スペース
ライセンス: Silver
スペースは、管理委譲の目的で統合エンドポイント管理(EMM)システムを個別の管理エンティティに区切るために使われます。 組織階層を反映してスペースを作成することも可能です。 Ivanti Neurons for MDM は、デフォルトスペースと呼ばれる一括管理エンティティと、委譲スペースと呼ばれる多数の下位管理エンティティによる単一レベルの委譲をサポートします。 すべてのUEMシステムはデフォルトスペース付きで作成されています。
[スペース] ページとその関連オプションは、Ivanti Neurons for UEMとIvanti Neurons for MDMの両方にアクセスできる集約型テナントでは非表示になります。
スペースにより、以下のシステムコンポーネントの委譲管理が可能となります。 ユーザーとユーザーグループは現時点では委譲できません。
- デバイス
- 設定
- ポリシー
- デバイスグループ
- アプリケーション
- アプリカタログ
- Appleの「Appとブック」トークン
少なくとも1つの委譲スペースを持つテナントで管理者がIvanti Neurons for MDM管理ポータルにログインすると、管理者には管理ポータルログインプロモポップアップが表示されます。 プロモポップアップは委譲スペースの作成後、および委譲スペースがすでに作成された後のユーザーログイン時には表示されません。
グローバル/委譲スペース管理者の役割
デフォルトスペースにアクセスする適切な役割を持つ管理者ユーザーは「グローバル管理者」と呼ばれます。 デフォルトスペースへのアクセスには、読み取り専用と読み取り/書き込みアクセスがあります。 適切な管理者の役割を持つグローバル管理者は、委譲スペースを作成し、それらを管理する「管理者代理」を指定できます。 管理者代理は、1つまたは複数の委譲スペースの管理者として指定可能です。
特定の管理者がアクセスできるスペースは、[デバイス] タブと [アプリ] タブの左上角にあるスペース選択用ドロップダウンに表示されます。 スペースを閲覧および管理するには、スペースのドロップダウンで必要なスペースに切り替えてください。
グローバル管理者は、デフォルトスペースに加え、すべての委譲スペースを可視化し、制御できます。 管理者代理は、グローバル管理者によって指定されたスペースのみ可視化し、制御できます。 グローバル管理者は、委譲スペースに対する集中管理権限を持ち、管理者代理は自分が委譲されたスペースを管理する自主権限を持ちます。 この自主権限レベルは、委譲が継承されたか、デフォルトスペースからコピーされたかによって決まります。
以下は、さまざまなユーザーの役割と彼らが実行できるタスクです。
委譲スペースにおける継承アプリ
- 委譲時に既存の評価とレビューは継承され、筆者のユーザー名を含め、委譲スペース内でユーザーに表示されます。
- 管理者代理は、継承アプリの評価/レビューを削除できません。
- 管理者代理は、継承アプリの評価/レビューをエクスポートできます。
- 委譲スペースのユーザーは、継承アプリに評価/レビューを追加できます。
- 委譲スペースのユーザーは、筆者のユーザー名を含め、委譲スペースのユーザーが追加した評価/レビューを閲覧できます。
委譲スペースにおけるアプリ(継承ではなく追加)
- グローバル管理者だけが [アプリ] > [カタログ設定] > [評価とレビュー] からレビューを有効化または無効化できます。
- 委譲スペースのユーザーは、評価/レビューを追加できます。
- 管理者代理は、同じ委譲スペースのユーザーが追加したレビューを削除できます。
- デフォルトスペースを含め、他の委譲スペースのユーザーは、各委譲スペースのユーザーが追加した評価/レビューを閲覧できません。
- 管理者代理は、すべてのユーザーが追加したレビュー(ユーザー名も含む)をエクスポートできます。
デフォルトスペースにおける委譲アプリ
- グローバル管理者は、委譲スペースのユーザーが追加した評価/レビューを削除できます。
- グローバル管理者は、委譲スペースのユーザーが追加したものを含め、すべての評価/レビューをエクスポートできます。
- デフォルトスペースのユーザーは、委譲スペースのユーザーが追加した評価/レビュー(ユーザー名を含む)を閲覧できます。
委譲スペースの優先度
UEMシステムのデフォルトスペースは、常に優先度が最低になります。 他の委譲スペースに対する相対的な優先度は、グローバル管理者が設定し、いつでも変更可能です。 委譲スペースは、管理ポータルの [管理] タブにあるスペースページに優先度の高い順に表示されています。
継承またはコピーによる委譲
委譲管理においては、システムコンポーネントが、デフォルトスペースから継承またはコピーされたかどうかが重要な概念となります。