があります。

新しいレポートの作成

ERP を使用すると、新しいレポートを最初から作成するか、既存のレポートから作成するか、クエリからデータをインポートしてレポートを作成できます。レポートには次の 4 つのタイプがあります。

  • シンプルなテキスト:行と列にすべての情報が表示されます。ほとんどのレポートがこの形式になります。シンプルなテキストでは、組織などのレポートの追加設定を簡単かつ明瞭に使用できます。
  • グラフ:レポートには各項目のグラフが表示されます。各値をドリルダウンすると、詳細が表示されます。
  • サマリ:1 台のデバイスに関する情報が表示されます。デバイス オブジェクトの右クリック メニューからも使用できます。
  • クエリ/ツール:セル内で Management Suite クエリと演算を使用して、合計と計算済みデータを含むスプレッドシート形式のレポートを作成します。

すべてのユーザが作成したレポートは、[ユーザ] フォルダの下に作成されます。レポートを編集するには、選択して、[編集] を右クリックします。ERP でインストールされていないレポートは編集できません。

必要に応じて、作成したカスタム グループ内で新しいレポートを整理できます。[グループの作成] ツールバー アイコンをクリックし、グループの名前を指定して、新しいグループを作成します。[ユーザ] フォルダの下にもすべての新しいグループが表示されます。これらのグループでレポートを整理するには、レポートをグループにドラッグします。

実行するレポートのスケジュール

レポートをスケジュールして、定期的にタスクとして実行できます。スケジュール処理の一部として、電子メール設定を構成して、レポートを他のユーザに送信することもできます。電子メールでレポートを送信する前に、ERP のグローバル電子メール設定を構成する必要があります。詳細については、「グローバル電子メール設定」をご参照ください。

ERP では、スケジュールされたタスクとして、レポートの進行状況を監視することもできます。

階層別にレポート データを並べ替える

ERP を使用して、カスタム レポートを作成し、組織内の部署にとって最も有意義なデータを出力できます。レポートを保存すると、構成するすべてのオプション (組織または使用する追加リストなど) が保存されます。つまり、異なるアプリケーションのリストが表示される異なるソフトウェア レポートを、組織の部門ごとに構成できます。

レポート データの組織構造を設定するには、[組織] ツールバー アイコンをクリックします。

LDAP ディレクトリを使用した整理

LDAP ディレクトリを使用して、レポート データの組織構造を作成し、デバイスを整理できます。

このインテリジェントな同期処理は、LDAP から取得されたコンテナを記憶しています。LDAP 同期を後から実行すると、すべての新しいコンテナが追加され、LDAP から削除されたすべてのコンテナが Management Suite から削除されます。

独自の組織の作成

LDAP から組織をインポートするのではなく、独自の組織構造を作成することもできます。既に LDAP 同期を使用して構造をインポートした場合でも、独自の組織をその構造に追加できます。

組織タイプという複数の組織構造を作成することができます。組織タイプ間の主な違いは、各タイプには構造の基になる独自の属性があるという点です。たとえば、部署別にデバイスのレポートを作成できます。この場合、Computer.Owner.Department 属性を使用します。同時に、サイト別にコンピュータのレポートも作成できます。この場合、Computer.Network.TCPIP.Default Gateway Address 属性を使用します。

ほとんどの組織では、1 つの物理的な場所に複数の異なる部署があり、一般的に 1 つの部署は複数の場所にあります。異なる属性を持つ異なる組織タイプを使用することで、さまざまなレポート ニーズに対応した個別の組織構造を作成できます。

Asset Control を使用している場合、[詳細] ボタンをクリックすると、Management Suite と Asset Control デバイスの両方に対応する同じ組織構造を構成できます。たとえば、両方で同じ IP アドレスを使用するには、Management Suite で Computer.Network.TCPIP.Address を選択し、Asset Control で Device.Network.TCPIP.Address を選択します。

レポートの組織レベル名の設定

レポートが実行されると、異なる組織ツリー レベルの名前が、レポート列のヘッダー名になります。既定では、レベル 1、レベル 2 などという名前です。レポートに表示される名前は変更できます。

これらの名前と名前の順序を変更しても、メインの組織ページで定義した情報には影響しません。レポートに表示される名前のみが変更されます。

追加/除外リストを使用したレポート データのカスタマイズ

ERP では、追加/除外リストを使用して、インベントリ データベースの項目のサブセットに対してだけレポートを実行できます。たとえば、データベースのすべてのソフトウェア パッケージを表示するレポートを実行する代わりに、Microsoft Office アプリケーションのみといったように、必要なアプリケーションのみを対象にすることができます。

新しい項目がインベントリ データベースに追加されると、既定で [不明] リストに表示されます。この後、新しい項目を確認し、[追加] または [除外] リストに追加するかどうかを判断します。

レポート内のデータの並べ替え

EPR の Power Sort を使用して、既定の並べ替えが動作しない場合に、レポートのデータ並べ替えをカスタマイズできます。

既定では、特定のデータベース属性を正確にレポートすることは困難です。たとえば、Computer.Software.Package.Version 文字列属性の場合、SQL Server が語義的に並べ替えるように構成されています。インベントリ データベースにソフトウェア パッケージ バージョン2、3、および10があり、バージョン番号で並べ替える場合は、数字ではなく文字列として並べ替えられるため、10は2および3よりも小さくなります。Power Sort を使用すると、この属性などに対して別の並べ順を指定できます。