InstallEase for Windows

Ivanti InstallEase はインストーラ パッケージを作成するためにソフトウェア インストールを監視できるスタンドアロン アプリケーションです。このようなパッケージを手動で作成することもできます。

InstallEase は、インストールの前後に、ハードディスク (または指定された部分) のスナップショットを作成します。2つのスナップショットを比較することで、インストールによって追加、修正、および削除されたファイルとレジストリ設定を決定し、MSI インストーラとして保存します。

インストーラ パッケージを保存するか、ファイルを追加するか、不要なファイルをインストーラから削除する前に、変更のリストを手動で編集できます。

前述のスナップショット作成手順によってこの方法で最初から独自のインストーラ パッケージを作成することができます。

InstallEase ファイルはコアサーバにあります。パッケージ作成コンピュータにコピーします。

  • C:\Program Files\LANDesk\ManagementSuite\utilities\InstallEase

設定

設定では、アプリケーションの動作の基本オプションを設定できます。初期設定値はほとんどの状況に適しています。このため、通常は、Ivanti InstallEase を使用する前に設定を調整する必要はありません。

一時ディレクトリ

InstallEase はスナップショットを作成および比較するための一時データを格納します。このオプションでは、そのフォルダの便利な場所を

ファイルおよびレジストリ検索フィルタ

コンピュータの多数のファイルが、オペレーティング システムまたはインストールされているソフトウェアには関係がない自動バックグラウンド プロセスによって常に変更されています。スナップショットには含めないでください。

このリストでは、スナップショットから除外される、ログ ファイル、一時ファイル、またはインデックス ファイルなどのファイルとレジストリ エントリを指定できます。これは既定のリストです。以下で説明するように、個別のスナップショット用にカスタマイズできます。

既存のファイルまたはレジストリ エントリを追加するには、該当する + ボタンをクリックします。名前またはパスでファイルを指定し、キーまたは値でレジストリ エントリを指定できます。正規表現はサポートされます。

既存のファイルまたはレジストリ エントリを削除するには、該当する - ボタンをクリックします。フィルタを一時的に無効にするには、選択解除します。

[既定のフィルタ] ボタンをクリックすると、対応するリストが初期設定にリセットされます。

自動処理

メモ: この手順は、Ivanti InstallEase を使用して、インストール前後に作成された2つのスナップショットからインストーラ パッケージを作成する方法を説明します。インストーラ パッケージを最初から作成する方法については、「パッケージの手動作成」をご参照ください。

スナップショットを使用してインストーラを作成する処理を開始する前に、定期的にメールをダウンロードするように設定されたメール クライアントや自動保存機能付きのアプリケーションなど、自律的にディスクに書き込むコンピュータ上のソフトウェアを無効にする必要がある場合があります。

Ivanti InstallEase を使用してインストーラ パッケージを作成するには
  1. Ivanti InstallEase を起動します。
  2. [Ivanti InstallEase について] 画面で [次へ] をクリックします。
  3. [自動] 方式を選択します。
  4. インストールの種類とインストーラの種類を指定します。

    インストールの種類については、各クライアント コンピュータの現在アクティブなユーザにのみソフトウェアをインストールするか、コンピュータのすべてのユーザにインストールするかどうかを決定します。

    インストールの種類については、32ビット インストーラと64ビット インストーラの間で選択します。通常、これは、スナップショットを作成するためのソフトウェアをインストールするために、手順9で使用するインストーラの種類と一致します。

    32ビット システムで InstallEase を実行するときには、インストーラの種類を選択できません。この場合、32ビットのインストーラのみを生成できます。

  5. [次へ] をクリックします。
  6. InstallEase がスナップショットを作成するボリュームまたは特殊ディレクトリを指定するか、[ディレクトリ] リストを使用してスナップショットを作成するフォルダの範囲を指定します。

    特定の種類のファイル (一般的には一時ファイル、システム メンテナンス ファイル、ログ ファイル) は自動的にスナップショットから除外このリストを確認および編集するには、[ファイル フィルタの調整] をクリックします。

