エージェント クライアント プログラムについて
エージェント クライアントは、エンドユーザのコンピュータを保護する多機能プログラムです。 このプログラムは、コンピュータのステータスを追跡し、プログラム管理者によって構成された処理を実行します。 次のことを行えます。
- スキャンを実行して、見つからない (欠落している) パッチおよび製品レベルをすべて検出する
- ソフトウェアのセキュリティ ホールを閉じるため、見つからないパッチや製品レベルがあればそれを配布する
- スキャンを実行して、コンピュータに搭載されているソフトウェア資産およびハードウェア資産を検出し、分類する
これらの処理のうち、どれをエージェント プログラムが実行すべきかを、管理者が構成します。 それらの処理は、介入や支援を必要とせず、自動的に行われます。
エージェント クライアント プログラムへのアクセス
プログラム管理者やエンド ユーザは、次の2つの方法で Security Controls エージェントにアクセスできます。
- ターゲット コンピュータで [スタート] > [Ivanti Security Controls エージェント] を選択することによって。
- 次の実行ファイルをダブルクリックすることによって。
C:\Program Files\LANDESK\Shavlik Protect Agent\STUILauncher.exe
エージェント クライアント プログラムのナビゲーション方法
プログラムのナビゲーション方法は簡単です。 すべての処理の開始点であるホーム ページで始めます。 ホーム ページには、さまざまなタイルが含まれています。 任意のタイルをクリックすることで、関連付けられているデータを表示し、関連タスクを実行できます。
エージェント クライアント プログラムを起動したときにソフトウェア更新が進行中であると、制限付きバージョンとして表示されます。 これが発生した場合は、1分か2分待って、プログラムを再起動するだけです。
エージェント制御タイルは、常にホーム ページ内の先頭のタイルです。 このタイルには、次のような、エージェントに関する全般情報が表示されます。
- 接続先: エージェントの接続先であるコンソール コンピュータの名前。
- ポリシー: このエージェントに割り当てられているポリシーの名前。
- 前回のチェックイン: 前回このエージェントがコンソールにチェックインした日時。
- エージェント バージョン エージェント ソフトウェアのバージョン。
- SDK バージョン: エージェントのフレームワークとエンジンのビルド コンポーネントのバージョン。
エージェント ログの表示方法と処理の実行方法
エージェント制御タイルをクリックすると、エージェント ログを表示し、さまざまな処理を実行できます。
エージェント ログに表示されるメッセージは、情報提供のみを目的とするシステム レベルのメッセージです。 それらのメッセージに対して行う必要のある処理はありません。
以下のボタンを利用できます。
- ホーム: ホーム ページに戻ります。
- チェックイン: Security Controls にチェックインして、ポリシー変更があればダウンロードするよう、エージェントに対して指示します。 管理者が指定しない限り、エンド ユーザは通常、このボタンを使用する必要はありません。
- バイナリの更新: 最新のスキャン エンジンとデータ ファイルをダウンロードするよう、エージェントに対して指示します。 管理者が指定しない限り、エンド ユーザは通常、このボタンを使用する必要はありません。
- システム ログをクリア: ログ ファイルからすべての情報をクリアします。
パッチ エンジンタイルは、エージェント ポリシー内にパッチ タスクが定義されていない場合は、表示されません。
パッチ エンジン タイルには、最新のパッチ スキャン中に検出された見つからない製品レベルおよびパッチの数が表示されます。
利用可能なパッチ タスクの表示方法と処理の実行方法
パッチ エンジン タイルをクリックすると、使用を目的として構成されているパッチ タスクを表示できます。
利用可能なパッチ タスクそれぞれにログ ファイルがあります。 各ログには、そのタスクによって実行された最新の処理に関連するステータス メッセージが含まれています。
以下のボタンを利用できます。
- ホーム: ホーム ページに戻ります。
- タスクを開始: タスク名をクリックすると、コンピュータ上でそのタスクが開始されます。 タスクは、パッチ タスク用に構成された固有のオプションを使用して実行されます。
- タスクを停止: 現在進行中のパッチ タスクを停止します。 タスクを停止するたびに、ログにメッセージが記録されます。 アクティブなタスクがない場合、このボタンは無効になっています。
