製品ライセンスの再利用

ライセンスの再利用は、未使用のソフトウェア製品ライセンスを取得し、同じ製品のライセンスが必要なデバイスに再割り当てするプロセスです。

社内には、再利用して製品のインストールが必要なユーザに割り当てることができる、未使用の製品ライセンスが存在する可能性があります。ライセンスの再利用はソフトウェア ライセンス監視 (SLM) の機能であり、一定期間内に使用されていない製品ライセンス インストールを検索します。デバイスの製品が再利用条件を満たす場合、そのデバイスからアンインストールされます。ライセンスは解放され、別のユーザに割り当てられます。

ライセンスの再利用で使用する配信方法とアンインストール パッケージは、まず、エンドポイント マネージャ コンソールで作成しておく必要があります。これで、SLM コンソールで選択できるようになります。

必要なユーザ権限

ライセンスの再利用を実行するすべてのユーザは、次のソフトウェア配布権限が必要です。

  • 配信方法の表示
  • パッケージの表示
  • パッケージの展開

ユーザへの権限の割り当てについては、「ロールの管理」をご参照ください。

はじめに

製品ライセンスを再利用するには、次の手順を実行する必要があります。

  • ライセンス再利用の既定値を設定します。(ライセンス再利用既定値の構成。)これらは製品の再利用を有効にしたときに表示される既定値ですが、これらの項目は変更できます。
  • 個別製品のライセンス再利用を有効にします (以下を参照)。単一の製品、正規化された製品、カスタム製品のライセンスを再利用できます。
  • 手動で再利用を実行するか、再利用のスケジュールを設定します (以下を参照)。
  • 再利用された製品ライセンスのリストを表示します。(ライセンス再利用ステータスの表示。)このリストを使用し、その他のデバイスにインストールできる製品を決定します。

NOTE: フランス語バージョンの SLM をお使いの場合、Microsoft の地域設定には、フランス語の桁区切りに影響するバグがあります。1,000以上の数値について、Microsoft では桁区切り記号の既定の設定がピリオドではなくスペース文字です (例: 1 234 567,00)。このバグにより、数値を入力する場合に、フランス語バージョンの SLM ではピリオド文字の使用が許されません。

この問題を修正するには、[コントロール パネル] > [地域と言語] アプレットで設定を変更する必要があります。[追加の設定] ボタンをクリックし、[桁区切り記号] をスペースからピリオド (または、その他の文字であれば何でも) に変更します。

製品のライセンス再利用を有効にするには
  1. [製品] > [監視] をクリックします。
  2. 製品を選択します。ツールバーで、[編集] をクリックします。
  3. [再利用] をクリックし、[有効] チェック ボックスをオンにします。
  4. ライセンスの再利用を許可するまでに製品が未使用であった期間を指定します。[製品が使用されていない場合にのみ再利用する] ボックスに数字を入力します。この項目の既定値は 120 日です。ほとんどの製造元は、製品が 3 か月に 1 回以上実行された場合、製品が四半期の間使用されたと見なすためです。一般的に、ソフトウェアの使用状況レポートは、四半期ごとに計算されます。
  5. 製品が使用されていない日数に基づいてライセンスを再利用する場合は、[Reclaim from all machines that have not used the product... (製品が使用されていないすべてのコンピュータから再利用する...)] を選択します。
  6. ライセンスの再利用を使用して、常に特定の数のライセンスを使用可能な状態にする場合は、[Reclaim to maintain a set of free licenses (複数の空きライセンスを維持するように再利用する)] を選択します。再利用をトリガーする使用可能なライセンス数には、低い値を指定します。使用可能にするライセンス数には、高い値を指定します。
  7. [タスク] をクリックします。
  8. [参照] をクリックし、製品が再利用条件を満たすときに適用されるアンインストール パッケージを選択します。正規化された製品の場合、含まれる製品ごとにアンインストール パッケージを指定するか、正規化された製品のパッケージを指定し、正規化された製品としてすべての含まれる製品に同じアンインストール パッケージを使用させることができます。
  9. エンドポイント マネージャ 9.5以前のクライアントでは、パッケージの配信方法が正しいことを確認します。5 以前のクライアントの場合は、パッケージの配信方法が正しいいことを確認します。配信方法を変更するには、[参照] をクリックし、新しい方法を選択します。

