Windowsキオスク構成
Windowsキオスク構成では、Windows 10デバイスでシングルアプリまたはマルチアプリのキオスクを設定できます。 この構成を適用すると、キオスクユーザーは、キオスクアプリ以外の機能へのアクセスが制限されます。 この構成には、Windows Bridgeの有効化が必要です。
構成の適用には以下の3つのモードがあります。
- シングルアプリケーション
 - マルチアプリケーション(Windowsデバイスからアプリケーションのリストをフェッチ)
 - マルチアプリケーション(スタートメニュー構成から既存のレイアウトを選択)
 
Windowsキオスク構成に使用するアプリケーションは、Windowsキオスクモードを開始する前にデバイス上に存在する必要があります。
Windowsキオスク構成を構成するには:
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[構成] > [+追加] を開きます。
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[Windowsキオスク構成] を選択します。
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構成の名前を入力します。
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説明を入力します。
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[構成設定] セクションで、次の表に記載されているように残りの設定を指定します。
設定
操作内容
キオスクモードの選択:以下の3つのオプションのいずれかを選択します。 シングルアプリケーション デバイスでシングルアプリケーションキオスクモードを構成する場合に選択します。
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[Windowsデバイスを選択(任意)] セクションでWindows 10デバイスを選択します。[デバイスからアプリをフェッチ] をクリックし、デバイスからアプリのリストをフェッチします。アプリデータをフェッチするには、選択したデバイスが管理下にあり、チェックインしている必要があります。
手順をスキップするには、[この手順をスキップ。 必要であれば後で実行できます] のチェックボックスを選択します。
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フェッチしたリストからアプリを追加するには、[フェッチしたアプリリストから追加] をクリックします。
 - アプリの [名前] カラムのラジオボタンをクリックし、シングルアプリを選択します。 [新規追加] をクリックし、新しいアプリをリストに追加します。リストからアプリを削除するには、削除アイコンをクリックします。
 
マルチアプリケーション(Windowsデバイスからアプリケーションのリストをフェッチ) デバイスでマルチアプリケーションキオスクモードを構成する場合に選択します。
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[Windowsデバイスを選択(任意)] セクションでWindows 10デバイスを選択します。[デバイスからアプリをフェッチ] をクリックし、デバイスからアプリのリストをフェッチします。アプリデータをフェッチするには、選択したデバイスが管理下にあり、チェックインしている必要があります。
手順をスキップするには、[この手順をスキップ。 必要であれば後で実行できます] のチェックボックスを選択します。
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[キオスクアプリとスタートメニューのレイアウト] で [フェッチしたアプリリストから追加] をクリックします。[キオスクアプリを選択] ウィンドウが表示されます。フェッチしたリストからアプリ(1つまたは複数)を選択し、[選択したアプリを使用] をクリックします。
 -  [追加の許可アプリ] セクションで [フェッチしたアプリリストから追加] をクリックします。 [キオスクアプリを選択] ウィンドウが表示されます。フェッチしたリストからアプリ(1つまたは複数)を選択し、[選択したアプリを使用] をクリックします。
追加の許可されたアプリとは、[キオスクアプリとスタートメニューのレイアウト] で選択したアプリに依存すると考えられるアプリです。「許可アプリ」がなければ、たとえスタートメニューにアプリケーションアイコンが表示されてもOSはそのアプリケーションを実行できません。
 - [新規追加] をクリックし、新しいアプリをリストに追加します。リストからアプリを削除するには、削除アイコンをクリックします。リスト内のアプリはドラッグして必要な場所に移動できます。
 - [マルチアプリのその他の設定] で必要なオプションを選択します。
- 電源ボタンを非表示
 - ユーザータイルを非表示
 - タスクバーを非表示
 
 
マルチアプリケーション(スタートメニュー構成から既存のレイアウトを選択) スタートメニューレイアウト構成をすでに作成している場合は、構成をインポートし、このオプションの選択によってマルチアプリケーションモードの構成に使用できます。
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[レイアウトを選択] セクションで、過去にスタートメニュー構成として設定されたレイアウトを選択します。適切なレイアウトパラメータを持つ作成済みの構成が、下のドロップダウンリストに表示されます。
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[マルチアプリのその他の設定] で必要なオプションを選択します。
- 電源ボタンを非表示
 - ユーザータイルを非表示
 - タスクバーを非表示
                                                                            
 
 
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[次へ] をクリックします。
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以下の配布オプションから1つ選択します。
- すべてのデバイス
 - デバイスなし(デフォルト)
 - カスタム
 