    名前またはパスでファイルを除外できます。正規表現はサポートされます。既定のファイル フィルタは [設定] ダイアログで設定されます。

    レジストリの変更のみを取り込む場合は、[ファイルの変更を取り込まない] を選択し、ファイル スナップショットをスキップできます。

  7. [レジストリ全体] を選択してレジストリ全体の変更を取り込むか、[レジストリ キー] を選択して任意のキーを指定し、特定の部分の変更を取り込むかどうかを指定します。

    特定のレジストリ エントリはスナップショットから自動的に除外されます。この除外リストを確認および編集するには、[レジストリ フィルタの調整] をクリックします。

    キーまたは値でエントリを除外できます。正規表現はサポートされます。既定のレジストリ ファイル フィルタは [設定] ダイアログで設定されます。

    ファイルの変更のみを取り込む場合は、[レジストリの変更を取り込まない] を選択し、レジストリ スナップショットをスキップできます。

  8. [スナップショットの作成] をクリックします。Ivanti InstallEase は指定されたボリュームまたはフォルダおよびレジストリ キーの現在の状態を記録します。
  9. コンピュータで他のタスクを先に実行せずに、できるかぎり速やかに、インストーラ パッケージの作成元となるソフトウェアをインストールします。

    目的に合わせてインストールを実行します。たとえば、ソフトウェアのカスタム環境設定をインストーラ パッケージに含める場合は、ソフトウェアを起動し、必要に応じて環境設定を行います。

    ソフトウェアを構成した後に、もう一度終了します。インストール済みのソフトウェアに自動実行されるサービスまたは他のソフトウェアが含まれている場合は、それらを停止します。そうでない場合、Ivanti InstallEase は新しくインストールされたファイルにアクセスし、インストーラにパッケージ化できない可能性があります。

    メモ: ソフトウェア インストール プロセスの一部として再起動が必要な場合は、インストールを完了したときに、Ivanti InstallEase をもう一度開きます。終了した場所から自動的に再開します。

  10. [タスク スナップショット] をクリックすると、2番目のスナップショットを作成します。

    可能な場合は、2番目のスナップショットが完了するまでは、コンピュータでタスクを実行しないでください。

    2番目のスナップショットが完了すると、InstallEase は両方を比較し、変更のリストを作成します。また、進行状況のダイアログも表示されます。

    ファイル リストの変更が完了すると、Ivanti InstallEase によって [スナップショット データ: ファイル] 画面に表示されます。インストール中に削除されるオブジェクトには赤色の記号が表示されます。

    メモ: Ivanti InstallEase のスナップショットには、2 GB を超えるファイルを含めることはできません。このようなファイルが変更されたことが検出された場合、問題が通知されます。

  11. リストを確認し、必要に応じて、コンテキスト メニューを使用して変更します。(コンテキスト メニューが使用されるときに、項目が現在選択されているフォルダに追加されます。) 次のことができます。

    インストールする追加の項目を指定します。選択:

    • ファイルの追加はコンピュータからファイルを追加します。
    • [定義済みフォルダの追加] は特殊なフォルダを追加します。
    • ドライブの追加はボリューム全体を追加します。
    • [フォルダ/ファイルと階層を追加] はファイルまたはフォルダとそれを囲むすべてのフォルダを追加します。
    • フォルダの追加は既存のフォルダとコンテンツを追加します。
    • 空のフォルダの作成は新しい空のフォルダを作成します。

    選択して Delete キーを押して、項目を削除します。

    インストール中にターゲット コンピュータから削除する項目を指定:

    • [削除するファイルを指定する (名前)] では、現在の場所で見つかったときに、ターゲット コンピュータから削除されるファイルを名前で指定します。
    • [削除するフォルダを指定する (名前)] では、現在の場所で見つかったときに、ターゲット コンピュータから削除されるフォルダを名前で指定します。

