中央ファイル ストアの使用
中央ファイル ストアと中央ファイル サーバは、ペイロードに関連付けられているファイルを保存および配布するために使用されます。たとえば、ソフトウェア ペイロードまたは OS 更新ファイルの .apk は中央ファイル ストアに保存できます。
関連付けられたファイルとともにペイロードを配布する場合、スマート デバイス サーバは必要なファイルのリストを受信します。スマート デバイス サーバは中央ファイル サーバに接続し、ファイルを要求します。中央ファイル サーバはファイル ストアに接続し、スマート デバイス サーバにファイルを送信します。チェックインしたデバイスは、スマート デバイス サーバからファイルをダウンロードします。
既定では、Avalanche は、エンタープライズ サーバがインストールされているコンピュータの中央ファイル ストアを検索します。ただし、ネットワーク ドライブまたは他の場所を使用して、ファイルを保存することを選択できます。
スマート デバイス サーバがファイルの取得を完了する前に、デバイスがチェックインする場合、サーバはデバイスに対して数分後に再試行するように指示します。
次のセクションは、中央ファイル ストアを使用するときと場所に関する指針を示します。
マニフェスト URL の代わりに中央ファイル ストアを使用すべきかどうか。
マニフェスト URL を使用するときには、すべてのデバイスがペイロードのリストにある場所から直接ファイルを取得します。これは、大きいファイルが同時に複数のデバイスにプッシュされる場合や、ネットワーク接続が低品質である場合には実践的ではない可能性があります。
中央ファイル ストアを使用するときには、デバイスは接続するように構成されたスマート デバイス サーバからファイルを取得します。複数のスマート デバイス サーバがあるときには、複数のサーバにトラフィックが拡散します。中央ファイル ストアを使用すると、ネットワーク接続の品質が低いときに信頼性が低下する可能性があります。
中央ファイル ストアを保持する場所
中央ファイル ストアがある場所を決定する最も重要な要因は、保存されるファイルの数とサイズです。OS 更新などの一部のファイルのサイズは非常に大きい場合があります。大量のファイルを配布する計画の場合またはファイルが非常に大きい場合、中央ファイル ストアに別の場所を使用することを検討してください。ファイル数が少ない場合、またはファイルが小さい場合は、管理を容易にするために、中央ファイルストアを既定の場所にすることができます。
中央ファイル ストアがあるサーバの証明書が必要です。中央ファイル ストアがスマート デバイス サーバと同じ場所で設定される場合、両方で同じ証明書を使用できます。
前のバージョンの Avalanche からアップグレードする場合
デバイス イネーブラのアップグレード
中央ファイルストアと連動し、新規または移行されたファイル ペイロードを受信するには、Avalanche 6.2以降にアップグレードした後に、デバイス イネーブラを6.2.0.273以降にアップグレードする必要があります。
1.マニフェスト URL を使用して、新しい Avalanche デバイス イネーブラのソフトウェア ペイロードを作成します。
2.ペイロードをプロファイルに追加し、デバイスに配布します。
デバイスは新しいイネーブラを使用して Avalanche に接続し、中央ファイルストアからファイルを受け取ります。
6.2より前のペイロードの中央ファイル ストアの使用
前のバージョンの Avalanche では、ファイルがデータベースに保存されました。アップグレード処理はこれらのファイルをデータベース外に移動しません。Avalanche 6.2以降にアップグレードした後に手動でコピーする必要があります。ファイルを中央ファイルストアに移動した後、ホストされたファイルを使用するように、ペイロードを編集できます。
1.ペイロード ファイルを中央ファイル ストアに移動します。
2.[使用可能なペイロード] パネルで名前をクリックし、任意のファイルを中央ファイルストアから選択して、ペイロードを編集します。
3.ペイロードを保存します。
次のセクションを使用して、中央ファイル ストアを構成し、ファイルを管理します。
中央ファイルストア用の証明書のインポート
中央ファイル ストアがあるサーバの証明書が必要です。中央ファイル ストアがスマート デバイス サーバと同じ場所で設定される場合、両方で同じ証明書を使用できます。証明書の取得については、「SSL 証明書の取得」をご参照ください。
証明書をインポートするには
1.Avalanche コンソールで、[ツール] > [中央ファイルストア] > [構成] に移動します。
2.中央ファイル サーバの HTTPS 証明書のセクションで、[証明書ファイルを参照] をクリックします。
3.証明書の .pfx ファイルを見つけ、[開く] をクリックします。
4.[証明書ストア パスワード] テキストボックスに、証明書に関連付けられたパスワードを入力します。
5.中央ファイル サーバの URL セクションで、サーバの公開サーバ アドレスを入力します。中央ファイルストアの既定のポートは9000です。
6.[保存] をクリックします。
7.配布を実行します。
中央ファイル ストアの構成
管理者権限を持つすべてのユーザは、ホーム ロケーションに関係なく、中央ファイル ストア設定を編集できます。
中央ファイル ストアの既定のポートは TCP 9000ですが、ポート番号はインストール中に構成できます。
中央ファイル ストア設定を編集するには
1.[ツール] > [中央ファイルストア] > [構成] に移動します。
2.中央ファイル ストアの設定を構成します。
3.[保存] をクリックします。
4.すべてのスマート デバイス サーバに変更を配布します。
中央ファイル ストアには次の構成オプションがあります。
FileStore UNC パス
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中央ファイル ストアを配置するロケーションへのネットワーク パス。このパスはファイル ストアの専用パスにしてください。既定では、このフィールドにはエンタープライズ サーバへのローカル パスが入力されます。ファイルの保存を開始した後にこのパスを変更した場合は、このフォルダのすべてが新しい場所に移動します。
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ユーザ名のマッピング
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ネットワーク ロケーションへのアクセス権限があるアカウントに関連付けられたユーザ名。このアカウントはファイル ストアからファイルを取得するために使用されます。アカウントには読み取り専用権限ではなく、書き込み権限が必要です。
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マッピング パスワード
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ネットワーク ロケーションへのアクセス権限があるアカウントに関連付けられたパスワード。
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証明書ストア (PFX/P12)
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中央ファイル ストアのロケーションの公開アドレスに関連付けられた証明書。中央ファイル ストアがスマート デバイス サーバと同じアドレスにある場合、中央ファイル ストアと同じ証明書を使用できます。
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証明書ストア パスワード
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証明書に関連付けられたパスワード。
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公開サーバ アドレス
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中央ファイル ストアのアドレスとポート。
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ファイル ストアのファイルの管理
Avalanche コンソールから、ファイルを中央ファイルストアに追加します。Avalanche コンソールから中央ファイル ストアのファイルを管理するには、Avalanche で管理者権限が必要です。任意のファイル ブラウザと適切な認証資格情報を使用して、ファイルを直接追加することもできますが、ログアウトしてからログインし直して、ファイルツリーを更新する必要があります。
Avalanche コンソ-ルで、中央ファイルストアのファイルを管理するには
1.[ツール] > [中央ファイル ストア] をクリックします。
2.ページ上部のボタンを使用すると、ディレクトリの作成、ファイル名の変更、ファイルの削除、ファイルのインポート、ファイルのエクスポート、中央ファイルストアの更新を実行できます。
変更を行うと自動的に保存されます。
ただし、中央ファイル ストアのファイルを置換、削除、または名前変更する場合は、必ずこれらのファイルを使用してペイロードを更新してください。関連付けられたペイロードは自動的に更新されません。