構成のマージ

マニフェストが作成され、コンポーネント構成がエンドポイントに存在した時点で、マージをトリガーし、新しい構成を作成できます。

マージするすべての構成を含む merge_manifest.xml が MergeConfigs ディレクトリで検出されると、マージがトリガされます。

マニフェストに MergeConfigs ディレクトリにない構成のリストがある場合、すべての構成が存在するまで、マージが延期されます。基本構成とマージのすべてのコンポーネント構成は、Environment Manager のバージョンが10.0でなければなりません。マージする前に、古いバージョンの構成をアップグレードします。

構成をアップグレードするには、任意のバージョンの Environment Manager を開いて、保存します。たとえば、10.0コンソールで8.6構成を開いてアップグレードします。

キャッシュ ローミングおよび構成マージ機能を使用する場合、すべてのエンドポイントで PreventUnapplyOnConfigChange レジストリキーの設定が必要になることに注意してください。 詳細については、「キャッシュ ローミング」をご参照ください。

-nw タグを使用すると、すべての構成が存在しない場合にマージが失敗するマニフェストを作成できます。

このセクションの内容

空のマニフェスト

空のマニフェストを MergeConfigs ディレクトリに追加すると、そのディレクトリ内のすべての AEMP 構成が自動的にマージされます。アルファベット順ですべての構成がマージされ、次の場所にある Configuration.aemp として基本を設定します。

%ProgramData%\AppSense\Environment Manager

この AEMP が存在しない場合、マージは失敗します。

空のマニフェストを作成するには、テキスト エディタで新しいファイルを開き、ゼロバイトのファイルを作成し、merge_manifest.xml として保存します。

完全に空ではないものの、マージされる AEMP ファイルの詳細を含まないマニフェストを使用すると、同じマージを実行することができます。

<MergeManifest UseSystemBase="true"

  <MergeFiles>

  </MergeFiles>

</MergeManifest>

これは空のマニフェストと同じ結果を実現しますが、UseSystemBase 属性を使用できます。これを「false」に設定する場合、マージでは、MergeConfigs ディレクトリでアルファベット順の先頭である構成が基本として使用されます。

マージの成功

マニフェストが正しく、リストの構成が MergeConfigs ディレクトリに存在しない場合、Merged_Configuration.aemp が作成され、エンド、エンドポイントでライブ構成として使用されます。

新しい構成 (Merged_Configuration.aemp) のほかに、成功したマニフェストのコピーが作成され、名前が last_merge_manifest.xml に変更され、マージのレコードとマニフェストのバックアップを提供します。存在する場合、元の merge_manifest.aemp ファイルは、マージが完了したときに削除されます。

Configuration.aemp ファイルはマージ中に変更されず、 更新されないかぎり、エージェントによって使用されません。あるいは、Merged_Configuration.aemp は存在しません。

マージの失敗

マージ中にエラーが発生する場合は、失敗し、新しい構成ファイルは作成されません。次の場合には、マージが失敗することがあります。

  • マニフェストで指定されたチェックサムが実際の構成のチェックサムと一致せず、WaitForConfigs が「false」に設定されている。
  • マニフェストに -nw コマンドが含まれ、マニフェストのリストにある1つ以上の構成が追加されるときに MergeConfigs ディレクトリに存在しない。
  • 実行ライブラリのフレンドリ名がマージされる2つの構成で同じである。
  • UseSystemBase が「true」に設定され、マージがトリガされるときに基本 Configuration.aemp が存在しない。
  • マニフェストが無効である。
  • 1つ以上の構成が破損している。

マージが失敗した後には、merge_manifest.xml ファイルが削除され、失敗したマニフェスト (failed_merge_manifest.xml) のコピーがディレクトリに追加されます。

マージされた動作

以下の表は、構成の領域を一覧で示し、マージ中の動作について説明します。

領域 マージ 動作
ノード はい マージされた構成には、各コンポーネントの構成のすべてのノードが含まれます。同じアプリケーションに影響する2つのノードが同じトリガに存在する場合、並列で実行されます。個別のノードの内容はマージされません。
処理と条件 はい 処理と条件は分析されません。マージされた構成には、マージされた構成のすべての処理と条件が含まれます。2つの構成に同じレジストリキーなどに影響する処理が含まれる場合、マージされた構成には両方の処理が含まれます。このような競合の場合、後から書き込まれる方が優先されます。 これは、Environment Manager における標準の競合時の動作です。
監査 いいえ 基本のイベントはマージされた構成で使用されますが、コンポーネント構成は無視されます。
カスタム設定 いいえ マージされた構成は、基本構成からカスタム設定を継承します。マージのコンポーネント構成の設定は破棄されます。このため、マージ構成で必要なカスタム設定を基本構成に追加することが重要です。これには、BaseConfigMergeBehavior カスタム設定が含まれます。「ライブ構成更新動作」をご参照ください。
実行ライブラリ はい すべての構成の 実行ライブラリのエントリはマージされた構成に追加され、単一のリストを作成します。 すべてのフレンド名は一意である必要があります。マージの2つの構成に同じフレンドリ名のユーザが含まれる場合、マージは失敗します。
ブロック メッセージ ライブラリ はい すべての構成のブロック メッセージ ライブラリがマージされます。マージされた構成には、すべての重複を含む基本構成とマージされた構成のすべてのメッセージが含まれます。
プレトリガー はい 構成がマージされると、すべての構成のプレトリガー処理がマージされた構成に追加されます。重複を有効にし、競合する処理をマージするプレトリガーの検証はありません。
個人設定 いいえ サーバ リストなどの個人設定はマージされません。マージされた構成は、基本構成からこれらの設定を取得します。このため、マージされた構成で必要な個人設定は、基本構成で定義してください。

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