関連付けられたプロセスに対する処理の実行

一般的に、処理は、プロセスの元になるオブジェクトに対して実行されます (たとえば、申請にメモを追加する、変更を承認するなど)。ただし、1つ以上の関連付けられたプロセスに対して処理を実行する場合があります。この場合は、処理タイプの関連付けられた処理を使用します。ソース オブジェクトで関連付けられた処理を作成すると、ソース オブジェクトのプロセスで使用し、ターゲット オブジェクトのプロセスに対して処理を実行できます。

使用例

  • 問題にメモを追加し、その後に、問題に関連付けられたすべての変更にメモを追加する。
  • インシデントから、インシデントに対するすべてのタスクを完了する。
  • 変更から、関連付けられた問題を新しいステータスに遷移させる処理を実行する。

関連付けられた処理は、ターゲット オブジェクトの子に反映できません。

関連付けられた処理を作成するには:
  1. オブジェクト デザイナーで、処理を使用するオブジェクト (ソース オブジェクト) を開きます。
    たとえば、問題にメモを追加し、問題に関連付けられた変更にメモを追加する場合は、問題オブジェクトを開きます。
  2. [属性] リストで、処理を追加する関係またはコレクション (ターゲット) をクリックします。
    これは、プロセスを作成できるオブジェクトまたはコレクションに対する関係 (プロセス プロパティが True に設定されていること) である必要があります。
    たとえば、問題にメモを追加し、問題に関連付けられた変更にメモを追加する場合は、変更オブジェクトを選択します。
  3. [処理] リストで、[処理の管理] をクリックします。
    [処理を管理] ダイアログが開きます。
  4. [追加] をクリックします。
    新しい行が [処理] リストに追加されます。
  5. [処理タイプ] リストで [関連付けられた処理] を選択します。
  6. [関連付けられた処理] リストで、使用可能な処理から関連付けられたオブジェクトで実行する処理を選択します。一部の処理は関連付けられた処理として使用できません。
    たとえば、問題にメモを追加し、問題に関連付けられた変更にメモを追加する場合は、メモの追加オブジェクトを選択します。
  7. 関連付けられた処理のタイトルを追加し、[OK] をクリックして、オブジェクトの変更を保存します。
    <関連付けられた処理> on/to (all) <ターゲット> の形式のタイトルを使用することをお勧めします。たとえば、Add Note to all Changes です。
    関連付けられた処理が作成され、プロセス デザイナーで関連付けられたモジュールの自動処理として使用できます。

関連付けられた処理を作成すると、プロセス設計で使用できます。

関連付けられた処理は自動処理としてのみ使用できます。このため、関連付けられた自動処理をトリガするために使用できる手動処理を追加しなければならない場合があります。

関連付けられた処理をプロセスに追加するには:
  1. プロセス デザイナーで、ソース プロセスを開きます。
    たとえば、問題にメモを追加し、問題に関連付けられた変更にメモを追加する場合は、問題プロセスを開きます。
  2. 処理インスタンスをプロセス設計に追加します。
    [処理の選択] ダイアログが表示されます。
  3. 関連付けられた自動処理をトリガするために使用する処理を選択するか、新しい処理を作成します。
    たとえば、問題にメモを追加し、問題に関連付けられた変更にメモを追加する場合は、問題でメモの追加処理を使用します。
  4. 自動処理インスタンスをプロセス設計に追加します。
    [処理の選択] ダイアログが表示されます。
  5. 先に作成した関連付けられた処理 (この例では Add Note to all Changes) を選択し、[OK] をクリックします。
    関連付けられた処理ウィンドウが表示されます。
  6. 必要に応じてウィンドウを入力し、[OK] をクリックします。
    たとえば、フィールドを右クリックし、[値タイプ] を選択すると、コントロールのランタイム値を追加します。これにより、問題のメモに入力された値が、変更のメモのフィールドに入力されます。

値タイプの詳細については、自動処理の動的値の指定をご参照ください。

[処理を子に反映] プロパティは、関連付けられた処理で使用できません。

  1. 必要に応じて、[プロパティ] グリッドの関連する処理フィルタ プロパティで、使用するフィルタを選択するか、[新規] をクリックします。
    これにより、自動処理のフィルタをプロパティに追加し、コレクションの項目のサブセットでのみ処理を実行できます。たとえば、関連する処理により、問題に関連付けられたすべての変更にメモが追加される場合、フィルタを追加し、特定のステータスの変更のみを選択し、これらに対してのみメモを追加できます。
  2. 必要に応じてプロセス コンポーネントをリンクして、変更を保存します。

関連付けられた自動処理をトリガするために使用する処理は、関連付けられた処理とは関係ありません。上記の例では、問題にメモを追加すると、関連付けられた自動処理がトリガされ、問題に関連付けられた各変更に対して一致するメモが追加されます。ただし、問題のステータスを変更する処理を実行するときには、問題に関連付けられた各変更でメモを追加できます。たとえば、簡易問題プロセスの診断の追加処理の後に関連付けられた自動処理を使用し、関連付けられた各問題に「問題診断完了」というテキストのメモを追加できます。

使用できない関連付けられた処理の操作

既定では、ソース オブジェクトの処理によってトリガされるときに、関連付けられた処理がどのターゲット項目でも使用できない場合、関連付けられた処理もソース処理も実行されません。ほとんどの場合、この動作が必要になります。処理を使用できない理由が報告されるため、関連付けられたターゲット項目で問題に対処してから、親項目でもう一度処理を実行できます。

ただし、関連付けられた処理が1つ以上のターゲット項目で使用できない場合でも、処理を続行する場合があります。たとえば、問題が進んでいるときに、問題に関連付けられたすべての変更にメモを追加する場合があります。この場合、常に処理によって問題を進め、メモを追加できるすべての変更にメモを追加します。変更の一部が既にクローズし、メモを追加できない場合は、問題が進まないようにする必要があります。

関連付けられた処理が使用できない場合に進める処理を構成するには:
  1. 任意のプロセスを開き、関連付けられた処理の自動処理を選択します。
  2. をクリックします。
    [プロパティ] グリッドが表示されます。
  3. 関連付けられた処理がターゲット項目で使用できない場合にソース プロセスを続行する場合は、関連付けられた処理が使用できない場合に続行するプロパティを True に設定します。
    この値が True に設定されている場合、ターゲット項目の処理が進みます (可能な場合)。ただし、関連付けられた処理が一部のターゲット項目で使用できない場合でも、ソース プロセスは進みます。
  4. をクリックします。
    プロセスが保存されます。