タスクへのターゲットの割り当て
スクリプトを [スケジュール タスク] ウィンドウに追加した後は、ネットワーク表示からタスクまでターゲットをドラッグすると、そのタスクにターゲットを割り当てることができます。ターゲットには、個々のデバイス、デバイス グループ、LDAP オブジェクト、LDAP クエリ、およびインベントリ クエリを含めることができます。クエリおよびグループは、変更の可能性がある動的なデバイス リストを反復タスクに設定できる強力なオプションです。たとえば、クエリのデバイス ターゲット リストが変更されると、そのクエリを使用するタスクは、自動的にリストの新しいデバイスをターゲットにします。
2 つのターゲット クエリに重複する結果があったときなど、あるデバイスが 2 回以上ターゲットになった場合、コア サーバが重複を検出するので、同じデバイスに対してタスクを複数回実行することはありません。
タスクのターゲットを選択するためにクエリを使用する場合、タスクが開始するまでそのクエリは実行しません。[スケジュール タスクのプロパティ] ダイアログには、そのタスクが開始するまでターゲット デバイスが表示されません。
タスク プロパティの [ターゲット] ページから直接、ターゲットを追加することもできます。このページのターゲットにより、すべての使用可能なターゲット タイプと考えられるターゲットに対して一元的にアクセスできます。任意のターゲット タイプを選択し、[追加] をクリックします。
タスクの詳細
複数の エンドポイント マネージャ ユーザがターゲットをスケジュール タスクに追加できます。ただし、[スケジュールされているタスク] ウィンドウでは、各 エンドポイント マネージャ ユーザは各自のスコープ内のターゲットだけを表示できます。スコープが重なっていない2人のユーザが、それぞれ20のターゲットをタスクに追加する場合、各 ユーザは、各自が追加した20のターゲットだけを表示できますが、タスクは全部で40のターゲットに対して実行されます。
タスクに対するターゲットの選択
各タスクには実行する対象のターゲットが必要です。タスクには、静的ターゲットと動的ターゲットの 2 種類のターゲットを設定できます。
- 静的ターゲット :ユーザが手動で編集しないかぎり変わらない特定のデバイスまたはユーザのリストのことです。静的ターゲットは、LDAP ユーザまたは LDAP デバイス、またはコンソールのネットワーク表示内のデバイスです。
- 動的ターゲット :ポリシーに基づくタスクが定期的に変更があるかどうかを確認するターゲット デバイスの動的リスト。新しいデバイスがクエリ基準に一致すると、このクエリを使用している反復タスクがこのデバイスに適用されます。動的リストは、クエリ結果と LDAP グループ/コンテナまたはネットワーク表示グループを含みます。
次の方法で静的ポリシー ターゲットを指定します。
- ネットワーク表示デバイス :コア データベースから得られるデバイスの静的セット。
- LDAP オブジェクト: ユーザ オブジェクトまたはデバイス オブジェクト、またはその両方の静的セット。
次の方法で動的ポリシー ターゲットを指定します。
- ネットワーク表示グループ :コア データベースから得られるデバイスの動的セット。
- LDAP グループ/コンテナ :ユーザ/デバイス/グループ オブジェクトの動的セット。
- データベース クエリ :コア データベースに対して実行されたクエリによって生成されたデバイスのセット。
- ユーザ グループ :LDAP 対応ディレクトリから選択されたユーザのグループ。
- LDAP クエリ:LDAP 対応ディレクトリで実行されたクエリによって生成されたユーザ、デバイス、またはその両方のセット。
デバイスが Active Directory を通じて目的のポリシーを受け取るには、ディレクトリへのログインができるように設定されている必要があります。つまり、デバイスの完全な識別名が、ターゲットとなった名前と一致するように、デバイスにはすべての正しいデバイス ソフトウェアがインストールされていて、かつデバイスが正しいディレクトリに実際にログインする必要があります。
各 Windows デバイスの場合、Active Directory ドメイン コントローラにコンピュータ アカウントが作成されている必要があります。つまり、デバイスとして使用するコンピュータは Active Directory のあるドメインにログインする必要があります。ネットワーク ドライブは、完全修飾された Windows ドメイン名を使用して簡単にマップすることはできません。この方法でマップされた場合、ポリシーは有効になりません。
Active Directory ソースの管理、および LDAP クエリの作成の詳細については、「LDAP クエリ」をご参照ください。
世界中には 30 以上のタイム ゾーンがあります。グローバル企業の場合、複数のタイム ゾーンにあるデバイスを対象に時間が重要なタスクを管理するのが難しいことがあります。たとえば、メンテナンス時間が午前 2 時から 3 時で、事業所がヨーロッパとアメリカにある場合、その時間にタスクが実行されるように、各タイム ゾーンにあるデバイスを対象とした個別のタスクを作成せずに済むならば便利です。これで、1 つのタスクですべてを簡単に実行できます。
エンドポイント マネージャ が各管理対象デバイスに対して管理するインベントリ データには、デバイスのタイムゾーンが含まれます。必要に応じて、タスク スケジューラはこのデータを使用して、コア サーバのタイム ゾーンではなく、デバイスのタイム ゾーンに基づいて、タスクを自動的に実行できます。
タスクでタイム ゾーン認識を使用するには
- タスクをスケジュールして、ターゲットに追加します。
- タスクを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
- [ターゲット デバイス] ページで、[対象のタイム ゾーン] リストを確認すると、対象のデバイスの一覧がタイム ゾーンで並べ替えられています。
- [タスクのスケジュール] ページで、[対象のタイム ゾーン認識] を選択し、対象のタイム ゾーンに基づいてタスクが実行されるようにします。
- 変更内容を保存し、タスクを実行します。各タイム ゾーンでスケジュールされた時刻になると、コア サーバがそのタイム ゾーンのターゲットに対してタスクを実行します。