Android Enterprise の設定

このセクションは以下のトピックを含みます。

ライセンス:Silver

Android Enterprise は Google が提供するプログラムであり、モビリティ管理者は次のことができるようになります。

  • 仕事用データと個人用データの分離
  • 企業アプリのセキュリティ確保と管理
  • システムアプリの制御(Camera、Galleryなど)
  • Android Enterprise コンテナで一元的にアプリケーションをプロビジョニング、構成します。
  • 情報漏洩(スクリーンキャプチャ)の防止

Android Enterpriseを管理する UEMサーバーとしてIvanti Neurons for MDMを構成できます。 Android Enterprise には Android 3.0以上が必要です。 Android Enterprise、デバイス所有者および管理対象プロファイル – 従業員所有の2つの構成がサポートされています。

サポートされるデバイス

Ivanti Neurons for MDM 現在サポートされているのは、Android 5.0を実行し、メーカーによってAndroid Enterpriseが有効化されているデバイス上のAndroid Enterpriseのみです。 Android 5.0を実行しているデバイスでキオスク モードを使用するには、Android Enterprise が必要です。

前提条件

Googleにまだドメインを登録していない場合は、まずGoogleの以下のウェブサイト上でプログラムに登録する必要があります。

https://admin.google.com.

このプロセスでは以下を実行します。

  • ドメインを取得する(ユーザーのEメールアドレスに一致するドメイン)
  • トークンを受け取る
  • JSONクライアントIDをダウンロードする

Ivanti Neurons for MDMでAndroid Enterpriseをセットアップする場合、両方の項目が必須です。

処理後、取得したドメインを所有することを証明する方法を記載したEメールをお送りします。

会社がすでに自社ドメイン名を使用してGoogle Apps for Workに登録している場合は、Android Enterpriseを有効化する方法についてhttps://support.google.com/work/android/answer/6174062をご覧ください。

Ivanti Neurons for MDMをAndroid Enterpriseに接続する

Android Enterpriseにサインアップした後、Ivanti Neurons for MDMをUEMサーバーとしてセットアップします。

Android Enterpriseの認証情報の入手

手順

  1. [管理] > [Android Enterprise] に移動します。
  2. [Googleデベロッパーコンソール] をクリックします。
  3. 最初に表示されたリンクをクリックし、Googleデベロッパーコンソールに進みます。
  4. ドロップダウンメニューから [プロジェクトを作成] を選択します。
  5. プロジェクトの名前を入力します。
  6. サービス利用規約に同意します。
  7. [作成] をクリックします。
  8. API をクリックします。
  9. [API] を選択します。
  10. 検索フィールドに「emm」と入力し、Google Play EMMを検索します。
  11. Google Play EMM APIリンクをクリックします。
  12. [APIを有効化] をクリックします。
  13. [認証資格情報] をクリックします。
  14. [サービスアカウント] を選択します。
  15. [作成] をクリックするとJSONファイルが保存されます。

Android Enterprise MDMトークンをIvanti Neurons for MDMに追加する

手順

  1. https://admin.google.comにログインします。
  2. [セキュリティ] をクリックします。
  3. Android Enterprise 設定が表示されない場合、[詳細を表示] をクリックします。
  4. [Android Enterprise 設定] を選択します。
  5. [エンタープライズモビリティ管理プロバイダーの管理] にMDMトークンをコピーします。
  6. Ivanti Neurons for MDMポータルに戻ります。
  7. [完了] をクリックします。
  8. ボックス2で、コピーしたMDMトークンを貼り付けます。
  9. [ドメイン] フィールドに、Googleで取得したドメインを入力します。
  10. [ファイルを選択] をクリックし、ダウンロードしたJSONファイルをアップロードします。
  11. [接続] をクリックします。

    接続に成功すると、[Googleに接続] というメッセージが表示されます。
  12. ボックス3で、[認証] をクリックして、Ivanti Neurons for MDMにGoogleユーザーデータへのアクセスを付与することを示します。
  13. [承諾] をクリックします。
    メッセージ「ユーザーに接続」がIvanti Neurons for MDMポータルに表示されます。

