モジュール

データベースには、さまざまな業務に対応する多種多様なモジュールがあります。たとえば、問題管理変更管理申請管理などのモジュールがあります。各モジュールには、情報を取り込むために使用するさまざまなビジネス オブジェクトと、プロセスを作成できる最上位のオブジェクトがあります。

また、簡単に新しいモジュールをデータベースに追加し、社内におけるビジネス ニーズの追加に対応して、別のデータベースに転送できます。たとえば、新しい施設管理モジュールを追加して、社内の施設管理プロセスを処理できます。

モジュールの作成

新しいモジュールを作成するときには、プロセスを作成できる最上位のオブジェクトを指定します。自動的に、プロセス モジュールの基本機能を実現するために必要なオブジェクトと動作を作成します。

最上位のオブジェクトの他に、新しいモジュールを作成すると、次のオブジェクトが作成されます。

  • 割り当て
  • カテゴリ
  • エスカレーション ポイント
  • メモ
  • リマインダ
  • リマインダ受信者
  • タスク
  • タスク割り当て
  • タスク カテゴリ
  • タスク エスカレーション ポイント
  • タスク メモ
  • タスク リマインダ
  • タスク リマインダ受信者
新しいモジュールを作成するには:
  1. オブジェクト デザイナー[ビジネス オブジェクト] ツリーの上部にある [モジュール] を選択します。
  2. [処理] リストで、[新しいモジュール] をクリックします。
    [新しいモジュール] ダイアログが表示されます。
  3. [モジュール タイトル] ボックスで、作成するモジュールのタイプと名前を入力します。たとえば、[施設管理] です。
  4. [最上位のオブジェクト タイトル] ボックスで、最上位のプロセス オブジェクトで使用する名前を入力します。たとえば、[施設申請] です。
  5. [OK] をクリックします。
    [新しいモジュール] ダイアログが閉じ、新しいモジュールと既定のオブジェクトが作成されます。
  6. 保存アイコン をクリックします。
    新しいモジュールと既定のオブジェクトが保存されます。

必要に応じて、新しいオブジェクトと属性を新しいモジュールに追加し、他のモジュールには設計ウィンドウ、プロセス、クエリなどを追加できます。

新しいモジュールでの再初期化処理の作成については、再初期化: モジュール内でのプロセスの切り替えをご参照ください。

サービス カタログを使用した新しいモジュールからのプロセスの使用

サービス カタログを使用して新しいモジュールからプロセスを使用する場合は、ConfigurationItemType 関係動作を最上位のオブジェクトに追加する必要があります。

新しいモジュールを構成してサービス カタログを操作するには:
  1. オブジェクト デザイナーで、サービス カタログで使用する最上位のオブジェクトを開きます。
  2. [属性] ツリーの上部でオブジェクト名をクリックしてから、[プロパティ] グリッドで [動作] の横の 省略アイコン をクリックします。
    [動作選択] ダイアログが表示されます。
  3. [利用可能な項目] リストで、[構成項目タイプ関係]、右矢印 の順にクリックします。
    ConfigurationItemType 関係が [選択された項目] リストに移動します。
  4. [OK]、保存アイコン の順にクリックします。
    属性の構成項目構成項目タイプ、および構成項目タイプ参照がオブジェクトに追加されます。

モジュールのロックと転送

カルチャが既定の言語に設定されたユーザとしてコンソールにログインすると、設計転送を使用してロックされたモジュールをエクスポートし、別のデータベースにインポートできます。

モジュールをロックすると、設計転送を使用して、モジュール全体のみをエクスポートできます。ロックを解除しないかぎり、ロックされたモジュールから個別のウィンドウ、プロセスなどはエクスポートできません。設計転送[エクスポート] ツリーの [Service Desk] フォルダの下のロックされたモジュールに対応するブランチが削除されます。

モジュールをロックするときには、パブリッシャのパスワードとサブスクライバのパスワードの 2 つを入力します。パブリッシャのパスワードは編集用にモジュールをロックし、エクスポートできるようにします。サブスクライバのパスワードにより、モジュールを別のデータベースにインポートしたユーザがそのモジュールをロック解除して変更できます。サブスクライバがインポートされたモジュールのロックを解除しない場合は、モジュールの更新としてサブスクライバが提供した将来のバージョンのモジュールを許可できます。サブスクライバがインポートされたモジュールのロックを解除する場合は、更新をインポートできません。

