モバイル デバイス サーバ プロファイルの一般設定には、セキュリティ、端末 ID、ロギング、ライセンス、セカンダリ サーバ、およびサーバでモバイル デバイス情報を処理する方法に関する設定が含まれています。
Avalanche では、権限のないモバイル デバイスがネットワークにアクセスできないように、暗号化および認証方式をサポートしています。
Avalanche には 2 種類の暗号化オプションがあります。
Transport 暗号化 |
モバイル デバイスの性能と暗号化レベルが一致します。モバイル デバイス サーバとモバイル デバイス間の通信は可能なレベルまで暗号化されます。 |
Strict Transport 暗号化 |
AES 暗号化を使用します。Strict Transport 暗号化が使用される場合は、AES 暗号化をサポートするイネーブラー (Enabler 5.0 以上) のみがサーバに接続できます。 |
Avalanche には 2 種類の認証オプションがあります。
モバイル デバイス認証 |
モバイル デバイスは、最初にシリアル接続 (RS232) でサーバに接続し、認証鍵を受信する必要があります。このオプションを有効にすると、モバイル デバイス サーバは、サーバに接続しようとするデバイスに対して、パスワードを要求します。モバイル デバイスに正しいパスワードがない場合、モバイル デバイス サーバは TCP/IP 接続を許可しません。 モバイル デバイスがあるサーバから別のサーバにローミングする環境では、モバイル デバイス認証を有効にしないことを強くお勧めします。 |
サーバ認証 |
モバイル デバイスは強制的に 1 台の既知のサーバと通信します。モバイル デバイスは最初にシリアル接続 (RS232) でネットワークに接続し、通信許可されているサーバ情報を受信する必要があります。このオプションを有効にすると、モバイル デバイスは接続しようとするモバイル デバイス サーバに対して、パスワードを要求します。モバイル デバイス サーバに正しいパスワードがない場合、モバイル デバイスは TCP/IP 接続を許可しません。 |
いずれの認証オプションにおいても、ワイヤレス接続を許可するには、モバイル デバイスはシリアル接続でネットワークに接続し、認証情報を受信する必要があります。
モバイル デバイス サーバ プロファイルでは、サーバ リソースの次の項目を構成できます。
管理用に予約されたシリアル ポート |
リモート システムのシリアル ポートを使用して、モバイル デバイスを自動的に待ち受けるように、モバイル デバイス サーバを構成します。ホスト システムの 1 つのアプリケーションだけが、シリアル ポートの所有権を維持できます。モバイル デバイス サーバがホスト システムのシリアル ポートを制御する場合は、他のアプリケーションはこのポートを使用できません。同様に、ホスト システムの別のアプリケーション (Microsoft ActiveSync など) がシリアル ポートを制御している場合、モバイル デバイス サーバはこのポートを使用できません。複数のポートがある場合、セミコロンで区切ります。例:COM1;COM2 モバイル デバイスとサーバ認証方式を実装するには、シリアル接続が必要です。 |
同時デバイス数の制限 |
指定された数のデバイスだけが同時に更新できます。 |
モバイル デバイス サーバ プロファイルでは、端末 ID の決定方法を構成できます。
端末 ID 範囲 |
デバイスが初めてモバイル デバイス サーバと通信すると、モバイル デバイス サーバは各デバイスに端末 ID を割り当てます。モバイル デバイス サーバが選択する番号は、構成および使用可能な数字のうち、最も小さい数字です。 また、Cスタイル形式を使用して、端末 ID 範囲のテンプレートを作成できます。たとえば、Seattle‑%d は Seattle‑4 などの ID を生成し、Seattle‑%05d は Seattle‑00004 などの ID を生成します。 既にデバイスに割り当てられた端末 ID を変更するには、[モバイル デバイス詳細] ダイアログ ボックスの [プロパティ] タブの [端末 ID の編集] をクリックします。 |
モバイル デバイス サーバ プロファイルには次のロギング設定があります。
ロギング |
現在の Avalanche ログ ファイルは Avalanche.log という名前で、<Avalanche Installation Directory>\Service に保存されます。現在のログ ファイルが最大サイズに達すると、 Avalanche.log.<num> ( <num> は 000 ~ 999 の数字) という名前で保存され、新しい Avalanche.log ファイルが作成されます。 モバイル デバイス サーバでは、次のロギング オプションを使用できます。 重大最低限の情報をログ ファイルに書き込み、モバイル デバイス サーバのクラッシュの原因となった重大なエラーのみを報告します。 エラー構成または通信の問題が原因のエラーと重大なメッセージをログ ファイルに書き込みます。 警告重大なメッセージ、エラー メッセージをログ ファイルに書き込み、処理の問題の可能性を示します。 情報推奨されるロギング レベルです。このロギング レベルでは、処理のフローが記録され、十分な情報がログ ファイルに書き込まれるため、ほとんどの問題を診断できます。 デバッグ大量の情報をログ ファイルに書き込み、問題の診断目的で使用できます。 最大ログ サイズ新しいファイルを作成する前のログ ファイルの最大サイズ (KB) を指定します。 |
