レイヤ型構成の管理

このセクションの内容

ホストの構成

ホストは、使用している Environment Manager のバージョンと互換性がある任意の AEMP ファイルにすることができます。ホストは他の構成と同じです。レイヤを含む構成を説明するために使用される用語です。

  1. Environment Manager コンソールで新規または既存の AEMP 構成を開きます。

    この初期レイヤがホスト構成になります。

    構成は、使用しているコンソールと同じバージョンで作成している必要があります。古い構成は、レイヤとして追加する前に、コンソール バージョンにアップグレードする必要があります。

  2. 必要に応じて、変更追跡を有効にします。

    レイヤ型構成に追加されるレイヤの履歴を保持する場合、ホストで変更追跡を有効にする必要があります。

  3. ホストで必要なライブラリおよびトリガー セクションを構成します。
  4. カスタム設定、個人設定サーバ、監査オプションを追加します。レイヤ型構成の場合、ホストでこれらのオプションを設定する必要があります。これらはレイヤに含まれません。
  5. 構成を保存します。

レイヤの追加

ホスト構成が作成されると、複数の AEMP 構成ファイルを追加して、レイヤ型構成を作成できます。

レイヤを追加するときには、新規で構成に追加するか、既存のレイヤを更新します。追加するレイヤを選択すると、アイコンが新規か更新かどうかを示します。

レイヤの追加アイコン

  1. レイヤを追加する前に、すべてのレイヤの追加ルールが満たされているかどうかを確認します。
    • レイヤは、追加している Environment Manager コンソールの有効な構成でなければなりません。たとえば、8.3構成を8.5コンソールに追加することはできません。
    • 既にホストにあるレイヤと同じバージョンかそれよりも古いレイヤは追加できません。
    • たとえば、Layer A バージョン2がレイヤ型構成に存在します。Layer A バージョン1は前のバージョンであるため追加できません。
    • 新しいバージョンのレイヤを追加すると、新しいバージョンへのそのレイヤの既存の参照がすべて更新されます。
    • ホスト構成で変更追跡が有効な場合にのみ、構成履歴をレイヤに追加できます。
  2. ホスト構成を開きます。
  3. [管理] リボンの [レイヤ] グループで、[追加] を選択します。

    [レイヤの追加] ダイアログが表示されます。

  4. [追加] ドロップダウンをクリックし、次のいずれかを選択します。
    • ディスクからの構成ファイル (既定 - [追加] ボタンがクリックされる場合に選択)
    • Management Center からの構成ファイル
    • SCCM からの構成ファイル

    これらの各方法でレイヤが追加されます。

  5. レイヤとして追加する構成を選択します。複数の構成を選択できます。

    選択したレイヤはダイアログに追加され、ホストと他のレイヤとの互換性のために分析されます。レイヤを新しいホストに追加するときには、レイヤが満たす必要があるルールと条件があります。

    異なるレイヤの同じ名前のノードが同じトリガーに存在する場合、並列で実行されます。たとえば、新しいレイヤがホストに追加されます。ノード「Node A」は、両方の構成で同じレベルで、プロセス開始トリガーに存在します。レイヤ型構成のプロセス開始トリガーには、並列で実行される2つのノード「Node A」があります。

    分析が完了すると、レイヤ間の競合から発生するエラーが特定されます。エラー列のリンクをクリックすると、詳細が表示されます。

  6. 各レイヤで、完全な構成を追加するか、ライブラリ設定を追加するかどうかを選択します。

    レイヤ タイプの選択

  7. [OK] をクリックします。

    レイヤからのノードとライブラリ設定が構成に追加されます。

  8. 構成を保存します。

Management Center または他の配布方法で、構成をエンドポイントに配布できます。

レイヤ変更の確認

更新されたレイヤを追加するときには、新しいバージョンと既存のバージョンのレイヤが比較され、新しいバージョンで行われた変更を確認できます。[履歴] 列の [表示] リンクをクリックすると、受信レイヤの結果として、追加、更新、削除されたノードが一覧表示されます。履歴には、そのレイヤに追加またはそのレイヤから削除されたすべてのレイヤの詳細も表示されます。

レイヤ履歴

追加されている構成で変更追跡が有効な場合は、そのレイヤの使用可能な履歴が表示されます。

レイヤ履歴変更追跡

レイヤの削除

レイヤを削除すると、レイヤのノードとライブラリ項目がレイヤ型構成からすべて削除されます。別のレイヤに依存関係があるレイヤは削除できません。より複雑な構成を作成すると、レイヤ間と、ホストとレイヤ間に、依存関係が作成されることがあります。

