Android共有デバイスキオスクの設定

企業では、ユーザーの特定の役割にカスタマイズした専用Androidデバイスをスタッフに提供することがあります。 デバイス上のアプリや構成はユーザーのプロファイルによって異なります。 たとえば技術系の従業員は自分に必要なアプリ群を持ち、メンテナンス担当のユーザーは別のアプリ群にアクセスします。

Android共有デバイスキオスクモードは、デバイスを共有するさまざまなユーザーグループに対応するアプリフィルターとして機能します。 共有デバイスキオスクにログインしたユーザーは、自分の役割に必要なアプリしか見ることができません。 共有デバイスキオスクの大きなメリットは、同じデバイスでもユーザーグループによって異なるアプリ群にアクセスできることです。 ユーザーが共有デバイスキオスクからログアウトすると、アプリやユーザーデータ(履歴を含む)は、次にログインしたユーザーには表示されません(アプリに再インストールがマークされている場合)。 共有デバイスキオスクは、Androidエンタープライズで管理するデバイスとマネージドGoogle Playアカウントでのみ使用可能です。

共有デバイスキオスクには、ステージングユーザーと共有キオスクユーザーの2種類のユーザー、そしてそれらのユーザーに対応する2つ以上のポリシーが必要です。 ステージングユーザーは、共有デバイス上にログイン画面を表示させます。 また、実際のキオスクデバイスに他のユーザーのログインを許可する特殊な管理ユーザーでもあります。 共有デバイスキオスクユーザーがログインに成功すると、ステージングポリシーが共有キオスクポリシーに交代します。 キオスクユーザーは、デバイスに指定されたポリシーに従ってインストールされたアプリにアクセスします。 複数の共有キオスクポリシーを作成することは可能ですが、キオスクデバイス上で同時に有効化できるキオスクポリシーは1つだけです。 キオスクユーザーが共有キオスクからログアウトすると、デバイスはステージングユーザーとステージングポリシーに戻ります。

ステージングユーザーは、ログインページにしかアクセスできません。 したがって、ステージングポリシーはこのユーザー専用に作成する必要があります。 一方、共有デバイスキオスクユーザーは、共有デバイスキオスクユーザー用のポリシーに定義したアプリ群にアクセスできます (当然、共有デバイスのキオスク デバイスに許可されたアプリケーションをインストールする必要があります。) 共有デバイスのキオスク ポリシーにより、以前にインストールしたすべてのアプリケーションから許可されたアプリケーションを絞り込むフィルタを作成できます。 Android共有キオスクポリシーにアプリを直接アップロードすることはできません。 通常は、組織に応じて、共有キオスクユーザーまたはユーザーグループに専用の共有キオスクポリシーを作成します。 たとえば、昼勤務と夜勤務の従業員が別の役割を持ち、別のアプリ群にアクセスする必要のある企業もあるでしょう。 このような場合は、昼勤務用のポリシーと夜勤務用のポリシーを作成します。

共有デバイスキオスクの有効化については、ロックダウン&キオスク:Android Enterpriseをご覧ください。