ユーザの属性をバージョン管理可能にする

マネージャ、ロケーション、または給与など、ユーザ ビジネス オブジェクトの特定の属性をバージョン管理しなければならない場合があります。属性をバージョン管理可能にする手順は、次のとおりです。

  1. オブジェクト デザイナーで属性を作成します。
  2. 属性を目的のユーザ ウィンドウに追加します (まだ追加されていない場合)。
  3. バージョン管理可能な属性を変更し、[バージョン] タブを表示させます (構成管理コンポーネントと同様)。このタブには、タブで行われた変更と、各バージョンが表示されます。

ユーザには、アカウント マネージャ、アナリスト、担当者、およびエンド ユーザの 4 つのタイプがあります。ただし、データベースでは、担当者とエンド ユーザはユーザ ビジネス オブジェクトの子であるため、ユーザ ビジネス オブジェクトを変更すると、その変更内容が担当者ビジネス オブジェクトとエンド ユーザ ビジネス オブジェクトにも表示されます。アカウント マネージャとアナリストの子ビジネス オブジェクトであるエンド ユーザを変更する場合にも、同様の動作が発生します。これを回避するには、特定のビジネス オブジェクトを変更します。

次の手順では、「アナリスト」ビジネス オブジェクトの属性をバージョン管理可能にするプロセスについて説明します。

ユーザを変更する前には、データベースをバックアップすることをお勧めします。ビジネス オブジェクトを保存した後には、オブジェクトをバージョン管理可能にするオプションを元に戻せないためです (このようなオプションはごくわずかです)。

バージョン管理には、管理自動の 2 種類があります。人事モジュールでバージョン管理可能なユーザ属性を使用する場合は「管理バージョン制御」を使用し、それ以外のモジュールでは「自動バージョン制御」を使用することをお勧めします。「管理バージョン制御」に設定した場合、人事モジュールで人事アクティビティを作成し、ユーザ情報を変更する必要があります。

ユーザ ビジネス オブジェクト内で属性をバージョン管理可能にするには:
  1. オブジェクト マネージャ コンポーネントを起動し、[ビジネス オブジェクト] ツリーで [システム] フォルダを展開します。
  2. [エンド ユーザ] フォルダを展開し、[アナリスト] を選択してから、[処理] リストで [ビジネス オブジェクトを修正] をクリックします。
  3. プロパティの [バージョン管理] グループの [プロパティ] グリッドで、[バージョン管理を実行する] プロパティの横の [はい] を選択します。
    その他のプロパティが利用可能になります。

選択すると変更できないため、十分に注意してこのプロパティを選択してください。

  1. [バージョン管理のタイプ] プロパティの横で、 [自動バージョン制御] を選択することをお勧めします。

[管理バージョン制御] を選択した場合は、情報をユーザ ビジネス オブジェクトにインポートすることはできません。ただし、人事モジュール内でバージョン管理可能なユーザを使用する場合は、新しい人事アクティビティを作成してから変更を行う必要があるため、[管理バージョン制御] を使用します。

  1. をクリックします。
    ここで、バージョン管理可能にする新しい属性を作成できます。
  2. [処理] リストで、[新しい属性] をクリックします。
  3. 必要に応じて、「Pay Scale」など、属性に名前を付けます。
  4. 文字列などの適切なデータ型を設定し、属性の [最大長] を指定します。
  5. [プロパティ] グリッドの下の [バージョン管理されている属性] プロパティの横で、[バージョン管理] を選択します。
  6. をクリックします。

次のステップでは、新しい属性を目的のウィンドウに追加します。

ウィンドウへの属性の追加については、『デザイナー ガイド』をご参照ください。

[アナリスト] ウィンドウを開くと、新しい[バージョン] タブが自動的に追加されています。バージョン管理可能なフィールドで値を指定すると、最初のバージョンが作成されます。値を変更すると、次のバージョンが作成されます。