Ivanti Neurons for MDMとGoogleとの間でユーザーを同期させる

Android Enterprise を Ivanti Neurons for MDMIvanti Neurons for MDM で管理された Android ユーザに配布する前に、各ユーザには Google Admin Portal で対応するレコードが必要です。 Ivanti Neurons for MDMとGoogle Admin Portalとの間でユーザー情報を同期させるために必要なステップは、組織のディレクトリサービス( AD/LDAP)との統合をセットアップ済みであるかどうかによって異なります。

Active Directory/LDAPユーザー

Ivanti Neurons for MDMとのAD/LDAP統合をセットアップ済みである場合は、Google Apps Directory Syncを使用して、Google Admin PortalとのAD/LDAP統合をセットアップする必要があります。 詳細は、https://support.google.com/a/answer/106368?hl=enを参照してください。

ローカルユーザー

Ivanti Neurons for MDMでローカルユーザーのみを作成し、ディレクトリサービスと統合するつもりがない場合、それらのユーザーをGoogle Admin Portalと同期させるには、以下のステップを完了します。

手順

  1. https://admin.google.comからGoogle管理ポータルにログインします。
  2. [ユーザー] をクリックします。
  3. 右下隅の [ユーザーの追加] または [複数ユーザーの追加] のアイコンをクリックします。
  4. Android Enterpriseを使用するIvanti Neurons for MDMユーザーごとに、Ivanti Neurons for MDMユーザーと同じユーザー名およびEメールアドレスを使用して、Googleユーザーを追加します。

  5. Google Admin Portalに追加したIvanti Neurons for MDMユーザーごとに、Ivanti Neurons for MDMポータルで以下のステップを行います。
    a. [ユーザ] タブでユーザ名リンクをクリックすると、ユーザの詳細情報が表示されます。
    b. [Googleユーザーディレクトリとユーザーを同期] を選択します。
    c. [Googleユーザーディレクトリと同期] をクリックします。
    d. Google ステータスが [有効] であることを確認します。

Android Enterprise をサポートされているデバイスに配布する

Android Enterprise を配布するには、次の2つの構成が必要です。

  • Android Enterprise:会社所有のデバイス構成の仕事用プロファイルは、Android Enterpriseを有効化します。
  • ロックダウン & キオスク構成は、適用する Android Enterprise 制限を定義します。

登録したデバイスの撤去

BYOD シナリオでは、会社所有デバイスでデバイス管理者から Android Enterprise 仕事用プロファイルに移行する際に、デバイスを除却して再登録する必要はありません。 デバイスのワイプや撤去は、デバイス管理者からデバイス所有者モードに移行する場合のみ必要です。

撤去アクションのデバイス所有者/拡張プロファイル所有者/会社所有の個人が有効化モードで登録されたデバイスを選択すると、「撤去コマンドは組織が所有するデバイスではサポートされていない」ことを示すポップアップが画面に表示されます。

デバイスの導入

手順

  1. Ivanti Neurons for MDMポータルで [構成] を開きます。
  2. [Android Enterprise: 仕事用プロファイル] をクリックします。
  3. [編集] をクリックします。
  4. [次へ] をクリックします。
  5. [すべてのデバイス] または [カスタム] を選択します。
  6. [カスタム] を選択した場合は、Android for Work設定を受信すべきデバイスグループを検索し、選択します。
  7. [完了] をクリックします。
  8. [リストに戻る](左上)をクリックします。
  9. [+追加] をクリックします。
  10. [ロックダウン & キオスク: Android Enterprise] をクリックします。
  11. [名前] フィールドに構成を識別するテキストを入力します。
  12. [ロックダウンの種類を選択]で、[仕事用プロファイル] をクリックします。
  13. 対象デバイスに適用したいロックダウン設定を選択します。
  14. [次へ] をクリックします。
  15. [すべてのデバイス] または [カスタム] を選択します。
  16. [カスタム] を選択した場合は、Android Enterprise設定を受け取る必要があるデバイスグループを検索して選択します。
  17. [完了] をクリックします。