モバイル デバイス サーバ プロファイルには次のライセンス オプションがあります。
操作が行われなくなってから _ 日後に解放する |
非アクティブなデバイスのライセンスを未使用のライセンス プールに返却するまで、モバイル デバイス サーバが待機する期間を設定します。 |
有効期間の短縮を有効にする |
デバイスに接続しないまま指定した期間が経過した後に、サーバはライセンス リースを終了できます。このオプションが無効な場合、サーバは、設定された期間にサーバと通信しなかったデバイスに接続しようとします。デバイスが応答しない場合は、ライセンス リースが終了します。 |
次の接続設定を構成できます。
セカンダリ サーバ サポートを有効にする |
プライマリ サーバが使用できない場合、セカンダリ サーバによって、モバイル デバイスはセカンダリ モバイル デバイス サーバへの接続を試みることができます。[セカンダリ サーバ] ボタンをクリックして、セカンダリ サーバとそのアドレス/ホスト名のリストを設定できます。 |
接続タイムアウト設定を上書きする |
モバイル デバイス サーバ プロファイル設定は、モバイル デバイスで構成されたすべての接続設定を上書きします。 |
サーバ接続タイムアウト |
モバイル デバイスが現在のモバイル デバイス サーバへの接続を試行する間隔 (秒) を設定します。 |
サーバ進行遅延 |
デバイスが次のサーバに進むまでの時間 (秒) を設定します。[サーバ進行遅延] 設定が [サーバ接続タイムアウト] 設定の倍数であることを確認してください。たとえば、[サーバ接続タイムアウト] が 10 秒に設定され、[サーバ進行遅延] が 60 秒に設定されている場合、モバイル デバイスは 6 回サーバに接続しようとします (60 秒の場合 10 秒間隔)。 |
モバイル デバイス サーバ プロファイルから、モバイル デバイスがモバイル デバイス サーバと連携する方法に影響する設定を構成できます。これらの設定は次のとおりです。
デバイス チャット タイムアウト |
チャット セッションを破棄する前に、デバイスとサーバの両方が待機する時間 (分) を設定します。 |
デバイス復帰遅延 |
接続拒否の後に、モバイル デバイスがモバイル デバイス サーバへの接続を試行するまでに待機する時間 (分) を設定します。 |
デバイス キャッシュを有効にする |
モバイル デバイス サーバからではなく、同じサブネットの他のモバイル デバイスから、モバイル デバイスがソフトウェア パッケージ ファイルをダウンロードできるようにします。デバイス キャッシュにより、ソフトウェア パッケージ配布中のモバイル デバイス サーバの負荷が削減されます。デバイス キャッシュの実装については、Wavelink カスタマー サポートまでお電話ください。 |
永続接続を有効にする |
各デバイスで、モバイル デバイス サーバとの永続 TCP 接続を作成します。これにより、UDP パケットを信頼できる方法で送信できない環境での通信が保証されます。 |
SMS 通知を有効にする |
UDP パケットがデバイスに到達できない場合、モバイル デバイス サーバは SMS 通知を使用できます。このオプションは、電話機能があるデバイスでのみ使用でき、デバイスとエンタープライズ サーバでもこのオプションを構成する必要があります。SMS 通知の有効化の詳細については、Wavelink カスタマー サービスまでお電話ください。 |
GPS データ収集を停止する |
モバイル デバイス サーバは、エンタープライズ サーバに送信せずに、デバイスから収集された GPS データを破棄します。 |
無線統計情報収集を停止する |
モバイル デバイス サーバは、エンタープライズ サーバに送信せずに、デバイスから収集された無線統計情報データを破棄します。 |
リアルタイム プロパティ データ収集を停止する |
モバイル デバイス サーバは、エンタープライズ サーバに送信せずに、デバイスから収集されたリアルタイム プロパティ データを破棄します。 |
ソフトウェア インベントリ収集を停止する |
モバイル デバイス サーバは、エンタープライズ サーバに送信せずに、デバイスから収集されたソフトウェア プロファイル データを破棄します。 |
デバイスからアップロードされたファイルのディレクトリ |
パッケージの .PPF ファイルがホームにアップロードされるように指定されている場合、このオプションを使用して、モバイル デバイス サーバのローカル コンピュータで、ホームへのパスを指定します。パスが指定されていない場合、ホームはモバイル デバイス サーバのインストール ディレクトリとして定義されます。 |
デバイスにダウンロードされたファイルのディレクトリ |
パッケージの .PPF ファイルがホームからダウンロードされるように指定されている場合、このオプションを使用して、モバイル デバイス サーバのローカル コンピュータで、ホームへのパスを指定します。パスが指定されていない場合、ホームはモバイル デバイス サーバのインストール ディレクトリとして定義されます。 |
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