ソフトウェア配布について

IT 担当者は Ivanti® Endpoint Manager のソフトウェア配布技術によって自動化を制御し、異種ネットワーク環境において、高速かつ効率的なソフトウェア配布、ソフトウェア インストール、セキュリティ・ウイルス更新、およびアプリケーション パッチ プログラム管理を実現できます。この技術は、モジュール型のタスクベース モデルに基づいているため、ソフトウェア配布の計画、スケジュール、および管理全体において、大幅な効率化を図ることができます。パッケージ、配信タスク タイプ、配布スクリプト、およびターゲット選択は個別に管理されるため、全体的な柔軟性も向上します。

主な機能と利点
  • リターン コード マッピング:リターン コードを定義し、アプリケーションのインストールの正確性を高めます。
  • MSI ネイティブ サポート:MSI コマンド ライン呼び出しをコピーして貼り付けます。
  • シンプルなワークフロー:パッケージインストールのスケジュールを簡単かつ迅速に実行できます。
  • シンプルな帯域幅管理:構成を適切な方法でカスタマイズできます。
  • タスクベースのモデリング:パッケージ構築と配信タスク タイプを分離し、効率化を図ります。
  • LANDesk® Targeted Multicast™:使用する帯域幅を最小限に抑えながら、大きいパッケージを複数のユーザに配布します。専用のハードウェアやルータの再構成は不要です。
  • LANDesk® Peer Download™:サブネットに配信済みのパッケージにアクセスできます。
  • 前提条件確認とパッケージ チェーン:前提条件パッケージをインストールし、複数のパッケージを 1 回の操作で自動的にインストールできます。
  • タスク スケジューラ:ディレクトリ サービスと資産インベントリ データベースを統合するため、ターゲットを簡単に選択できます。
  • パッケージ非依存型の配布:すべてのパッケージ タイプを配布し、複数のファイルの MSI サポートを利用できます。
  • セルフ サービス ポータル:ヘルプ デスクで対応するインシデントを削減し、ユーザが承認済みのインストールを自分で開始できるようにします。また、詳細な履歴情報によって短時間で問題を解決できます。
  • ポリシーベースの配布:複数のソフトウェア パッケージを 1 つのポリシーに配置し、将来、必要に応じて、パッケージを更新および再適用時にパッケージが利用できることを保証します。

エンドポイント マネージャでは、ソフトウェア配布は、主に次のステップから構成されます。

  1. ソフトウェア パッケージを作成または取得します。 ソフトウェア パッケージは、1 つ以上の MSI ファイル、実行可能ファイル、バッチ ファイル、Macintosh パッケージ、Linux RPM パッケージ、Windows スクリプト ホスト パッケージなどで構成されます。配布サーバにパッケージを配置します。
  2. 配布パッケージを作成する ([ツール] > [配布] > [配布パッケージ] の順にクリック)。配布パッケージには、パッケージ名、依存関係や前提条件、コマンドライン パラメータ、パッケージのインストールに必要な追加ファイルなど、特定のソフトウェア パッケージをインストールするのに必要なファイルや設定が含まれます。これらの設定はデータベースに格納され、配布パッケージを作成します。配布パッケージを作成したら、情報がデータベースに格納され、複数のタスクで簡単に使用できます。
  3. [スケジュールされているタスク] ウィンドウ ([ツール] > [配布] > [スケジュールされているタスク] の順にクリック) で配布ジョブをスケジュールする。配布パッケージ、配信方法、配布パッケージを受信する必要があるデバイス、およびタスクの実行時期を指定します。
  4. スケジュールされた時間になると、スケジューラ サービスによってスケジュール タスク ハンドラが起動され、タスク タイプで選択したオプションを使ってパッケージが配布されます。これらには次の内容が含まれる場合があります。
    • ポリシー対応プッシュまたはプッシュ タスク タイプを選択している場合、サービスが各デバイス上のソフトウェア配布エージェントに接続し、パッケージをインストールする準備ができていることを通知します。
    • ポリシー ベースのタスク タイプを選択している場合、パッケージがダウンロード可能な状態になります。
  1. ソフトウェア配布エージェントは、ローカル キャッシュ、ネットワーク上のピア、または配信サーバからパッケージを取得し、パッケージされたファイルをインストールまたは削除することでデバイス上で処理します。
  2. パッケージの処理が完了すると、ソフトウェア配布エージェントは結果をコア サーバに送信します。この結果はコア データベースに記録されます。