サービス カタログの概念

ITIL によると、サービスは、ビジネス プロセスを実現する 1 つ以上の IT システムから構成されます。たとえば、給与、電子メール、印刷、テレフォニー、およびコンピュータの提供とインストールなどがあります。一般的に、各サービスは多数の個別の IT システムから構成されます。この IT システムはすべて利用可能な状態で、管理および維持されていなければなりません。ただし、エンド ユーザーから見ると、実際の業務には何ら関係なく、意識する必要はまったくないシステムです。エンド ユーザーは電子メールを利用する必要がありますが、電子メール アカウントを機能させるために欠かせない、各種サーバーやネットワーク コンポーネントには関心がありません。

エンド ユーザーに対して提供するサービスはそれぞれ、ビジネス サービスと呼ばれます。このようなビジネス サービスを提供するために必要な IT システムは、技術サービスと呼ばれます。エンド ユーザーに提供されるのは、ビジネス サービスのみです。技術サービスは提供されません。

ビジネス サービス

関連付けられた技術サービス

電子メール

電子メール サーバー

 

電子メール クライアント

 

電子メール アカウント

 

など

サービス カタログは、組織がエンド ユーザーに提供するすべてのサービスの階層型のリストです。エンド ユーザーは使用中のサービスを単一の方法で確認でき、サービスが有効にするビジネス プロセスが強調表示されます。サービス カタログの階層は入念に設計され、複数レベルの階層を組織内のさまざまなグループやロールに対して発行できるため、ユーザーが業務に必要な適切なサービスを利用し、不要なサービスや料金を支払いたくないサービスの提供を受けていないことを保証できます。

Ivanti サービス カタログにより、サービス カタログに含まれるサービス カタログの CI、ビジネス サービスの CI、技術サービスの CI を指定できます。次に、サービス カタログ階層を構築し、複数の階層レベルを該当するグループおよびロールに対して発行できます。

サービス カタログへのアクセス

Ivanti サービス カタログ コンポーネントを Ivanti コンソールで使用して、サービス カタログを設定すると、エンド ユーザーは自分に対して発行された項目をサービス カタログ経由で申請できます。この操作は、ブラウザベースの Web Access、Ivanti Workspaces サービス カタログを利用して実行できます。