資産インベントリの概要
vCenter Server、ESXi Hypervisor、または仮想マシンで仮想資産スキャンを実行する場合は、仮想インベントリ機能をご参照ください。
資産インベントリ機能では、ソフトウェアおよびハードウェア資産を追跡できます。 資産スキャンを実行すると、IT 資産を徹底的かつ動的に検出し、カタログ化できます。 インストールされていることが把握されていなかったソフトウェア アプリケーションが明らかになるとともに、所有していることを把握していなかった物理コンピュータが検出されます。 このような死角をなくすことによって、セキュリティおよびポリシー準拠におけるギャップを迅速に埋めることができます。 ハードウェアとソフトウェアの資産情報を 1 つの場所に統合することで、あらゆる資産関連情報をすぐにアクセスできる状態にし、十分な情報に基づいて、確実かつ正確な意思決定を行うことができます。
これは、スキャンを実行し、コンピュータのソフトウェアおよびハードウェアを検出して分類することで実現できます。 スキャンの実行後すぐに、ソフトウェアとハードウェア資産の詳細情報が表示されます。
また、レポートを作成し、経時的に資産インベントリを追跡できます。 たとえば、ドメインのスケジュールされたスキャンを作成し、使用状況レポートを自動的に作成し、IT 部門に送信できます。 このため、ネットワーク内の IT 資産を透明化し、把握できるだけではなく、資産インベントリは監査に対応した優れた記録管理ツールとしても機能します。
資産スキャンは、エージェントレス方式またはエージェント方式のいずれでも実行できます。 このセクションでは、エージェントレス方式について説明します。 エージェント型の資産スキャンの実行については、「資産タスクの作成と設定」をご参照ください。
手順情報
資産インベントリ管理タスクを実行する方法については、次の項目をご参照ください。
ソフトウェア資産スキャン情報
1 台以上のコンピュータにインストールされているソフトウェア コンポーネントをスキャンします。 このスキャンは、物理コンピュータ、オンラインの仮想マシン、オフラインの仮想マシン、および仮想マシン テンプレートで実行できます。
このスキャンを実行することで、次の重要な事項を把握できます。
- ネットワーク内のコンピュータにはどのソフトウェアがインストールされているか。
- ソフトウェア リソースはどこにあるのか。
- いくつ所有しているのか。
- 1 つのソフトウェア プログラムにつき、異なるバージョンがいくつ使用されているのか。
- プログラムがインストールされてから、どの程度の時間が経過しているのか。
- ネットワーク上にインストールするべきではないソフトウェア プログラムがあるか。 (例: iTunes、シェアウェア プログラムなど)
ハードウェア資産スキャン情報
1 台以上のコンピュータにインストールされているハードウェア コンポーネントをスキャンします。 このスキャンは、物理コンピュータおよびオンラインの仮想マシンで実行できます。 このスキャンでは、オフラインの仮想マシンおよび仮想マシン テンプレートは無視されます。
このスキャンを実行することで、次の重要な事項を把握できます。
- スキャンされたコンピュータには、どのようなハードウェア コンポーネントがあるのか。
- いくつ所有しているのか。
- 各コンピュータに搭載されているメモリ容量はいくつか。
- コンピュータにはどのタイプのプロセッサが搭載されているか。
- コンピュータでどのサービスが実行中であるのか。
- コンピュータでどのサービスを起動できなかったのか。
他の資産ツールに対する Security Controls の利点
Security Controls では、必要なすべてのマシン情報が 1 つの場所に最適な方法で統合されます。多くのツールでは、必要な情報を見つけるために、時間と労力をかけてさまざまな表をクリックし続ける必要があります。 整理して表示するためには、さまざまなソースから情報をコピーし、テキストまたはスプレッドシート プログラムに貼り付ける必要があります。 Security Controls の資産インベントリ機能では、すべての情報を 1 つの場所からすぐに使用でき、簡単にグループ化や並び替えができます。
コンピュータ情報も簡単に配布できます。 レポート機能により、豊富な量の情報が含まれたさまざまなレポートを生成できます。 レポートは印刷、およびさまざまな電子形式へのエクスポートが可能であるため、ディスクへの保存や、指定したプログラムでの表示、他のユーザへの電子メール送信をすることができます。