始める前に

移行ツールを使用する前に、このセクション全体に目を通してください。

ターゲット コンソール コンピュータについての考慮事項

移行先のコンピュータは、次の条件を満たしている必要があります。

  • 承認済み Windows オペレーティング システムのいずれかを搭載していること。
  • ターゲット コンソールと既存のコンソールで、Security Controls のバージョンは同一でなければならない。
  • 新しくインストールする (ターゲット) コンソールで認証や構成を行う必要は一切ありません。 そうした情報はすべて、復元プロセス中に移行ツールが入力します。

  • アクティブ コンソールでないこと。
  • 復元プロセスにより、新規 Security Controls コンソール コンピュータ上のデータがすべて上書きされます。

エージェントを使用する場合

コンソール エイリアス リスト

重要! この手順は、移行前にできるだけ時間の余裕を持って行ってください。

既存のコンソール上のコンソール エイリアス リストを、新規ターゲット コンソールのホスト名、IP アドレス、FQDN などで 更新する必要があります。 これを行うことで、エージェントは、既存コンソールがオフになり使用できなくなっている場合に、新規コンソールを使用してチェックインしなければならないことがわかります。 エイリアス リストを更新するには、[ツール] > [コンソール エイリアス エディタ] メニューを使用します。

コンソール エイリアス リストは、移行前にできるだけ時間の余裕を持って更新してください。 これにより、エージェントが既存コンソールにチェックインして、更新済みのコンソール エイリアス リストを取得する時間が得られます。 経験則から、実際の移行に先立ち数回のチェックイン期間の余裕を見て、コンソール エイリアス リストを更新することをお勧めします。

重要! 古いコンソールがオフになっている場合、古いコンソールにチェックインせずに更新済みのエイリアス リストを受け取っていないエージェントはすべて立ち往生になります。

ヒント: フォールバック フェールオーバー宛先として Security Controls Cloud 同期を使用している場合は、エージェントの立ち往生が防止されます。 何らかの理由でエージェントが新規コンソールを見つけられない場合、エージェント ポリシーでSecurity Controls Cloud 同期の使用が有効になっていれば、エージェントはクラウドにチェックインできます。

Security Controls Cloud 同期

Security Controls Cloud 同期を使用する場合は、[ツール] > [オプション] > [Security Controls Cloud 同期] を選択し、[完全更新を今すぐ強制実行する] を選択することにより、完全更新を実行してください。これにより、クラウド サービス上に含まれているエージェント ポリシー データが最新になります。

より最新バージョンの SQL Server へのアップグレード

この移行中に、より最新バージョンの SQL Server にアップグレードしたい場合は、現在使用しているバージョンに応じて次のようにします。

  • ローカルの SQL Server Express Edition: 処理は必要ありません (いかなるバージョンの SQL Server もプレインストールしないでください)。 Security Controls のインストール時に、サポートされている最新バージョンの SQL Server Express Edition が自動的にインストールされます。
  • ローカルのフル エディションの SQL Server: Security Controls をインストールする前に、目的のエディションの SQL Server を新規コンソール コンピュータにインストールします。 Security Controls のインストール中に、この新規ローカル SQL Server インスタンスの場所を指すことになります。l
  • リモート サーバ上の SQL Server: アップグレードを実行するには:
    1. リモート サーバに目的のエディションの SQL Server をインストールします。
    2. 最新の Security Controls データベースをバックアップし、新規 SQL Server 上で復元します。
    3. データベース セットアップ ツールを使用して、Security Controls のすべてのインスタンスがこの新規インスタンスを指すようにします。
      データベース セットアップ ツールにアクセスするには: [スタート] > [Ivanti Security Controls] > [データベース セットアップ ツール] の順に選択します。
    4. 移行を実行します。

    必要であれば移行後にリモート SQL Server エディションをアップグレードすることもできますが、推奨されるのは、移行前のアップグレードです。

移行ツール使用前のデータベースのバックアップの作成

これは厳重な予防措置ですが、如才なく行えます。 Express エディションの SQL Server を使用している場合は、Security Controls 内でデータベース メンテナンス ツールを使用してバックアップを作成できます。 フル エディションの SQL Server を使用している場合は、より堅牢で追加機能も備えた SQL Server メンテナンス プラン ウィザードを使用してメンテナンス プランを設定してください。

最新のライセンス情報の記録

[ヘルプ] > [Ivanti Security Controls のバージョン情報] を選択して、最新のライセンス キーと製品機能を記録します。この情報は、移行完了後に、ライセンス情報が正しく移行されたことを確認するために使用します。

パッチ配布をスケジュールしてある場合

スケジュール済みのパッチ配布が完了するまで待ってから、移行を開始してください。 移行開始後にスケジュール済みの配布が行われると、新規コンソールが配布結果を受信しないことになります。

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