    エンドポイント マネージャ 9.6 コア サーバは 9.5 と 9.6 クライアントを管理できるため、この設定の他に、エンドポイント マネージャ 9.6 にだけ適用される配布/パッチおよび再起動設定を指定する必要があります。
  10. エンドポイント マネージャ 9.6クライアントでは、配布とパッチ設定が正しいことを確認します。6 クライアントでは、配布およびパッチ設定が正しいことを確認します。この設定は、ソフトウェア配布とパッチの配信を組み合わせます。
  11. エンドポイント マネージャ9.6クライアントでは、再起動設定が正しいことを確認します。6 クライアントでは、再起動設定が正しいことを確認します。この設定は、デバイスが再起動するかどうかと、再起動の実行方法を制御します。
  12. [作成後ただちにスケジュール タスクを開始する] チェック ボックスをオンにすると、データを保存した後に、この製品の再利用が実行されます。
  13. ライセンスの再利用を実行する頻度を指定します。[Run reclamation process every ... days (... 日ごとに再利用処理を実行する)] ボックスに数字を入力します。このボックスで 0 を選択すると、再利用は毎日実行されます。既定では、このタスクを保存した後に、ただちに再利用が実行されます。この後は、14 日間隔で夜間に実行されます。再利用処理が実行されると、実行日が [前回の実行] ボックスに表示されます。
  14. エンド ユーザが、再利用後に製品を再インストールできるようにする場合は、再インストール ポリシー タスクを指定します。再インストール オプションは エンドポイント マネージャ クライアント ダッシュボードに表示され、エンド ユーザは製品の再インストールを選択できます。[参照] をクリックし、使用する再インストール ポリシー名を選択します。[OK] をクリックします。
  15. [詳細] をクリックし、この製品の再利用の対象としてコンピュータ グループを追加または除外します。
  16. 特定のコンピュータ グループをライセンス再利用の対象にする場合は、[含める] を選択し、[+] をクリックして、コンピュータ グループをリストに追加します。この一覧にあるグループのデバイスだけがライセンス再利用の対象になります。その他のすべてのデバイスは無視されます。選択できるグループは、[管理] > [コンピュータ グループ] ページで定義されます。
  17. 特定のコンピュータ グループをライセンス再利用の対象から除外する場合は、[除外] を選択し、[+] をクリックして、コンピュータ グループをリストに追加します。ライセンス再利用から除外するグループを選択します。選択したグループのデバイスを除く、すべての監視対象デバイスが再利用の対象になります。
  18. 任意の管理者に対して、再利用処理を通知する電子メールを送信する場合は、[Enable email notification (電子メール通知を有効にする)] を選択し、1 つ以上の電子メール アドレスをボックスに入力します。複数のアドレスは、セミコロン (;) またはカンマ (,) で区切ります。
  19. 製品の再利用情報を入力したら、[保存] をクリックします。

一般的に、このダイアログのオプションは、[管理] > [再利用既定値] ページのオプションと同じです。これらのオプションの詳細については、「ライセンス再利用既定値の構成」をご参照ください。

NOTE: 製品の再利用オプションを設定した後は、[製品詳細] ダイアログの [再利用] ページに、再利用所有者として一覧表示されます。別のユーザが後からこのオプションを変更した場合、そのユーザが再利用所有者となります。再利用所有者のスコープが再利用中に使用されるため、所有者を把握しておくことは重要です。再利用所有者のスコープ内のデバイスのライセンスのみが再利用されます。

再利用処理中にエラーが発生する場合、製品詳細ダイアログの [再利用] ページにエラー メッセージが表示されます。問題のトラブルシューティングの場合には、このメッセージを使用します。

ライセンスの再利用処理を実行するには

ライセンスの再利用は [管理] > [ライセンス再利用既定値] ページで設定されたスケジュールに基づいて実行されます (通常は 14 日)。次のスケジュール時刻の前に再利用処理を実行する場合は、次の手順に従います。

  1. [管理] > [計算] をクリックします。
  2. [再計算] をクリックし、使用状況および準拠計算が最新であることを確認します。
  3. [再利用] をクリックし、ライセンス再利用処理を開始します。