インシデント管理:リッチ インシデント

このトピックは、Service Desk またはユニバーサル ライセンスを使用したシステムにのみ該当します。

リッチ インシデント プロセスは、前のセクションで説明した標準インシデントの拡張版です。標準インシデント プロセスのように、1 段階または 2 段階のクローズ方法を選択できます。未完了のタスクがある場合は、インシデントの解決またはクローズはできません。標準インシデントの機能拡張部分の詳細は、次のとおりです。

[解決] ウィンドウで [作成者に通知する] チェック ボックスを選択すると、インシデントが解決したことが、現在インシデントが割り当てられているユーザに通知されます。(これは、自動処理としてリマインダーによって実行されます。)

インシデントが「オープン」ステータスのときには、4 つの処理を実行できます。厳密には任意の処理ではありませんが、任意の処理のように動作し、プロセスが「クローズ済み」ステータスに向かって進むことはありません。プロセスが「クローズ済み」になる前には、「自分に割り当て」、「メモを追加」、「顧客」、および「サードパーティ」はすべて「オープン」ステータスに戻ります。

プロセスの「メモを追加」では、自動処理としてリマインダーを使用し、メモがインシデントに追加されたことを、インシデントの作成者または現在の担当者に通知します。[メモ] ウィンドウには 2 つのチェック ボックスがあり、これらの通知が必要かどうかを指定できます。[リマインダー] ウィンドウの [送信日] フィールドには、次の計算が含まれ、リマインダーがただちに送信されます。

コピー
import System
static def GetAttributeValue(Reminder):
    Value = DateTime.UtcNow
    return Value

自分に割り当て」処理を使用すると、アナリストはワンクリックでインシデントを自分自身と現在のグループに割り当てることができます。この処理は、「顧客」および「サードパーティ」ステータスからも実行できます。

プロセスの「顧客」および「サードパーティ」では、インシデントが顧客またはサードパーティに割り当てられ、情報待ちの状態であるため、サービス レベルのクロックが自動的に停止します。顧客またはサードパーティが必要な情報を提供した時点で、「顧客から戻る」または「サードパーティから戻る」処理を実行し、インシデントを「オープン」ステータスに戻します。サービス レベルのクロックは自動的に再開します。インシデントが顧客またはサードパーティに割り当てられているときには、リマインダー通知を含むメモを作成者または現在の担当者に追加できます。

プロセス図

割り当て詳細情報:

上記の ID

割り当て

1

インシデント/提案されたグループ

2

インシデント/現在の割り当て/ユーザ
インシデント/現在の割り当て/グループ
インシデント/現在の割り当て/ロール

各ステータスにおける任意の処理:

ステータス

任意の処理

オープン

割り当ての追加
添付ファイルの追加
変更の追加
子インシデントの追加
リンクされたナレッジの追加
親インシデントの追加
問題の追加
タスクの追加
変更の作成
子インシデントの作成
問題の作成
変更の削除
子インシデントの削除
リンクされたナレッジの削除
問題の削除

顧客

添付ファイルを追加

サードパーティ

添付ファイルを追加

解決済み

添付ファイルを追加

クローズ済み

なし

指定したリンクされたプロセスが有効になっている場合にのみ、リンクされたプロセスを作成する処理 (変更の作成など) を実行時に利用できます。