MSI 配布パッケージの使用方法

エンドポイント マネージャはステータスの詳細レポート機能や MSI パッケージの認識機能を含む MSI インストールをサポートします。MSI 配布パッケージ タイプは、エンドポイント マネージャ が優先するソフトウェア配布方法です。MSI パラメータを理解すると、MSI パッケージの設定で役立ちます。

ソフトウェア配布を含む MSI コマンド ライン パラメータの使用方法

MSI 配布パッケージのインストール時に、エンドポイント マネージャ は MSI API コールを利用します。MSI インストールは次の 2 種類のコマンドライン パラメータを使用します。

  • オプション パラメータ
  • プロパティ リファレンス パラメータ

オプション パラメータ

オプション パラメータは、Microsoft のインストール ツールである Msiexec.exe によって使用されるスイッチです。たとえば、/q スイッチは、無人インストールをサイレントに行う、Msiexec 用の共通のスイッチです。

[配布パッケージ プロパティ] ダイアログ ボックスの [オプションのインストール/アンインストール] ページの [コマンド ライン] フィールドに、MSI オプション パラメータを入力できます。フィールドの隣のチェックマーク ボタンをクリックして、コマンド ラインを確認します。Msiexec オプションの詳細については、https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/227091をご覧ください。

プロパティ リファレンス パラメータ

プロパティ参照 (公開プロパティ) は、MSI ファイル固有です。パラメータは MSI インストール API に直接渡されます。パラメータは MSI インストール API に直接渡され、MSI 配布パッケージの [オプションのインストール/アンインストール] にある [コマンド] フィールドに使用できます。

プロパティ リファレンスの構文は PROPERTY=VALUE となります。一般的に使用されるプロパティ リファレンスは変換プロパティです。このプロパティは .mst (変換) ファイルを呼び出します。プロパティ リファレンス パラメータの詳細については、https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/230781をご覧ください。

アプリケーションの公開プロパティに関する情報は、ソフトウェア インストール ガイドやアプリケーションの Web サイトから入手できます。あるいはソフトウェア ベンダに直接問い合わせて入手することも可能です。

MSI をサイレント稼動する

エンドポイント マネージャ では、配布パッケージの [オプションのインストールとアンインストール] で MSI が自動的にサイレント処理されます。MSI をサイレントで実行するには、選択した配布パッケージの [オプションのインストールとアンインストール] ページで [サイレント モード (ユーザ対話なし)] をクリックします。

MSI インストールの自動化

MSI ではほとんどの場合、MSI をサイレント稼動することでインストール プロセスも自動化されます。いずれの場合も、配布パッケージで [サイレント モード (ユーザ対話なし)] を選択すると、MSI のインストールが自動化されます。

プロパティ リファレンスによってはインストールが完了するまで待たなければならないことがあります。この場合、MSI インストーラが値を入力するように求めます。自動インストール中には、このようなプロンプトは表示されません。MSI インストールは標準 MSI エラー1603のインストール中の致命的なエラーで失敗します。必要な公開プロパティは、配布パッケージの [コマンド ライン] フィールドに割り当てる必要があります。

MSI のインストールに変換ファイルを使用する

MSI の回答ファイルは「変換ファイル」と呼ばれ、.mst という拡張子が付きます。MSI インストールによっては変換ファイルを必要としないものもありますが、値の変更や割り当てが必要なプロパティ リファレンスが多数あるときは変換ファイルを使用できます。アプリケーションでサポートされている限り、回答ファイルを作成してすべてのプロパティ リファレンス パラメータを渡すことができます。Enpoint Manager 2018.3に変換ファイル ジェネレータが加わりました。詳細は、「MSI 変換ジェネレータ」をご参照ください。

変換ファイルが必要であるのにインストール時に提供されていないと、エラー1603「インストール中の重大なエラー」が表示されます。通常、特定の MSI 用の変換ファイルを作成するために必要な情報やツールは、ソフトウェア ベンダ側にあります。

MSI インストールの再起動を処理する

エンドポイント マネージャ は、スケジュールされたタスク プロパティの [エージェント設定] ページを使用して MSI の再起動を処理します。Ivantiは 配布方法で [再起動しない] を選択すると、 REBOOT=REALLYSUPPRESS と /NORESTART の両方のパラメータを自動的にパスします。

[常に再起動する] オプションは /FORCESTART パラメータを渡します。

[必要に応じて再起動] は MSI が再起動を処理できるようにします。フィードバックを有効にすると、再起動の確認を求めるプロンプトを使用できます。MSI サポートのカスタム アクションについて知っておく必要があります。カスタム アクションが再起動を実行した場合、エンドポイント マネージャ はこれを防止することはできません。

MSI チェックリスト

MSI が関連する配布については、次のチェックリストを確認してください。

  • ボリューム ライセンスの配布に備え、MSI とその他すべてのファイルも含め、インストール ファイルのバージョンが正しいか。
  • ソフトウェアのインストール、構成、再起動の処理を自動化またはサイレント稼動するための情報をソフトウェア ベンダから入手済みか。
  • どの公開プロパティ パラメータを MSI に渡せばよいか知っているか。
  • この MSI はインストール時に変換ファイルを必要とするか知っており、必要な場合は変換ファイルを作成済みか。