導入エージェントの使用

ほとんどの環境では、エージェントの配置時に、導入エージェントを使用することをお勧めします。このエージェントは、エージェント配布中に Ivanti の帯域幅に配慮した技術を活用するために作成されました。導入エージェントにより、Windows ベースのエージェントの構成に必要となるネットワーク帯域幅が削減されます。導入エージェントには、2 段階の配布方法があります。導入エージェントは MSI ファイルで、完全なエージェントの前に配置されます。MSI がインストールされ、次に完全なエージェントのパッケージのダウンロードとインストールが開始されます。

導入エージェントは、ネットワーク接続が断続的または低速のノート型パソコンなど、ほとんどのデバイスで有効に機能します。ただし、PDA その他のハンドヘルド デバイスはサポートしていません。

導入エージェントは 500 KB という小さなサイズの .MSI パッケージです。このパッケージを管理デバイスで実行すると、関連付けられている完全なエージェント構成パッケージがダウンロードされます。完全なパッケージのサイズは最大 15 MB で、選択するエージェントにより異なります。[導入エージェントの構成] ダイアログで、.MSI により完全なエージェント構成がダウンロードされるときに使用する、帯域幅の条件に合った配布オプションを設定できます。

完全なエージェント構成のダウンロード開始後、導入エージェントはコア サーバとは独立して動作します。エージェント構成のダウンロード完了前にデバイスがネットワークから切断された場合でも、導入エージェントによりデバイスがネットワークに再度接続されると自動的にダウンロードが再開されます。

導入エージェントの構成を作成する場合は、コンソールによって完全なエージェント構成パッケージが作成されるまでに数秒かかります。コンソールは導入エージェント パッケージ (<構成名>.msi) と新しく作成した完全なエージェント構成パッケージ (<構成名>.exe) をコア サーバの LDLogon\AdvanceAgent フォルダに保存します。ファイル名はエージェント構成名に基づいています。

エージェント構成パッケージの作成後、以下のいずれかの方法を使用してデバイス上で .MSI の部分を実行する必要があります。

  • 小さな .MSI の部分のプッシュ配布をスケジュールする。
  • 各デバイスで .MSI を手動で実行する。
  • ログイン スクリプトを使って実行する .MSI を手動で設定する。

デバイスに導入エージェントを導入後、導入エージェントは関連付けられているエージェントの構成のダウンロードを開始します。エージェントは管理デバイス上で自動的に実行され、ダイアログやステータスの最新情報は一切表示されません。導入エージェントは、ピア ダウンロードおよび動的帯域幅スロットリングなど、[導入エージェントの構成] ダイアログで指定された帯域幅のプリファレンスを使用します。

デバイスに .MSI が正常にインストールおよび構成されると、完全なエージェント構成パッケージは削除されます。MSI の部分はデバイスに残ります。同じ .MSI を再度実行しても、エージェントが再インストールされることはありません。

詳細については、Ivanti コミュニティ記事の「Advance Agent install process and troubleshooting tips (詳細エージェント インストール手順とトラブルシューティングのヒント)」をご参照ください。