レコード ロック

オブジェクトのロック ポリシーによって、ユーザが別のユーザがすでに開いているレコード (変更など) を開こうとしたときの動作を設定できます。

オブジェクト デザイナーの [プロパティ] グリッドでは、次の 3 つのロック ポリシーを設定できます。

  • なし – 既定。2 人のユーザにより同じレコードを開くことができます。そしてお互いに他のユーザが同じレコードを開いていることは認識していません。ユーザが変更を保存すると、そのバージョンのレコードが保存されます。警告を表示せずに、他のユーザの変更内容を上書きする可能性があります。
    たとえば、ユーザ A と B が問題123を開き、それぞれ異なる内容で「説明」を変更します。ユーザ A が変更を保存します。その直後に、ユーザ B が異なる変更内容を保存します。ここで、ユーザ A の変更は失われます。ユーザ B はユーザ A の変更作業を上書きしたことを認識していません。
    ユーザ A とユーザ B がそれぞれ異なるフィールドを更新する場合は、両方の変更内容が保存されます。
  • 楽観 – 楽観ロックでは、複数のユーザが同じレコードにアクセスできますが、システムは他のユーザが行った変更を認識しているため、他のユーザの変更を上書きできません。
    たとえば、ユーザ A と B が問題123を開き、それぞれ異なる内容で「説明」を変更します。ユーザ A が変更を保存します。その直後に、ユーザ B が異なる変更内容を保存しようとします。ユーザ B には、インシデントが別のユーザによって更新され、変更が失われるという警告が表示されます。ユーザ B は [はい] をクリックして、変更を破棄し更新されたインシデントを表示できます。あるいは、最初に [いいえ] をクリックして変更内容をコピーしてから、更新されたインシデントを再表示できます。
    ユーザ A とユーザ B がそれぞれ異なるフィールドを更新する場合は、両方の変更内容が保存されます。
  • 警告による楽観ロック – 他のユーザが既に開いているレコードを開こうとすると、レコードが別のユーザによって更新されているため、レコードへのアクセスが制限されていることを示す警告が表示されます。2 番目のユーザによるアクセス レベルは、システム オプションとして設定できます。新しいユーザによるレコードへのアクセスを完全に禁止し、読み取り専用アクセスを与えるか、任意の処理の実行を許可して読み取り専用アクセスを与える (プロセスのステータスを変更しない任意の処理) ことができます。

オブジェクトでロックポリシーが有効な場合でも、現時点では、楽観ロック ポリシーは Ivanti Workspaces に適用されません。

このセクションの後半では、警告による楽観ロック ポリシーの設定方法について説明します。

オブジェクトの作成の詳細については、ビジネス オブジェクトの作成をご参照ください。

警告による楽観ロック ポリシーを設定するには:
  1. オブジェクト デザイナーで、ロック ポリシーを設定するオブジェクトを開きます。
  2. [プロパティ] グリッドの [ロック ポリシー] の横で、[警告による楽観ロック] を選択して をクリックします。
  3. [設定] メニューで [システム] をクリックします。
    [システム設定] プロパティ グリッドが表示されます。
  4. [ロック ポリシーの設定] の下の [ロックされたオブジェクト処理] の横で、警告による楽観ロック ポリシーが設定されているオブジェクトへのアクセスを制御する方法を選択します。
    アクセスなし – レコードがロックされている場合、いずれのユーザもアクセスできません。
    読み取り専用 – レコードがロックされている場合、他のユーザは表示のみ可能ですが、一切の変更は禁止されています。
    任意の処理が許可された読み取り専用 – レコードがロックされている場合、他のユーザは表示のみ可能です。ただし、現在のステータスで利用可能な任意の処理のみ (メモの追加など) 実行できます。
  5. をクリックします。
    ロック ポリシーが設定されます。

管理者」サポート グループに属するアナリストは、[ファイル] メニューの [項目のロックを解除] コマンドを使用して項目のロックを解除できます。このコマンドは十分に注意して使用することをお勧めします。