エクスポートしたモジュールを提供するときには、パブリッシャのパスワードを提供しないでください。このパスワードは、パブリッシャがモジュールのロックを解除し、モジュールを修正して、サブスクライバに渡す新しいバージョンを生成できるようにするためのものです。

モジュールをロックしてエクスポートするには:
  1. オブジェクト デザイナ[ビジネス オブジェクト] ツリーで、エクスポートするモジュールを選択します。
  2. [処理] リストで [ロック] をクリックします。

    [モジュールのロック] ダイアログが表示されます。
  3. パブリッシャ パスワードサブスクライバ パスワードを入力して確認し、[OK] をクリックします。

    モジュールがロックされます。モジュールを編集できなくなります。
  4. 設計転送を開始します。
    カルチャが既定の言語に設定されているユーザとしてコンソールにログインする場合は、[エクスポート] ツリーに新しいフォルダの [モジュール] が表示されます。
  5. [エクスポート] ツリーで、[モジュール] フォルダを展開します。

    ロックされたモジュールが表示されます。
  6. エクスポートするモジュールを選択して、[モジュールのエクスポート] をクリックします。

    [パブリッシャ パスワードの確認] ダイアログが表示されます。
  7. 選択したモジュールのパブリッシャのパスワードを設定し、[OK] をクリックします。

    [名前を付けて保存] ダイアログが表示されます。
  8. XML ファイルのフォルダとファイル名を選択し、[保存] をクリックします。

    モジュール全体が指定された XML ファイルにエクスポートされます。これには数分かかる場合があります。
  9. XML ファイルとサブスクライバ パスワードをサブスクライバに渡します。

パブリッシャ パスワードは渡さないでください。

サブスクライバが XML ファイルを持っている場合は、独自のデータベースにモジュールをインポートできます。

モジュールをインポートするには:
  1. 設計転送を起動し、[インポート] ツリー () を表示します。
  2. [処理] リストで [インポート ファイルを開く] をクリックします。

    [開く] ダイアログが表示されます。
  3. 提供された XML ファイルを選択します。

    ファイルが確認されます。
  4. [処理] リストで [インポート] をクリックします。

    モジュールがインポートされます。これには数分かかる場合があります。

新しいモジュールをインポートするときには、提供されたすべての機能を使用できます。

ロックされたモジュールの制限

ロックされたモジュールがある場合、Web Access クエリの追加と、サービス レベル、順序付けされたリスト、参照リスト、およびモジュールのカテゴリのインスタンスの作成、更新、または削除ができます。

オブジェクト デザイナウィンドウ マネージャプロセス デザイナクエリとレポート デザイナ、またはテンプレート デザイナを使用してモジュールを修正する場合は、まず、オブジェクト デザイナを使用してロック解除する必要があります。

編集用にモジュールをロック解除するには:
  1. オブジェクト デザイナー[ビジネス オブジェクト] ツリーでモジュールを選択し、[処理] リストで [ロック解除] をクリックします。

    [モジュールのロック解除] ダイアログが表示されます。
  2. [サブスクライバ] オプション ボタンを選択し、モジュールのサブスクライバ パスワードを入力して、[OK] をクリックします。

    モジュールがロック解除され、編集できます。

モジュールをロック解除する場合は、モジュールのパブリッシャから将来の更新を許可できません。

モジュールへの更新のインポート

モジュールをロック解除しない場合は、パブリッシャから提供された更新をインポートできます。更新されたモジュールの変更は、元のモジュールに統合されます。カテゴリ、順序付けされたリスト、参照リスト、または対応レベルが異なる場合は、どれを保持するのかを確認する必要があります。

更新されたモジュールをインポートするときには、モジュールから削除されたオブジェクトまたは属性が通知されるため、これらのオブジェクトや属性に依存している可能性がある作成済みの Web Access クエリ、Crystal Reports などを修正できます。

モジュールの削除

オブジェクト デザイナ[モジュールの削除] 処理を仕様すると、データベースから特定のロック解除されたモジュールを削除できます。次のモジュールは削除できません。

  • システム
  • メタデータ
  • ライフサイクル
  • ユーザ インターフェイス
  • ユーザ管理
  • データ接続
  • 外部モジュール
  • 電子メール
  • Management Information
  • Management Suite

他のモジュールから参照されるモジュールは、参照を削除するまで削除できません。