- 再試行回数をリセット: すべてのパッチ カウンタをリセットします。 ダウンロードが試行されるすべてのパッチと、インストールが試行されるすべてのパッチに対して、一意のパッチ カウンタがあります。 パッチ ダウンロードまたはパッチ インストールが失敗するたびに、パッチ カウンタがカウントされます。 ダウンロードおよびインストールの試行が失敗した場合は、パッチ ログに記録されます。 パッチ ダウンロードの試行失敗回数が11回を超えた場合や、パッチ インストールの試行失敗回数が4回を超えた場合、クライアント プログラムはその特定のパッチについて配布の試行を停止します。 そのパッチの配布を再開するための唯一の方法は、[再試行回数をリセット] をクリックすることです。
- パッチ データの更新: コンソールにチェックインして最新のパッチ データをダウンロードするよう、エージェントに対して指示します。 管理者が指定しない限り、エンド ユーザは通常、このボタンを使用する必要はありません。
パッチ タスクを実行すると、コンピュータに不足しているソフトウェア パッチおよび製品レベルがないか、スキャンが実行されます。 スキャンはバックグラウンドで実行されますので、スキャンを実行しながら作業を継続できます。 スキャン結果は Security Controls コンソールに報告されます。 スキャンのレコードはタスク ログに表示されます。
どのようにパッチ タスクを構成したかによって、1つ以上のパッチの欠落がスキャンによって検出された場合、それらのパッチが自動的に配布される場合があります。 パッチ配布は (発生した場合は) 、Security Controls コンソールに報告されます。 配布のレコードはタスク ログに表示されます。
管理者またはエンド ユーザが手動でパッチ タスクを実行する必要がある場合は、推奨事項について、会社のセキュリティ ポリシーをご参照ください。 たとえば、組織によっては、30日ごとにパッチ タスクを実行するよう規定している場合や、長期間電源が切断されている、あるいは長時間ネットワークから切断されているコンピュータに対してもパッチ タスクを実行するよう規定している場合があります。 スケジュール済みの定期的なパッチ タスクが実装されている組織もあれば、手動によるパッチ タスクが許可されていない組織もあります。
資産エンジン タイルは、エージェント ポリシー内に資産タスクが定義されていない場合は、表示されません。
資産エンジン タイルでは、資産タスクの開始と停止を手動で行えます。 資産タスクにより、コンピュータに搭載されているソフトウェアまたはハードウェアまたはその両方を特定します。 タスクはバックグラウンドで実行されますので、タスクを実行しながら作業を継続できます。 タスクの結果はシステム コンソールに報告されます。 資産タスクの結果をエージェント プログラム内で使用することはできません。
資産ログの表示方法と処理の実行方法
資産タイルをクリックして、資産ログを表示し、処理を実行できます。
以下のボタンを利用できます。
- ホーム: ホーム ページに戻ります。
- タスクを開始: タスク名をクリックすると、コンピュータ上でそのタスクが開始されます。 タスクは、資産タスク用に構成された固有のオプションを使用して実行されます。 管理者がエージェント ポリシーをどのように構成したかによって、ここに複数のタスクがリストされる場合があります。
- タスクを停止: 現在進行中の資産タスクを停止します。 タスクを停止するたびに、資産ログにメッセージが記録されます。 アクティブなタスクがない場合、このボタンは無効になっています。
- データの更新: システム コンソールにチェックインして最新の資産データをダウンロードするよう、エージェントに対して指示します。 管理者が指定しない限り、エンド ユーザは通常、このボタンを使用する必要はありません。
資産ログ
資産ログには、利用可能な資産タスクのいずれかによって実行された処理に関連するステータス メッセージが含まれています。 たとえば、ログは次のように記録されます。
- 資産タスクが手動で開始または停止されるたび
- スケジュール済みの資産タスクが自動的に開始または停止されるたび
- ... およびその他の資産関連イベントが多数記録されます。
ログに大量のメッセージが表示される場合があります。 メッセージの大半は、プログラムがジョブを実行していることや、コンピュータを保護するための処理を行っていることを示すための、低レベルのメッセージです。 管理者側で何か処理を行う必要は、通常はありません。
stagentctl コマンドライン ユーティリティを使用してエージェントを制御できます。 組み込みのヘルプ情報を表示することで、ユーティリティの使い方を学習できます。
- エージェント コンピュータで管理コマンド プロンプトを開きます。
- C:\Program Files\LANDESK\Shavlik Protect Agent ディレクトリに変更します。
- stagentctl ユーティリティについてのヘルプ情報を表示します。
stagentctl