たとえば、Layer A がホスト構成に追加されました。Layer A には再利用可能なノードが含まれます。これは、ログオン トリガーのホスト構成で参照されます。先に再利用可能なノードへの参照を削除しないと、Layer A を削除することはできません。

  1. レイヤ型構成を開きます。
  2. [管理] リボンの [レイヤ] グループで、[管理] を選択します。

    構成の各レイヤは [レイヤの管理] ダイアログに表示されます。

  3. 構成から削除するレイヤを選択し、[削除] をクリックします。

処理が分析され、レイヤを削除しても、別のレイヤとの依存関係が失われないことを確認します。エラーが発生した場合は、レイヤを削除できません。

エラーが発生していない場合は、そのレイヤのすべてのノードとライブラリ設定がレイヤ型構成から削除されます。

レイヤのマージ

レイヤをマージすると、レイヤの所有権を取得し、元の構成とのリンクを解除することができます。これは、レイヤからすべてのノードとライブラリ項目をコピーして、ホストに貼り付け、書き込み可能にする操作と同じです。

  1. レイヤ型構成を開きます。
  2. [管理] リボンの [レイヤ] グループで、[管理] を選択します。

    構成の各レイヤは [レイヤの管理] ダイアログに表示されます。

  3. ホストとマージするレイヤを選択し、[マージ] をクリックします。あるいは、構成のすべてのレイヤを統合する場合は、[すべてマージ] をクリックします。

レイヤからのすべてのノードとライブラリ設定がホストに追加されます。これらはホストの他の項目として機能します。削除および編集ができます。レイヤはレイヤ型構成に存在しません。

マージの例

レイヤ型構成には、Layer 1と Layer 2が含まれます。それぞれには、1つのコンピュータの起動ノードがあり、それぞれ Node 1と Node 2という名前です。

レイヤのマージの例

Layer 1はホストとマージされます。レイヤ型構成は同じように見えますが、Node 1は書き込み可能であり、ホスト構成の一部です。Layer 1はレイヤ型構成のレイヤではありません。

レイヤのマージの例

マージされるレイヤに他のレイヤがある場合、これらのレイヤはマージされませんが、ホストの直接の依存レイヤになります。次の例では、Layer 1に Layer 3が含まれます。Layer 1がホストとマージされると、Layer 3がホストの直接レイヤになります。

レイヤのマージの例

レイヤのロールバック

ロールバック機能を使用すると、レイヤを前のバージョンに戻すことができます。レイヤをロールバックするには、古いバージョンのロールバックレイヤにアクセスする必要があります。このため、構成レイヤを使用するときには、使用するレイヤのすべてのバージョンのコピーを保持することをお勧めします

  1. レイヤ型構成を開きます。
  2. [管理] リボンの [レイヤ] グループで、[ロールバック] を選択します。

    構成の各レイヤは [レイヤの管理] ダイアログに表示されます。

  3. ロールバックするレイヤを強調表示します。
  4. [参照] ドロップダウンをクリックし、次のいずれかを選択します。
    • ディスクからの構成ファイル (既定 - [参照] ボタンがクリックされる場合に選択)
    • Management Center からの構成ファイル
    • SCCM からの構成ファイル
  5. ロールバックするレイヤを選択します。同じレイヤの古いバージョンでなければなりません。

    ロールバックを実行しても別のレイヤに影響しないことを確認するために、レイヤが分析されます。構成が大きいほど、分析の時間が長くなります。エラーが発生した場合は、ロールバックを完了できません。

    選択したレイヤとその依存関係の現在のバージョン番号とロールバック バージョン番号が表示されるため、レイヤの適切なバージョンがロールバックに選択されていることを確認できます。

  6. エラーがない場合は、[OK] をクリックします。

レイヤは選択したバージョンにロールバックされます。

ロールバック ルール

別のレイヤで参照されるレイヤの前後のバージョンが含まれる場合、レイヤをロールバックできません。

次の例では、両方のレイヤに Layer C バージョン3が含まれます。バージョン3は他のレイヤで参照されているため、Layer C の前後のバージョンがあったレイヤにロールバックできませんでした。

レイヤのプロパティ

[管理] リボンの [レイヤ] グループで、[プロパティ] を選択し、構成内のレイヤの詳細を表示します。

次の情報が表示されます。

  • フレンドリ名 - このフィールドを使用して、簡単に識別できるわかりやすい構成名を指定します。レイヤを追加、マージ、削除するとき、またはレイヤ プロパティを表示するときに、レイヤの [名前] フィールドの AEMP ファイル名を置換します。
  • バージョン - レイヤ型構成のバージョン番号。
  • 一意の ID - 各レイヤに固有の構成 ID 番号。
  • 構成に依存する - レイヤ型構成に含まれる構成。

レイヤのプロパティ

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