ソフトウェア配布カスタム スクリプトの処理

スケジュールされているタスク ([ツール] > [配布] > [スケジュールされているタスク] の順にクリック) をコントロールするカスタム スクリプトは、次の 3 つのセクションで実行されます。

  • Premachine:カスタム スクリプトの Premachine セクションは、タスクの開始時に最初に 1 回だけ実行されます。このセクションは、ターゲット デバイスのないタスクまたはターゲット マルチキャスト、あるいはその両方に使用します。スクリプトの Premachine セクションでは、ローカル コマンドの LOCxxx のみを使用します。
  • コンピュータ:スクリプトのこのセクションのコマンドは 2 番目に実行され、ターゲット デバイスに対して 1 回だけ実行されます。これらのコマンドはリモート実行コマンドまたはローカル実行コマンドを使用できます。主にリモートで実行する SDCLIENT.EXE で使用されます。スクリプトのこのセクションのコマンドを実行する前には、SWD エージェントをターゲット デバイスにインストールする必要があります。
  • Postmachine:このセクションは最後に実行され、すべてのデバイスの処理後に 1 回だけ実行されます。ソフトウェア配布ではこのセクションにコマンドを追加せず、ローカル コマンドの LOCxxx のみをサポートします。タスク内のデバイスがこのセクションのコマンドを実行できなければ、コマンドは処理されません。エンドポイント マネージャ に付属する InventoryScanner.ini スクリプトには、スクリプト コマンドの詳細な説明があります。

カスタム スクリプト コマンド

カスタム スクリプトでは、次に示すさまざまなローカルおよびリモート コマンドがサポートされています。

  • LOCEXEC:ローカル実行。このコマンドは、ローカル デバイスでアプリケーションを実行するのに使用します。ローカル コンピュータは常にコア サーバです。
  • LOCDEL:ローカル削除。ローカル デバイス上のファイルを削除します。
  • LOCMKDIR:ローカル フォルダの作成。ローカル デバイス上でフォルダを作成します。
  • LOCRD:ローカル フォルダの削除。このコマンドは、ローカル デバイス上のフォルダを削除するのに使用します。
  • REMCOPY:リモート コピー。ローカル デバイスからリモート デバイスにファイルをコピーします。
  • REMEXEC:リモート実行。指定されたリモート デバイス上でアプリケーションを実行します。
  • REMDEL:リモート削除。リモート デバイス上のファイルを削除します。
  • REMMKDIR:リモート フォルダの作成。このコマンドは、リモート デバイス上でフォルダを作成します。
  • REMRD:リモート フォルダの削除。このコマンドは、リモート デバイス上でフォルダを削除します。

スクリプトの HTTP パスと UNC パス

次のソフトウェア配布の .INI ファイルの例は、HTTP パスのスクリプト ファイルと UNC パスのスクリプト ファイルの違いを示したものです。

HTTP パス スクリプト ファイル

このファイルは、Desktop Manager によって生成されました。

[MACHINES]

REMEXEC0=C:\Program Files\LANDesk\LDClient\sdclient.exe -p=http://<Web サーバ>/packages/test package.exe -g={6DD454C0-11D3A0D1-a000B3B5-9BACBBC99CFC6D-9CE3504801A0D4B2FZ0829F08} -Ac -Ab

UNC パス スクリプト ファイル

このファイルは、Desktop Manager によって生成されました。

[MACHINES]

REMEXEC0=C:\Program Files\LANDesk\LDClient\sdclient.exe -p=\\sample_core\onefile\test package.exe -g={6DD454C0-11D3A0D1-a000B3B5-9BACBBC99CFC6D-9CE3504801A0D4B2FZ0829F08} -Ac -Ab

どちらの .INI ファイルにも同様の要素があることに注意してください。MACHINES セクションの -P オプションは、デバイスがソフトウェア パッケージをダウンロードする場所のパスを示します。HTTP の例では、パスは http://<Web サーバ>/packages/test package.exe です。

次の -G オプションは GUID で、各パッケージ固有の番号識別子です。この番号識別子はパッケージ ビルダによって生成され、同様の名前を持つパッケージをインストールするときの混乱を防止できます。

配布スクリプト (.INI) ファイルのスクリプト作成ガイド

配布スクリプト ファイルの作成に [ソフトウェア配布スクリプト作成] ウィンドウを使用する必要はありません。配布ファイルは、デバイスがパッケージのインストールに使用する設定を含んでいる INI ファイルです。必要に応じて、メモ帳などのテキスト エディタで独自の配布ファイルを作成できます。

ソフトウェア配布スクリプト ファイル (.INI) には次のコンポーネントがあります。

[MACHINES]

REMEXEC0=C:\Program Files\LANDesk\LDClient\sdclient.exe

/p="http://computer_name/95Packages/Acro32_95.exe"

/g={281B46C0-11D3766F-a0008bab-F9751AC966F808-66E3BC2DF01A0D4B2F88670DE4}

/Ac

/N

REMEXEC0 コマンド パラメータ

REMEXEC0 コマンドのパラメータは、コンポーネントを見やすくするために別の行に置かれています。.INI ファイルの中では、コマンドは 1 行にする必要があります。

REMEXEC0 はリモート実行コマンドです。1 つのスクリプト ファイルで複数の REMEXEC0 コマンドを使用する場合は、使用するたびにコマンドの番号を 1 つ増やします。たとえば、1 つの .INI ファイルで REMEXEC の呼び出しを 3 回使用する場合は、REMEXEC0、REMEXEC1、および REMEXEC2 とします。個別のファイルで使用する場合は、コマンドの番号を 1 つ増やす必要はありません。

C:\Program Files\LANDesk\LDClient パラメータは、SWD エージェントへの正しいパスです。