動的ウィンドウ

ウィンドウの別の場所で選択された値に基づいて、Web Access または Ivanti Workspaces のウィンドウのフィールドが必須、読み取り専用、または非表示であるかどうかを動的に設定できます。

使用例

  • 特定のカテゴリまたはユーザが選択されたときに、追加フィールドを表示します。
  • 特定の緊急度が選択された場合に、フィールドを必須にします。
  • [不在] チェック ボックスがオンの場合に、[ロケーション] フィールドを編集可能にします。

動的ウィンドウは Web Access および Ivanti Workspaces 専用であり、オブジェクト デザイナーの属性に追加される計算を使用して設計されます。これらのウィンドウ計算で使用できる新しいウィンドウ関数が、計算エディタに追加されました。計算例については、後から説明します (ウィンドウ計算例を参照)。Ivanti コミュニティ Web サイトでも提供されています。

計算の作成と計算エディタの使用方法の詳細については、計算をご参照ください。

ウィンドウ関数

:SetHidden(attribute, True/False) (属性の表示/非表示)

:SetMandatory(attribute, True/False) (属性を必須または任意にする)

:SetReadOnly(attribute, True/False) (属性を読み取り専用または編集可能にする)

(ここでは、attribute は関数を適用するフィールド名です。)

グループ ボックスのすべてのフィールドが非表示に設定されている場合、グループ ボックス自体も非表示になります。非表示のグループ ボックスのフィールドのいずれかが表示に設定されている場合、グループ ボックスも表示されます。

オブジェクト デザイナーでオブジェクト レベルで必須に設定された属性は、ウィンドウ関数を使用して任意に設定することはできません。

これらの計算は Ivanti Workspaces 専用です。コンソールでは、ウィンドウの操作はできません。

ウィンドウ設計の計画

このようなウィンドウのプロパティを制御する計算では、次の 3 つの属性をウィンドウに追加する必要があります。

  • トリガー属性 – 変更時に計算を実行する属性。ウィンドウ マネージャでは、この属性の [変更時に計算] プロパティが True に設定されていなければなりません。さらに、この属性は計算エディタの [依存関係] ウィンドウに追加されなければなりません。
  • ターゲット属性 – 計算の結果として変更される属性。
  • 計算属性 – 計算を格納するウィンドウのオブジェクトの文字列属性。

ウィンドウ計算でターゲット属性とトリガー属性を識別できるように、次の形式で計算の条件を記述しておくと便利です。

<トリガー フィールド> が <値> に設定されているときには、<ターゲット フィールド><プロパティ><true/false> に変更します。

たとえば、インシデントの [カテゴリ] が [ハードウェア] に設定されたときに [CI] フィールドを表示する場合は、次のように記述します。

[カテゴリ] が [ハードウェア] に設定されたときには、[CI] フィールドの [非表示に設定] プロパティを False に変更します。

ここから、トリガー属性がカテゴリであり、ターゲット属性が CI であることを確認できます。また、使用するウィンドウ関数:SetHidden(,) です。[CI] フィールドは非表示にしないため、:SetHidden(,) 値false にします。

動的に更新可能なターゲット属性

  • 日時コントロール
  • ドロップダウン リスト
  • カテゴリ リスト
  • 文字フィールドと数値フィールド

これらの計算は、次の項目が変更されたときに実行できます。

  • 日付選択コントロール
  • ブール値 (チェック ボックスおよびドロップダウンの両方)
  • ドロップダウン リスト
  • カテゴリ リスト

これらの属性はウィンドウ上になければなりませんが、必要に応じて、ウィンドウ マネージャで [ウィンドウに表示] プロパティを False に設定することで非表示にできます。動的ウィンドウの設計中は、ウィンドウ上で計算属性を表示して計算の設計とデバッグを支援し、本番時には非表示にすると便利な場合があります。

ウィンドウ計算の使用にはルールがあります。1 つのウィンドウ設計では、次の項目を使用できます。

  • 複数の異なるターゲット属性を更新する複数の計算属性
  • 複数のターゲット属性を更新する 1 つのターゲット属性を持つ 1 つの計算
  • 複数のターゲット属性を更新する複数のターゲット属性を持つ 1 つの計算

ただし、次の項目は使用しないでください。

  • 同じターゲット属性を更新する複数の計算属性

これらのルールの理由をここで説明しますが、上記のルールに従う場合は、読む必要はありません。ウィンドウが開くときと、トリガー属性が変更されるときには、ウィンドウのウィンドウ計算のすべてが実行されます。これにより、ウィンドウが開くときには、必ず表示されるデータに合わせて適切に表示されます。ただし、ウィンドウが開くときに計算が実行される順序は制御できません。つまり、必ず、1 つの計算によってのみ、各ターゲット属性が更新されなければなりません。そうでない場合は、ウィンドウが開くときに、予期しない計算結果が生じます。複数のソース属性を使用する計算を作成して、1 つのターゲット属性を更新したり、複数のターゲット属性を更新する計算を作成したりできますが、各ターゲット属性に対して複数の計算を持つウィンドウは設計できません。