導入後は、作成したプロファイルを変更できません。 代わりに、新しいAndroid Enterprise構成を作成し、これを導入する必要があります。

導入の確認

Android Enterpriseが導入されたことを、以下の方法で確認できます。

  • [ユーザー] > [ユーザー] からユーザーのエントリを探し、そのGoogleステータス[有効] であることを確認します。
  • [デバイス] > [デバイス] の下でデバイスのリンクをクリックしてから、Android Enterprise のステータスが [有効] であることを確認します。

ユーザーのGoogleステータス[有効] である必要があります。これが有効でなければ、ユーザーはデバイスを登録できません。

GSuiteを利用していない企業の場合、マネージドGoogle Playアカウントの方法を使用することで、ユーザーをAndroid Enterpriseに登録できます。 Android EnterpriseがマネージドGoogle Playアカウントとしてセットアップされた場合は、Android Enterpriseデバイスが登録されるまで、ユーザーは [Googleステータス:有効化済み] として表示されません。 マネージドGoogle Playアカウントの詳細はマネージドGoogle Playアカウントをご覧ください。

Android Enterpriseアプリの導入

Android Enterprise用に開発されたアプリには、Ivanti Neurons for MDMを通じて構成できるオプションが含まれている場合があります。

手順

  1. Ivanti Neurons for MDMポータルで、[アプリ] > [アプリカタログ]を開きます。
  2. Google Playストアでアプリを検索します。
  3. アプリのエントリをクリックします。
  4. Android Enterpriseユーザーに代わって承認事項を承諾します。
  5. [次へ] をクリックします。
  6. 配信オプションを選択します。
  7. [詳細オプションとアプリ構成] を展開します。
  8. 次のガイドラインに従って、オプションに情報を入力します。
  9. 設定

    説明

    デバイスにインストール

    登録後すぐにインストールを開始するには、このオプションを選択します。 デバイスがSamsung Knoxデバイスで、以下のサイレントインストールオプションが選択されている場合を除き、ユーザーにアプリのインストールを確認するメッセージが表示されます。

    エンドユーザーのアプリカタログでアプリを表示しない

    ユーザーにデバイス上でアプリカタログを見せたくない場合に選択します。

    Samsung Knoxデバイスにサイレントインストール

    ユーザーにSamsung Knoxデバイスへのインストールを指示したくない場合に選択します。

    アプリインストール優先度を設定

    Android Enterpriseアプリの場合は、特定のアプリのダウンロードを他のアプリより優先させることができます。 たとえばTunnelとメールアプリを、他の重要でないアプリの前にダウンロードするなどです。 選択可能な優先度は以下のとおりです。

    • (デフォルト)

    この設定は、自社開発アプリ、公開アプリ、非公開アプリ、およびWebアプリに適用されます。 自社開発アプリはクライアント経由、市販アプリと非公開アプリはGoogle経由でインストールされます。 アプリの優先度は同じチャネルでインストールされたアプリにのみ適用されます。

    Wi-Fiに接続したときのみインストール

    これを選択すると、デバイスがWi-Fiに接続している場合のみアプリをインストールします。

    充電中にのみインストール

    これを選択すると、デバイスが充電中の場合のみアプリをインストールします。

    アイドル状態のときのみインストール

    これを選択すると、デバイスがアイドル状態のとき(ユーザーが特に何かに使用していないとき)のみアプリをインストールします。

    インストール時に自動起動

    インストール後、自動的にアプリを起動する場合に選択します。 この機能はアプリがデバイス上に新しくインストールされた場合(バージョン更新ではなく)のみ使用可能です。

  10. [次へ] をクリックします。
  11. プロモーションオプションを選択します。
  12. [完了] をクリックします。

ビジネスアプリの構成

アプリカタログの[ビジネスアプリ] セクションで、次のようなAndroid Enterpriseアプリを入手できます。