    項目を選択し、コンテキスト メニューから [プロパティ] を選択すると、ファイルの場所、サイズ、修正日が表示されます。その項目の追加オプションも設定できます。

    • 読み取り専用: ファイルはターゲット システムで読み取り専用に設定されています。
    • 非表示: 項目はターゲット システムで非表示に設定されます。
    • システム: ファイルはターゲット システムでシステム ファイルに設定されます。(このオプションはフォルダには適用されません。)
    • 空ではない場合でもアンインストール時にこのディレクトリを削除する: このオプションはアンインストーラにのみ適用されます。ファイルまたはサブディレクトリがある場合でも、アンインストール中にディレクトリが削除されます。(このオプションはファイルには適用されません。)
    • 処理: ターゲット システムでの項目に対する操作。[新規] は項目を追加し、必要に応じて囲むフォルダを作成します。[削除] は項目を削除します。[変更] は既存の項目を同じ場所の同じ名前で置換します。このような項目がない場合、項目がインストールされます。

    完了したら、[次へ] をクリックします。

  12. [スナップショット データ: レジストリ] 画面には、最後の画面に同様のオプションがあり、インストールのレジストリ部を微調整できます。

    • [定義済みのキーを表示する] には、頻繁に使用される複数のレジストリ キーのいずれかの内容が表示されます。
    • [キーの追加] ではコンピュータからレジストリ キーを追加できます。
    • [名前で削除するキーを指定する] では、ターゲット システムから削除するレジストリ キーに名前を付けることができます。
    • [削除] は選択した項目を削除します。
    • プロパティ: 個別のキーの場合、基本情報を表示し、名前と値を編集できます。フォルダ キーについては、空でない場合でも、アンインストール中に削除されるように指定できます。
    • [処理] オプションでは、ターゲット システムでのキーに対する処理を指定できます。[新規] はキーを追加し、必要に応じて囲むキーを作成します。[削除] はキーを削除します。[変更] は既存のキーを同じ場所の同じ名前で置換します。このようなキーがない場合、キーがインストールされます。
    • [新規] コンテキスト メニューでは、任意のタイプのレジストリ キーをキーのリストに追加できます。メモ: レジストリ階層の最上位には値を作成できません (例: HKEY_CURRENT_USER、HKEY_CLASSES_ROOT、HKEY_LOCAL_MACHINE、HKEY_USERS、HKEY_CURRENT_CONFIG のルート)。
    • [名前で削除する値を指定する] では、ターゲット システムから削除するレジストリ値に名前を付けることができます。

    完了したら、[次へ] をクリックします。

  13. インストーラ パッケージのメタデータを指定:

    • MSI ファイル: 作成する MSI インストーラ ファイルの名前と完全パス
    • 製品名: インストールされている製品の名前
    • 説明: ユーザに対するインストールされたソフトウェアの説明
    • バージョン: インストール中のソフトウェアのバージョン。
    • 製造元: インストーラを提供する会社
    • 製品コード、アップグレード コード: インストーラ オプションの一意のコード。[生成] をクリックすると、新しいコードを生成できます。
    • 製品を登録する: このオプションをオンにすると、[プログラムの追加と削除] コントロール パネルにインストールされたソフトウェアのエントリを残し、ユーザがアンインストールできるようにします。このようなエントリを作成しないオプションを選択解除します。

    完了したら、[作成] をクリックします。

    Ivanti InstallEase は MSI ファイル フィールドで指定された場所にインストーラ パッケージを作成します (手順13を参照)。

パッケージの手動作成

パッケージの手動作成は、次の違いを除き、スナップショット (上記で説明) の使用とほとんど同じです。

  • 手順3で [自動] を選択する代わりに、[手動] を選択します。
  • [続行] をクリックすると、手順11に移動し、インストールまたは削除されるすべてのオブジェクトを手動で指定できます。

他のすべての点で、プロセスは両方の場合で同じです。