プロファイル移行 PowerShell インターフェイス

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プロファイル移行 PowerShell インターフェイス

プロファイル移行をスクリプト化すると、データベースとクライアントの Windows プロファイル間でアプリケーションまたはアプリケーション グループ データをインポートまたはエクスポートできます。

Environment Manager 個人設定コンソールを使用して、プロファイル移行を構成することをお勧めします。このコマンドレットは、グループ化されていないアプリケーションからアプリケーション グループへのデータの移動など、個別のアプリケーションまたはアプリケーション グループを移動するために粒度が高い制御が必要な場合にのみ使用してください。このコマンドレットは、複数のバージョンの Microsoft Office が環境内で同時に使用されている場合など、プロファイル データの慎重な移行を支援できます。

グループ化されていないアプリケーションからアプリケーション グループに移行するには、アプリケーションをローカル プロファイルにエクスポートしてから、アプリケーション グループにインポートします。

PowerShell コマンドレットは次の動作を行います。

  • プロファイル移行が個人設定サーバで無効なときにのみサポートされます。
  • コマンドレットが実行されるたびに、移行が実行されます。状態は記録されないため、必要なときにのみ使用されることを保証するのは管理者の責任です。
  • データの整合性を保証するために、指定されたアプリケーションまたはアプリケーション グループに対して実行中のアプリケーションのインスタンスがない場合にのみ移行が発生します。
  • 実行後に発生する例外によって、エラーが示されます。

ヘルプ

次のコマンドを入力すると、詳細ヘルプを使用できます。

get-help <cmdlet name>

プロファイル移行 PowerShell モジュールの読み込み

このモジュールは、Environment Manager エージェント ディレクトリにインストールされます。次のコマンドを使用して、PowerShell モジュールを読み込みます。

Import-Module "C:\Program Files\AppSense\Environment Manager\Agent\EmCmdlet.dll"

既定のインストール場所を変更した場合は、それに応じて、ファイル パスを変更します。

あるいは、次のコマンドを使用して、現在のインストールディレクトリから、PowerShell モジュールを読み込みます。

Import-Module ((Get-ItemProperty 'HKLM:\SOFTWARE\AppSense\Environment Manager').ClientPath + 'EmCmdlet.dll'

プロファイル移行 PowerShell インターフェイスを使用したプロファイルのインポート

Import-EMPManagedAppData コマンドレットは、Windows プロファイルから管理対象アプリケーション プロファイルへのプロファイル データの移行を実行します。

管理対象アプリケーションの構成済みレジストリ、フォルダ、ファイルの追加と除外は、データをインポートする場所として使用されます。

Windows プロファイルは、ローカル プロファイルまたはネットーワークに保存されたローミング プロファイルにすることができます。

次のパラメータを使用できます。

パラメータ 説明
-App (必須) インポートが実行される管理対象アプリケーションまたは管理対象アプリケーション グループの名前。これは、個人設定 コンソールに表示される表示名です。
-ProfilePath (任意) ローカル プロファイルからインポートする代わりとして、データのソースとして使用する Windows プロファイルへのパス。このパスは、Windows プロファイル バージョンに依存しないパスでなければなりません。このため、バージョン サフィックスなどを含めないでください。例: プロファイル パス \\server\share\user1.V2 should be entered as \\server\share\user1. 現在のオペレーティング システム以前と一致するプロファイル バージョンのみがサポートされます。たとえば、Windows 7コンピュータで実行しているときには、Windows 10プロファイルからインポートできません。現在のオペレーティング システムと一致するバージョンを検索することで、構成された場所で、適切なプロファイルが選択されます。一致するプロファイルが見つからない場合、前のプロファイル バージョンが使用されます。現在のユーザ セッション固有の環境変数の使用がサポートされます。
-ProfileAppDataPath (ProfilePath が指定されている場合は任意) ネットワーク プロファイルからインポートするときには、このパラメータを使用して、ユーザのプロファイルの場所の一部ではないときに、パスを Roaming AppData フォルダに指定できます。現在のユーザ セッション固有の環境変数の使用がサポートされます。
-Merge (任意のスイッチ) 指定すると、パーソナライズされたデータが、Windows プロファイルのデータとマージされます。パーソナライズされたデータが優先され、置換されません。指定されていない場合は、インポートが実行される前に、既存のプロファイル データが消去されます。
-Verbose (任意のスイッチ) 診断目的で、PowerShell コマンドの詳細出力を提供します。

Import-EMPManagedAppData コマンドを使用して、アプリケーション プロファイルをインポートするときには、HIVE ファイルがユーザの管理対象アプリケーション プロファイルとローカル AppSensevirtual キャッシュで作成されます。UpgradeFBRtohive 詳細設定が「True」または「False」に設定されているかどうかに関係なく、この動作になります。False に設定されている場合、管理対象アプリケーションは、FBR 方式を使用して、データを仮想化および同期し続けます。ただし、HIVE ファイルがユーザの管理対象アプリケーション プロファイルに存在する場合は、同期された FBR ファイルに含まれるデータが Environment Manager 個人設定の分析 に表示されません。このため、アプリケーションは同期していないように見えます。

プロファイル移行 PowerShell インターフェイスを使用し続けるには、UpgradeFBRtohive 詳細設定を「True」に設定する必要があります。

HIVE ファイルを使用し続けない場合は、この Ivanti コミュニティ文書のスクリプトを使用して、削除してください。DOC-62059

UpgradeFBRtohive 設定の詳細については、「詳細設定」をご参照ください。

次に、管理対象アプリケーションのメモ帳のローカル Windows プロファイルからデータをインポートする例を示します。

Import-Module ((Get-ItemProperty 'HKLM:\SOFTWARE\AppSense\Environment Manager').ClientPath + 'EmCmdlet.dll')

Import-EMPManagedAppData -App Notepad

次に、スクリプトの exit コードを使用して、条件の結果を決定する Environment Manager ポリシー カスタム条件内で使用できる例を示します。

try

{

    Import-Module ((Get-ItemProperty 'HKLM:\SOFTWARE\AppSense\Environment Manager').ClientPath + 'EmCmdlet.dll')

    Import-EMPManagedAppData -App Notepad

}

catch

{

    # Exit with an error

    [System.Environment]::Exit(1)

}

プロファイル移行 PowerShell インターフェイスを使用したプロファイルのエクスポート

Export-EMPManagedAppData コマンドレットは、管理対象アプリケーションまたはアプリケーション グループから Windows プロファイルへ、プロファイル データを移行します。

次のパラメータを使用できます。

パラメータ 説明

-App

(必須)

エクスポートが実行される管理対象アプリケーションまたは管理対象アプリケーション グループの名前。これは、個人設定 コンソールに表示される表示名です。

-Verbose

(任意のスイッチ)

診断目的で、PowerShell コマンドの詳細出力を提供します。

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