SCIMユーザープロビジョニングにおける属性の構成
このセクションでは、ユーザープロビジョニング中における、Azure AD用のカスタム属性とエンタープライズ属性の作成方法を説明します。
属性のマッピング
接続が確立された後、Azure ADとIvanti Neurons for MDMとの間で属性をマッピングできます。 Ivanti Neurons for MDM では、以下のAzure AD属性をサポートしています。
コア属性
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id(urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:id)
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userName("urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:userName" )
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displayname("urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:displayName")
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active("urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:active")
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name("urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:name")
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userType(urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:userType)
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emails(urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:emails)
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locale("urn:ietf:params:scim:schemas:core:2.0:User:locale")
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displayName
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emails
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name
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active
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id
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urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ivanti:2.0:User
更新操作が許可される属性の一覧
カスタム属性
スキーマ - urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ivanti:2.0:User:<CustomAttribute123Name>
エンタープライズ属性
現在、部署属性のみがサポートされています。
スキーマ - urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User:department
手順
- Ivanti Neurons for MDM管理ポータルにログインします。
- [管理] > [ID] > [ユーザープロビジョニング] に移動します。
- [設定を編集] で [+カスタム属性を追加] をクリックします。
- [属性名] フィールドに名前を入力します
- [変更の保存] をクリックします。
- [管理] > [システム] > [属性] ページに属性がリストされて利用できるようになります。
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この属性は、IDP属性タイプとして示され、削除アクションのみを実行できます。
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Azure ADポータルにログインします。
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[ホーム] > [企業アプリケーション] を開き、SCIMアプリケーションをクリックします。
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[マッピング] セクションで [Azure Active Directoryユーザーのプロビジョニング] をクリックします。
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[詳細オプションを表示] チェックボックスを選択します。
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[customappssoの属性リストを編集] をクリックします。
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Ivanti Neurons for MDMのUIで作成したカスタム属性用に新規エントリーを入力します。
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カスタム/エンタープライズ(部署)属性のスキーマを次のように追加します。
カスタム属性 - urn:ietf:params:scim:schemas:extension:ivanti:2.0:User:<custom attribute>エンタープライズ属性 - urn:ietf:params:scim:schemas:extension:enterprise:2.0:User:department
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[変更の保存] をクリックします。
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[新規マッピングの追加] をクリックし、ドロップダウンメニューからソース属性とターゲット属性を選択します。
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[Ok] をクリックし、[マッピングの保存] をクリックします。
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[ホーム] > [企業アプリケーション] を開き、SCIMアプリケーション > [ユーザーとグループ] をクリックします。
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ユーザー名をクリックします。 [プロファイル] ページが開きます。
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属性に関連付けられている値がこの [プロファイル] ページに表示されているかどうかを確認します。
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(任意)SCIMアプリケーション > [プロビジョニング] > [オンデマンドでプロビジョニング] をクリックし、特定のユーザーを検索して、[プロビジョニング] をクリックします。 上述の手順で実行した新規属性マッピングを検証するには:
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Ivanti Neurons for MDM 管理ポータルにログインします。
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[ユーザー] > [ユーザー] へ進みます。
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ユーザーを選択し、[属性] タブをクリックして、属性値を確認します。 属性がその特定のユーザーにマップされています。
重要な注意点
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メールアドレスは、ユーザーやメンバーのプロビジョニングと移行のための必須フィールドです。
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SCIMは、Microsoft Azure ADからIvanti Neurons for MDMへの、一方向のプロビジョニングを提供します。 Ivanti Neurons for MDM は、いかなる同期オプションも提供しません。 SCIMでプロビジョニングされたユーザーまたはグループをIvanti Neurons for MDMから削除した場合は、そのユーザーまたはグループをMicrosoft Azure ADからも削除してください。
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Microsoft Azure ADのSCIMアプリケーションマッピングウィンドウでは、1つの属性(ソースまたはターゲット)を1回だけ使用できます。 同じソースを特定のターゲット属性に2回マップすることはできません。
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停止中のユーザーを、SCIMを使用してプロビジョニングする、あるいはIvanti Neurons for MDMに移行することはできません。
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現在、Ivanti Neurons for MDMはSCIMイベント通知をサポートしていません。
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移行またはプロビジョニングにかかる時間は、対象となるユーザーまたはグループの数に依存します。
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Microsoft Azureはプロビジョニング間隔を制御します。この間隔は約40分以上です。
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再プロビジョニング中にMicrosoft Azure ADが再試行するのは、失敗したエントリーのみです。 プロビジョニングが成功した、または失敗したユーザーを確認するためのプロビジョニングログを、Microsoft Azure ADからダウンロードできます。
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異なるソースからのグループの重複は、SCIMでは許可されません。
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プロビジョニングされたユーザーをMicrosoft Azure ADからハード削除した場合、そのユーザーはIvanti Neurons for MDMでは無効化されます。
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プロビジョニングされたユーザーグループをMicrosoft Azure ADから削除した場合、そのグループはIvanti Neurons for MDMでは削除され、その削除されたグループに属する個別のメンバーは、無効化されて「すべてのユーザーグループ」に関連付けられます。
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プロビジョニングされたグループのプロビジョニングされたメンバーをMicrosoft Azure ADでハード削除した場合、そのメンバーはIvanti Neurons for MDMでは無効化されますが、Ivanti Neurons for MDM内のグループにはまだ関連付けられています。
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属性(エンタープライズ属性またはカスタム属性)マッピングがアプリから削除された場合、その削除された属性の値はまだIvanti Neurons for MDMに反映されています。
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プロビジョニングされたユーザーのユーザー属性は、空白または空の値で更新され、その更新された属性値はIvanti Neurons for MDMには反映されません。
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Microsoft AADからSCIMへの移行中または更新中にユーザー属性FNameおよびLName(name.formatted)が空白である場合、移行または更新は失敗します。
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Azure AD内のユーザーを削除した場合、対応するSCIM APIは、そのユーザーを完全に削除するのではなく、ソフト削除を実行し、そのユーザーのステータスをアクティブから停止中に変更します。 ユーザーを完全に削除する場合は、Ivanti Neurons for MDM管理ポータルにログインし、その停止中/無効化されたユーザーを手動で削除します。
関連トピック:
ユーザープロビジョニング-Azure Active Directory