複数のコンピュータ プロパティの管理

目的のコンピュータを右クリックし、[コンピュータ プロパティ] を選択して、コンピュータ ビューまたはスキャン ビューから [コンピュータ プロパティ] ダイアログにアクセスします。 このダイアログでは、2台以上のコンピュータの複数の列プロパティを定義できます。 ここで変更した値により、個別のコンピュータの対応する値が上書きされます。

フィールド

説明

更新するコンピュータ

定義するプロパティの影響を受けるコンピュータが一覧表示されます。

パッチ ドライブ パス

パッチ配布中にパッチ配布パッケージとツールがダウンロードされるときにターゲット コンピュータで使用するドライブとパスを指定できます。 既定の場所 (C:\Windows\ProPatches) を使用しない場合にのみ使用してください。 たとえば、ターゲット コンピュータの C: ドライブの空き領域が少ない場合に、パッチ配布パッケージとツールが D: ドライブに書き込まれるように指定できます。 指定するパスの末尾には、自動的に「ProPatches」が追加されます。 たとえば、「D:\ABC」と指定すると、パッチ配布パッケージの最終的な宛先は、「D:\ABC\ProPatches」になります。パッチ用、ログ用など、それぞれ個別のサブフォルダが作成されます。

環境変数 (%windir% など) の使用はサポートされていません。

緊急度

一覧のコンピュータのカスタム緊急度レベルを指定できます。 この値は、独自の目的に合わせて、割り当ておよび使用できます。 たとえば、会社にとって特に重要なコンピュータのグループがある場合、コンピュータに緊急度レベルを割り当ててから、[コンピュータ] ビューでフィルタリングおよび並び替え機能を使用すると、コンピュータを迅速に検索し、状態を判定できます。

カスタム緊急度レベルを割り当てる場合、[コンピュータ] ビューの [コンピュータの緊急度] 列に表示されているフラグが該当する色に変わります。

(赤色) 緊急

(オレンジ色) 高

(黄色) 中

(灰色) 低

(白) 無視

コンピュータの所有者

選択したコンピュータの所有者を定義します。 新しい連絡先を定義するか、連絡先の電子メール アドレスを変更する必要がある場合は、[管理] > [アドレス帳] を選択します。

[更新] チェックボックスを使用して、[保存] をクリックしたときにこのフィールドを更新するかどうかを指定します。

コンピュータ管理者

選択したコンピュータの管理者を定義します。 新しい連絡先を定義するか、連絡先の電子メール アドレスを変更する必要がある場合は、[管理] > [アドレス帳] を選択します。

[更新] チェックボックスを使用して、[保存] をクリックしたときにこのフィールドを更新するかどうかを指定します。

割り当てられたグループ

スキャン ビューおよびコンピュータ ビュー内でコンピュータが割り当てられた静的グループ。グループは整理する目的で使用されます。 たとえば、特定の割り当てられたグループを並べ替えたり、フィルタリングしたり、検索したりして、そのグループのコンピュータに対して処理を実行することができます。

カスタム 1カスタム 2、およびカスタム 3

カスタム1 - 3:これらの 3 つのフィールドでは、一覧のコンピュータに固有のプロパティに関するカスタム メモを書き込むことができます。 たとえば、Custom 1を使用してコンピュータの種類 (ノートブック、デスクトップ、サーバなど)を指定し、Custom 2 でコンピュータの場所 (St. Paul、Dallas、Seattle など) を指定し、Custom 3 で、コンピュータを所有する部署を指定します (HR、経理、IT など)。 このフィールドを使用すると、コンピュータ ビューまたはスキャン ビュー内で、またレポートをスケジュールする際にコンピュータをフィルタリングまたは並び替えできます。

[更新] チェックボックスを使用して、[保存] をクリックしたときにこのフィールドを更新するかどうかを指定します。

RDP ポート

リモート デスクトップ接続でコンピュータと接続するときに使用するリモート デスクトップ プロトコル (RDP) ポートを定義します。

コンピュータ接続方法

クライアント コンピュータに接続するときに使用する方法を指定します。 2 つのオプションがあります。

  • IP アドレス: コンソールは、コンピュータの IP アドレスを使用してクライアントに接続します。 これは既定の設定です。
  • 完全修飾ドメイン名 (FQDN): 環境で Kerberos 認証が使用され、Server Message Block (SMB) エンドポイント接続でサービス プリンシパル名 (SPN) 検証が必要な場合、この方法が必要になることがあります。

詳細については、「IP アドレスと FQDN」をご参照ください。

ここで指定された設定は、コンピュータ ビューまたはスキャン ビューから開始されたスキャンまたはエージェント インストールで使用されます。

SSH サーバ接続

コンピュータへの SSH サーバ接続を許可するかどうかを選択します。

選択したコンピュータには Windows コンピュータと Linux コンピュータの両方が混在している場合があります。 このレベルでの変更が適用されるのは、Linux コンピュータのみです。 Windows コンピュータの場合、この値は常にブロックです。

コンソールが指定のコンピュータとの接続を開始するときに、SSH プロトコルが使用される場合があります。 主な事例は、コンソールから Linux コンピュータに対して電源ステータス スキャンエージェントのプッシュ インストールが開始されるときです。 Security Controls は現在のところ SSH サーバ認証の使用をサポートしていませんので、指定のコンピュータが信頼でき、かつ安全であることが確かである場合を除き、SSH サーバ接続をブロックすることを選択してください。 詳細については、「SSH 認証」トピックをご参照ください。

認証資格情報

Security Controls がコンピュータと認証するときに使用される認証資格情報を指定します。ここで指定する認証資格情報は、プログラムの他の領域で指定された認証資格情報を無効にします。 [なし] を選択した場合、現在コンピュータに割り当てられている認証資格情報が削除されます。

スキャンの実行後に、コンピュータに対して異なる認証資格情報を指定する場合があります。社内に複数の管理者が存在し、各管理者が異なるドメインを担当している場合、管理者が処理を実行するには、独自の認証資格情報を設定する必要があります。 また、社内のポリシーにより、スキャン (評価) 業務が配布業務と分離されている場合があります。 一般的に、この場合は、異なる認証資格情報が使用されます。