プロファイル構成

各個人設定グループで、ローカル プロファイルまたはネットワーク プロファイルのユーザ プロファイル データをデータベースにインポートするか、データベースのユーザ プロファイル データをローカル ファイル システムにエクスポートするように、プロファイル移行を構成することができます。

このセクションの内容

プロファイルのインポート

インポートの制限

プロファイル インポート中には、次のシナリオで、ファイルを同期できない場合があります。

  • 特定のプロファイル同期内のファイル数が IIS MaxHttpCollectionKeys 設定を超える場合。既定値は1000です。
  • 単一のファイルのサイズが IIS maxAllowedContentLength 設定を超える場合。既定値は30mbです。

いずれのシナリオでも、Windows 設定またはアプリケーション グループのプロファイル インポートが失敗し、移行状態が「データをターゲットにコピーできませんでした」と報告されます。プロファイル インポートは、残りのプロファイル設定の同期を試行し続けます。

上記の問題に対処すると、ユーザが後から Windows 設定グループまたはその特定のアプリケーション グループの個人設定を取り込んでいない場合は、次回のログオン時にインポートが自動的に再試行されます。

ユーザが後から個人設定 データを取り込んだ場合、次回のログオン時にインポートするには、プロファイル ソースを修正した後に、失敗したアプリケーション グループまたは Windows 設定グループの取り込まれたデータを削除する必要があります。

別のアプリケーションによってロックされているファイルなどの読み取れないファイルは、インポートできません。

プロファイル移行を構成して、ローカル プロファイルからデータをインポートする

ユーザ プロファイル データは、ログオン ユーザのローカル プロファイルから Environment Manager 仮想キャッシュにコピーされます。このデータは、管理対象アプリケーション グループおよび Windows 設定グループに関して、含まれるレジストリ フォルダおよびファイル パスから構成されます。

  1. ユーザ個人設定 ナビゲーション ペインで、[個人設定グループ] を選択します。
  2. 個人設定グループを選択します。
  3. [プロファイル移行] タブを選択します。
  4. [編集] をクリックします。

    [ユーザ プロファイル移行設定] ダイアログが表示されます。

  5. [既存のユーザ設定を個人設定にインポートする] を選択します。
  6. [ソース] ドロップダウンから [ローカル] を選択します。
  7. [OK] をクリックします。

    個人設定グループの前回のインポート処理の設定が存在する場合、ダイアログが表示されます。次のオプションが使用できます。

    • 前のインポートを再開する - 既存の設定は置換されませんが、データがないレジストリ、フォルダ、またはファイルはインポートされます。
    • 新しいインポートを開始する - 既存の設定は、インポートされたユーザ プロファイル データで上書きされます。

個人設定グループ内のユーザのプロファイル移行インポートが有効です。

ログオン時に、ユーザ プロファイル内の管理対象アプリケーション グループおよび Windows 設定グループに関して、含まれるレジストリ、フォルダ、およびファイル パスからのデータがデータベースにコピーされます。

プロファイル移行を構成して、ネットワーク プロファイルからデータをインポートする

ログオン時に、ユーザ プロファイル データは、指定されたネットワーク パスのプロファイルから Environment Manager 仮想キャッシュにコピーされます。このデータは、管理対象アプリケーション グループおよび Windows 設定グループに関して、すべての含まれるレジストリ フォルダおよびファイル パスから構成されます。必要に応じて、AppData は別のネットワーク パスからインポートできます。

詳細証明書、一般フォルダ オプション、およびアイコン Windows 設定は、ネットワーク ロケーションからインポートできません。

  1. ユーザ個人設定 ナビゲーション ペインで、[個人設定グループ] を選択します。
  2. 個人設定グループを選択します。
  3. [プロファイル移行] タブを選択します。
  4. [編集] をクリックします。

    [ユーザ プロファイル移行設定] ダイアログが表示されます。

  5. [既存のユーザ設定を個人設定にインポートする] を選択します。
  6. [ソース] ドロップダウンから [ネットワーク] を選択します。
  7. [ネットワーク パス] フィールドで、UNC パスを入力します。指定されたネットワーク パス内の環境変数が展開されます。

    必要に応じて、プロファイル バージョン番号が指定されたネットワーク パスの末尾に追加されます。次の表は、\\server\share\profiles\%USERNAME% が指定される場合の、各オペレーティング システムのプロファイル パスを示します。

