Avalanche のコンポーネント

Avalanche は複数のコンポーネントが統合されたシステムであり、これらのコンポーネントを使用することで、モバイル デバイスを迅速かつ効率的に管理できます。次の図には、コンポーネントの一般概要と連携の仕組みを示します。

Avalanche の主要コンポーネントは次のとおりです。

Avalanche Web コンソール。Avalanche Web コンソールでは、インターネット接続と Web ブラウザを使用して、コンピュータからネットワーク コンポーネントを管理できます。インストールの必要はありませんが、Web サービスがホストされているエンタープライズ サーバに接続できなければなりません。

サーバエンタープライズ サーバは情報を管理し、コンソール、デバイス サーバ、およびエンタープライズ サーバ データベース間のすべての通信を行います。統計サーバはレポート目的でデバイスとデバイス サーバから統計情報を収集し、統計サーバ データベースに情報を保存します。多くの場合、Web コンソールを提供する Web サーバ (Apache Tomcat) は、エンタープライズ サーバと同じ場所にインストールされます。

デバイス サーバ。デバイス サーバはデバイスと通信して、コマンドや構成ファイルをデバイスに送信します。環境の要件によっては、複数のデバイス サーバをインストールできます。スマート デバイス サーバは Android または iOS デバイスに接続します。モバイル デバイス サーバは Windows Mobile および Windows CE デバイスに接続します。プリンタ デバイス サーバは、Zebra LinkOS プリンタ デバイスに接続します。

データベース。Avalanche データベースには、ネットワークとデバイスに関する情報が保存されます。Avalanche には2つのデータベースがあります。Enterprise Server データベースは、デバイス構成の管理などの情報を処理します。Statistics Server データベースは、ネットワーク上のデバイスの状態の読み取りといった統計情報を管理します。

イネーブラー。モバイル デバイスを Avalanche で管理するには Avalanche イネーブラをインストールする必要があります。イネーブラーはモバイル デバイスとデバイス サーバ間で情報を中継します。イネーブラーがインストールされている場合、モバイル デバイスは、Avalanche コンソールで作成する構成命令を受信できます。

Avalanche のインストール済みコンポーネントのほかに、Avalanche はファイルストアを使用して、OS 更新などのペイロードに関連付けられたファイルを保存します。Avalanche は、エンタープライズ サーバのローカルの場所または指定するネットワーク ロケーションにこれらのファイルを保存します。Avalanche がインストールされた後に、ファイル ストアの場所を設定します。ファイル ストアの詳細については、「中央ファイル ストアの使用」をご参照ください。

インストール オプションについては、「Avalanche のインストール」をご参照ください。

Avalanche が通信で使用するポートと詳細なコンポーネント マップの詳細については、「ポート情報」をご参照ください。

Avalanche がインストールするサービスの一覧については、「Avalanche サービス」をご参照ください。