ロールアウト プロジェクトの仕組み
ロールアウト プロジェクトは、配布を自動化するための複数のステップです。各ステップに対して、アクションを実行し、コンテンツが次のステップに進むための条件を設定して、通知メールを送信できます。パッチまたはソフトウェア パッケージがステップでアクションを完了し、終了条件を満たすと、プロジェクトの次のステップに進みます。プロジェクトは完全に自動にするか、管理者の処理を必要とし、承認するまでコンテンツが進まないようにすることができます。ステップの成功または失敗を通知する電子メール通知を設定できるため、プロジェクトを常時監視する必要がありません。
ロールアウト プロジェクト プロセッサは、プロジェクトのコンテンツに対してアクションを適用し、コンテンツが終了条件を満たしているかどうかを評価し、コンテンツをステップ間で移動します。プロジェクト プロセッサをスケジュールし、コンテンツがステップ間を移動する必要がある頻度で実行します。
ソフトウェア配布などのスケジュール タスクであるアクションがプロジェクトにある場合は、プロジェクト プロセッサはテンプレートを使用して、タスクを作成します。アクションがコンテンツに適用されるたびに、新しいタスクが作成されます。スケジュール タスクを作成するために使用するテンプレートは、ステップを作成する際に指定します。ステップを作成するときに使用可能なオプションの詳細については、「ロールアウト プロジェクトへのステップの追加」をご参照ください。
ステップのアクションは、1回だけコンテンツに適用されます。アクションが適用された後、コンテンツは次のステップに移動するか、終了条件が満たされるまでステップに残ります。コンテンツがステップにある場合、プロジェクト プロセッサは次回の実行時にアクションを再適用しません。終了条件が満たされ、電子メールを送信する必要があるかどうかのみを再評価します。
IMPORTANT: 終了条件を満たしても、コンテンツはすぐに次のステップに移動しません。終了条件を満たし、スケジュール タスクとしてプロジェクト プロセッサが実行された後に、次のステップに移動します。
ロールアウト プロジェクトのステップは線形である必要があります。分岐を作成したり、強制的にステップを省略することはできません。ステップが一時停止している場合は、コンテンツを一時停止したステップに移動できますが、そのステップに対するアクションはコンテンツに適用されません。コンテンツは一時されたステップを省略しません。
ステップの終了条件が設定されていない場合、ステップに対するアクションが適用され、コンテンツはすぐに次のステップに移動します。プロジェクト プロセッサが実行されるたびに、コンテンツは複数のステップを進むことができます。
ロールアウト プロジェクト プロセッサをスケジュールし、スケジュール タスクとして実行します。実行するたびに、アクティブなすべてのロールアウト プロジェクトが処理されます。プロジェクト プロセッサが一時停止したコンテンツを処理する方法については、「ロールアウト プロジェクトの作成と編集」をご参照ください。
プロジェクト プロセッサのスケジュール タスクを作成するには
1.Management コンソールから、[ツール] > [セキュリティと準拠] > [ロールアウト プロジェクト] または [ツール] > [配布] > [ロールアウト プロジェクト] をクリックします。いずれのパスでも、同じロールアウト プロジェクトツールが開きます。
2.ロールアウト プロジェクトツールバーで、[タスクの作成] > [スケジュールされたプロジェクト処理] をクリックします。
3.タスクの名前を作成し、選択する場合は、タスクの所有者を選択します。使用される範囲は、タスクの所有者に基づきます。
4.左側の [タスクのスケジュール] ページをクリックし、タスクを実行するタイミングと実行頻度のオプションを設定します。
5.[保存] をクリックします。
ロールアウト プロジェクトのトラブルシューティングまたはテストを行う場合、プロセッサをすぐに実行し、1つのプロジェクトまたは1つのステップのみを処理し、コンテンツにアクションを2回以上適用することができます。
オンデマンドでプロジェクト プロセッサを実行するには
1.ロールアウト プロジェクト ツールから、プロジェクトまたはステップを右クリックし、[今すぐ処理] を選択します。
IMPORTANT: 項目を処理しようとし、[今すぐ処理] オプションがない場合は、ステップとプロジェクトの両方で再生に設定され、一時停止していないことを確認します。
2.既に適用されている場合にでもアクションを再適用するかどうかを確認するメッセージが表示されます。アクションを再適用するときには、プロジェクト プロセッサがそのステップに対してのみ実行され、ステップの成功条件を既に満たしている場合でも、現在ステップにあるすべてのコンテンツにアクションが適用されます。アクションの再適用を選択するかどうかに関係なく、[OK] をクリックし、プロジェクト プロセッサを実行します。
選択したステップまたはプロジェクトに対してプロジェクト プロセッサが実行されます。
•アクションが再適用されると、[適用] アクション タイムスタンプが変更され、最小期間および追加期間タイマーがリセットされます。また、プロジェクトまたはステップにスケジュール タスクがある場合は、もう一度作成されます。
• アクションが再適用されない場合、コンテンツが評価され、終了条件が満たされたか、電子メールを送信する必要があるかどうかを確認します。ステップに対して新しいコンテンツのみにアクションが適用されます。
NOTE: プロジェクトステップに関連付けられた電子メールはアクションとは見なされず、アクションが再適用されるかどうかに関係なく、送信される場合があります。
プロジェクトのロールアウト プロジェクト、ステップ、およびコンテンツはすべて、再生または一時停止の状態が割り当てられています。状態は、プロジェクト プロセッサが実行されるときに処理されるかどうかに影響します。ロールアウト プロジェクト ツールのアイコンには、再生または一時停止オーバーレイがあり、項目の現在の状態を示します。
プロジェクト、ステップ、またはコンテンツの状態を変更するには、右クリックし、再生または一時停止を選択します。
NOTE: 編集する前には、ロールアウト プロジェクトまたはステップを一時停止する必要があります。
•プロジェクトを一時停止した場合:プロジェクト プロセッサはそのプロジェクトを除外します。プロジェクトに対するアクションは適用されず、通知は送信されません。コンテンツはステップ間を移動しません。
•ステップを一時停止した場合:プロジェクト プロセッサはステップのコンテンツを処理しません。コンテンツはステップに移動できます (手動または前にステップから進む) が、アクションは適用されません。一時停止のステップにあるコンテンツは、すべての終了条件が満たされていても、次のステップに進みません。アクションが適用された後にステップが一時停止した場合は、ステップが一時している間でも、タイマーが実行し続けます。アクションが適用されていないコンテンツの場合、アクションが適用されるまで、最小期間または他のタイマーが開始しません。
•コンテンツが一時停止した場合:アクションはコンテンツに適用されず、コンテンツに関する通知は送信されません。プロジェクト プロセッサは現在あるステップから移動しません。アクションが適用され、現在のステップに関連付けられたタイマーがある場合、タイマーは実行し続けます。