デバイスのプロビジョニングの手順

最も基本的なレベルでは、デバイスのプロビジョニングは、3 つのステップで構成されるシンプルなプロセスです。最初に、プロビジョニング テンプレートを作成し、デバイスにインストールする機能とコンポーネントを含んだテンプレートを構成し、デバイスでテンプレートを実行するタスクをスケジュールします。ここでは、これらの手順の概要を説明します。詳細な手順については次項で説明します。

ステップ 1:テンプレートの作成

デバイスをプロビジョニングするには、まずテンプレートを作成します。テンプレートは、デバイスに適用する一連のビルディング ブロックで構成された XML ドキュメントです。テンプレートは相互に構築され、アクション、属性、制約などで構成できます。テンプレートは、1 つまたは多数のアクションを持つことができます。

プロビジョニング タスクでは複数のテンプレートをチェーンにし、特定の順序で実行できます。必要に応じてテンプレートで処理の順序を変更できます (たとえば、OS のインストールの前に OS インストール後のタスクを配置することはできません)。基本として、各種ベンダ (HP、Dell など) 向けのさまざまな設定済みテンプレートがプロビジョニング用に用意されています。

テンプレートは、XML 文書としてコアデータベースに保存されます。

詳細については、「テンプレートの作成」をご参照ください。

ステップ 2:テンプレートの構成

テンプレートを作成したら、5つのセクションに整理されたアクションを追加して設定する必要があります。

  1. システムの移行
  2. OS インストール前
  3. OS のインストール
  4. OS のインストール後
  5. システム構成

そのセクションに適用できる各セクションにあるアクションのみを選択できます (たとえば、「OS インストール前」セクションに対するアクションとして「ソフトウェア配布」を選択できません。)任意のセクションに使用可能なアクションを追加できますが、順序を誤って完了すると、アクションによってはテンプレートが破損されたり、システムを使用できなくなるおそれがあるため十分に注意してください。

詳細については、「プロビジョニング テンプレートの設定」をご参照ください。

ステップ 3:配布のテンプレートをスケジュールする

プロビジョニング タスクには、ターゲット デバイスのテンプレートとデバイス ID が含まれます。プロビジョニング タスクが開始されると、ジョブはコアデータベースでデバイスのコンピュータのレコードと関連付けられ、コンピュータに構成履歴が保持されるようにします。構成タスクは、異なるターゲット デバイスで再使用することはできませんが、別のデバイス ID を指定することにより、再使用できます。

[スケジュール タスク] ツールには、スケジュール タスクのステータスが、タスクの実行中および完了時に表示されます。スケジューラ サービスとデバイスが通信する方法は2つあります。標準の管理エージェント (デバイスにすでにインストール済みであること) を使用する方法と、ドメイン レベルのシステム アカウントを使用する方法の 2 つです。選択したアカウントには、サービスとしてのログイン権限が必要であり、またサービス設定ユーティリティで認証資格が指定されている必要があります。

詳細については、「プロビジョニング タスクのスケジュール 」をご参照ください。