    オペレーティング システム プロファイル バージョン プロファイル パスの例
    Windows 7 Windows Server 2008 R2 V2 \\server\share\profiles\%USERNAME%.V2
    Windows 8 Windows Server 2012 V3 \\server\share\profiles\%USERNAME%.V3
    Windows 8.1 Windows Server 2012 R2 V4 \\server\share\profiles\%USERNAME%.V4
    Windows 10 V5 \\server\share\profiles\%USERNAME%.V5
  8. AppData が別の場所に保存されている場合、[ネットワーク ロケーションから AppData をインポートできるようにする] をオンにして、[AppData パス] フィールドで UNC パスを指定します。
  9. [OK] をクリックします。

    個人設定グループの前回のインポート処理の設定が存在する場合、ダイアログが表示されます。次のオプションが使用できます。

    • 前のインポートを再開する - 既存の設定は置換されませんが、データがないレジストリ、フォルダ、またはファイルはインポートされます。
    • 新しいインポートを開始する - 既存の設定は、インポートされたユーザ プロファイル データで上書きされます。

個人設定グループ内のユーザのプロファイル移行インポートが有効です。

ログオン時に、ユーザ プロファイル内の管理対象アプリケーション グループおよび Windows 設定グループに関して、含まれるレジストリ、フォルダ、およびファイル パスからのデータがデータベースにコピーされます。

構成更新のインポート アクティビティ

インポート モードでプロファイル移行を構成した後、次の場合のいずれかには、プロンプトが表示されます。

  • アプリケーション グループまたは Windows 設定グループが個人設定グループに追加されます。
  • 含まれるレジストリ、フォルダ、またはファイル パスは、管理対象アプリケーション グループまたは Windows 設定グループに追加されます。

次のオプションのいずれかを選択します。

オプション 説明
変更を確定して、影響を受けるグループのインポートを再起動します。 アプリケーション グループまたは Windows 設定グループが個人設定グループに追加されるか、含まれるレジストリ、フォルダ、またはファイル パスが管理対象アプリケーション グループまたは Windows 設定グループに追加されます。ユーザのデータが既にインポートされたかどうかに関係なく、個人設定グループ内のすべてのユーザのインポートが再開されます。
新しいユーザの変更のみを確定する アプリケーション グループまたは Windows 設定グループが個人設定グループに追加されるか、含まれるレジストリ、フォルダ、またはファイル パスが管理対象アプリケーション グループまたは Windows 設定グループに追加されます。既存のデータがない個人設定グループのユーザのインポートが開始されます。

プロファイルのエクスポート

Environment Manager 個人設定からユーザ プロファイルに既存のデータをエクスポートします。

プロファイルをエクスポートするようにプロファイル移行を構成する

ログオン時に、ユーザ プロファイル データは、データベースからログオン ユーザのローカル プロファイルにコピーされます。

  1. ユーザ個人設定 ナビゲーション ペインで、[個人設定グループ] を選択します。
  2. 個人設定グループを選択します。
  3. [プロファイル移行] タブを選択します。
  4. [編集] をクリックします。

    [ユーザ プロファイル移行設定] ダイアログが表示されます。

  5. [ユーザ設定をユーザ プロファイルにエクスポートする] を選択します。
  6. [OK] をクリックします。

個人設定グループ内のユーザのプロファイル移行エクスポートが有効です。

ログオン時に、データベースのデータがユーザのプロファイルにコピーされます。

モードの変更

次の表は、プロファイル移行モードを変更するときの動作を示します。

移行先 移行元 動作
無効 インポート 個人設定グループの前回のインポート処理の設定が存在する場合、ダイアログが表示されます。次のオプションを使用できます。
  • 前のインポートを再開する - 既存の設定は置換されませんが、データがないレジストリ、フォルダ、またはファイルはインポートされます。
  • 新しいインポートを開始する - 既存の設定は、インポートされたユーザ プロファイル データで上書きされます。
ログオン時に、ログオン ユーザのプロファイルの設定がデータベースにコピーされます。
無効 エクスポート ログオン時に、データベースの設定がログオン ユーザのプロファイルにコピーされます。
インポート 無効 インポート処理が停止します。再開できますが、移行されていないユーザのユーザ プロファイル設定は上書きされます。
インポート エクスポート エクスポート処理が停止し、再開できません。ログオン時に、データベースの設定がログオン ユーザのプロファイルにコピーされます。
エクスポート 無効 エクスポート処理が停止し、再開できません。
エクスポート インポート エクスポート処理が停止し、再開できません。ログオン時に、ログオン ユーザのプロファイルの設定がデータベースにコピーされます。

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