 - [完了] をクリックします。
構成を完全に有効にするには、適用後にデバイスを再起動するか、Windowsキオスク構成を更新する必要があります。マルチアプリキオスク構成に使用するアプリケーションによっては、デバイスを2回再起動する必要があります。 最初のログイン時には表示されないアイコンがあるかもしれませんが、2回目の再起動後にログインすると表示されます。
 
キオスク構成の適用、削除、更新の後には、デバイスを再起動する必要があります。 デバイスのアクションメニューから [デバイスを再起動/シャットダウン] コマンドを実行してください。 再起動しない場合、以下が生じます。
- キオスク構成を適用しても、デバイスが自動的にキオスクモードにならない。
 - 適用したキオスク構成を削除しても、デバイスが自動的にキオスクモードを終了しない。
 - デバイスが実行中のキオスク構成を変更しない。
 
キオスク構成を適用したデバイスが、更新済みの構成を受信した場合、デバイス上のWindows OSが既存のキオスクユーザーを削除し、新しいキオスク構成で新しいキオスクユーザーを1人作成します。 現行ユーザーのセッションは、デバイスの再起動によって明示的に終了する必要があります。
マルチアプリキオスク構成には「.lnk」ファイル、シングルアプリキオスク構成には「.exe」ファイルを使用することをお勧めします。 デバイスからインポートしたスタートメニュー構成は「.lnk」形式です。 「.exe」アプリケーションによっては、「.exe」アプリケーション用に手動で作成したスタートメニュー項目がマルチアプリキオスク構成のスタートメニューに表示されない場合があります。
たとえば、Windows Media Playerは、以下の「.lnk」ファイルのいずれかを使用してスタートメニューに追加できます。
- %ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Accessories\Windows Media Player.lnk
 - %ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\\Windows\Start Menu\Programs\Windows Media Player.lnk
 
このアプリを、以下の「.exe」ファイルのいずれかを使用して直接追加すると、最初の「.exe」パスが上記の「.lnk」ファイルの中で使用されていても、対応のアイコンが表示されません。
- C:\Program Files (x86)\Windows Media Player\wmplayer.exe
 - %ProgramFiles(x86)%\Windows Media Player\wmplayer.exe
 - C:\Program Files\Windows Media Player\wmplayer.exe
 
シングルアプリキオスク構成の場合、exeファイルに引数を追加できます。 E.g. '%ProgramFiles%\Internet Explorer\iexplore.exe -k www.bing.com'. しかし、マルチアプリ構成の場合、引数のあるexeアプリのアイコンがスタートメニューに表示されません。引数のあるexeアプリをマルチアプリキオスク構成に表示させたい場合は、内部に引数を持つ「.lnk」ファイルを使用してください。 シングルアプリキオスク構成では「.lnk」が作用しません。
マルチアプリキオスクモードにおける依存関係
マルチアプリキオスクモードの場合、Win32/64アプリケーションには [追加の許可されたアプリ] セクションで依存関係を追加する必要があります。 シングルアプリキオスクモードの場合、追加の許可されたアプリは不要です。
例1:Windows Media Playerアプリをマルチアプリキオスクモードで使用する場合、以下の依存関係が必要です。
- C:\Program Files (x86)\Windows Media Player\wmplayer.exe
 - %ProgramFiles(x86)%\Windows Media Player\setup_wm.exe
 
最初の依存関係は、対応の「.lnk」ファイルから呼び出されるアプリバイナリです。 2番目は、最初の依存関係から呼び出されるワンタイムウィザードです。
「許可されたアプリ」がなければ、たとえスタートメニューにアプリケーションアイコンが表示されてもOSはそのアプリケーションを実行できません。
例2:Internet Explorerの場合、以下のリストにある項目を設定していれば、アイコンがスタートメニューに表示されます。
- %APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Accessories\Internet Explorer.lnk
 - %USERPROFILE%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Accessories\Internet Explorer.lnk
 - C:\Program Files\internet explorer\iexplore.exe
 - %ProgramFiles%\Internet Explorer\iexplore.exe
 
Internet Explorerには以下の依存関係が必要です。
- C:\Program Files (x86)\Internet Explorer\iexplore.exe
 - C:\Program Files (x86)\Internet Explorer\ExtExport.exe
 - C:\Program Files (x86)\Internet Explorer\ieinstal.exe
 - C:\Program Files (x86)\Internet Explorer\ielowutil.exe
 
最初の依存関係は、「.lnk」項目にのみ必要なアプリバイナリです。もう1つの依存関係はワンタイムウィザードです。 最初の依存関係がなければ、OSはポップアップを出してアプリをブロックします。 他の依存関係が欠けている場合、OSからの通知なく、アプリケーションが起動直後に閉じます。