スケジュールされているタスク ヘルプ

このトピックでは、[スケジュール タスク] ダイアログ ボックスのオプションについて説明します。スケジュール済みタスクに関する一般的なヘルプについては、タスクのスケジュールの各トピックをご参照ください。

[タスクのスケジュール] ダイアログ ボックスについて

このダイアログ ボックスには、[スケジュールされているタスク] ウィンドウ ([ツール] > [配布] > [スケジュールされているタスク] の順にクリック) からアクセスします。[スケジュールされているタスク] ウィンドウで、[ソフトウェア配布タスクの作成] ツール バー ボタンをクリックするか、設定するタスクのショートカット メニューから [プロパティ] をクリックします。

このダイアログ ボックスを使用すると、タスクの開始時刻の設定、およびタスクを反復タスクとするかどうかの設定、反復タスクとする場合は反復回数の設定を行うことができます。また、このダイアログ ボックスにはタスクのターゲットも表示されます。スケジュールしているタスク タイプによっては、配信方法および配布パッケージのオプションも確認できます。

タスクのコピーについて

共通タスクに対してグループを作成して分類することができます。他のユーザは RBA のスコープでそのグループのタスク表示が許可されている場合に限って、グループを表示できます。タスクを含むグループの削除を行う場合、ユーザのスコープでは表示できないグループ内のタスクがあるとそのグループを削除できません。

[概要] ページ

このページではタスクの所有者の選択ができ、また [スケジュールされているタスク] ダイアログ ボックスで設定した選択項目が要約されます。選択項目のいずれかを変更する場合は、該当項目の横の [変更] をクリックします。タスクを [スケジュールされているタスク] ウィンドウの [マイ タスク] グループではなく [共通タスク] グループに表示するには、[共通タスクに表示する] をクリックします。

[配布パッケージ] ページについて

このページでは、配信する配布パッケージを選択できます。パッケージのタイプを選択すると、[配布パッケージ] リストにそのタイプの配布可能なパッケージが表示されます。リスト内のパッケージは、現在のユーザと公開ユーザの [配布パッケージ] ウィンドウの選択したタイプの下に表示可能なパッケージに対応しています。目的の [配布パッケージ] をクリックします。

[ターゲット] ページ

このページでは、設定しているタスクのターゲット デバイスを表示できます。このページでターゲットを追加するには、ターゲット タイプを選択し、[追加] ボタンをクリックします。また、[スケジュールされているタスク] ウィンドウのタスクにターゲットをドラッグ アンド ドロップすると、後で追加できます。ターゲット デバイスは、次のカテゴリに分類できます。

  • ターゲット デバイス
  • ターゲット LDAP オブジェクト
  • ターゲット クエリ
  • ターゲット LDAP クエリ
  • ターゲット デバイス グループ
  • ターゲット範囲
  • ターゲット電子メール アドレス (Computer.LDAP User.Primary Owner.Email の情報に基づく)
  • ターゲット タイム ゾーン

タスク設定ページ

このページでは、タスク タイプ、実行頻度、プッシュ オプション、およびダウンロード オプションを設定します。

タスク タイプ:

  • ポリシー サポート プッシュ:プッシュ配布とポリシー モデル。最初に、ソフトウェア配布は、ターゲット リストのすべてのデバイスに対してパッケージのインストールを試みます。これにより、ターゲット マルチキャストを使用した最初の配布を実施できます。次に、パッケージを取得しなかったデバイス、または (ダイナミック ターゲット リストの場合) 後になってターゲット リストの一部となるデバイスは、デバイスのポリシーベース管理エージェントから要求されたとき、パッケージを受け取ります。一般的に、この配信方法を推奨します。
  • ポリシー:コア サーバがパッケージをダウンロードできる状態にします。管理デバイスが利用可能なポリシーを確認すると、パッケージが返されます。ポリシー タイプによって、デバイスがパッケージを自動的にインストールしたり、ユーザからパッケージが利用できるようにして、ユーザが必要なときにパッケージをデバイスにインストールできるようにすることができます。
  • プッシュ:パッケージは管理デバイスにマルチキャストで送信できます。その後、コア サーバによって管理デバイス上でパッケージのインストールが起動されます。
  • 正常に実行されたターゲット デバイスで後続の要求を無視する:デバイスでタスクが成功した場合は、今後試行しません。
  • アクション タイプ :クライアント ポータルでタスクで実行する処理。このオプションは、ポータル設定ページで選択された内容を示します。
  • 頻度:タスクの実行間隔。1 回だけ、毎時、毎日、毎週、毎月を指定できます。

追加のプッシュ オプション:

  • 高速プッシュ:既定は有効です。デバイスでタスクの完了を待機せずに、次のデバイスに移動するため、タスク処理速度が大幅に向上します。詳細については、「高速プッシュ配布の使用」をご参照ください。
  • DNS 解決を使用して検出する:データベースのインベントリ スキャナ データではなく、DNS クエリを使用して、デバイスの IP アドレスを検索します。
  • 各コンピュータでタスクの処理が完了するまで待機する:これを選択することにより、タスク ハンドラに対象のデバイスを一括ではなく、個々に処理するよう強制させます。
  • デバイスをウェイクアップする: Wake on LAN を使用して、スリープ中または電源がオフになっているデバイスをウェイクアップします。ウェイクアップされたデバイスは、スケジュールされているタスクが完了するとシャットダウンされます。
  • 高速ウェイクアップ (ターゲットはシャットダウンしない):Wake on LAN を使用して、スリープ状態または電源が入っていないデバイスをウェイクアップしますが、検出ステップをバイパスすることで処理を高速化します。ジョブが完了した後で、デバイスはシャットダウンしません。複数のタスクがターゲット デバイスになる場合に有効です。

ダウンロード オプション:

  • ソースから実行する (共有で実行):最初にパッケージ ファイルをダウンロードせずに、タスクを実行します。
  • ダウンロードして実行する:既定の設定。パッケージ ファイルをローカル配布キャッシュにダウンロードしてから実行します。
  • 事前にキャッシュに保存する (将来のタスクのためにダウンロードまたはポータルが開始した処理):パッケージ ファイルをローカル キャッシュにコピーし、保存します。

ポータル設定ページ (タスク設定ページの下)

このページでは、クライアント ポータルでこのタスクを処理する方法を選択します。

  • 自動的に実行する (ポータルに表示しない):これが既定です。デバイスがタスクを受信するときにタスクを実行し、クライアント ポータルをバイパスします。
  • 推奨 (ポータルに表示):推奨されるポータル セクションにタスクを表示します。ユーザはポータルからタスクを開始できます。
  • 任意 (ポータルに表示):任意のポータル セクションにタスクを表示します。ユーザはポータルからタスクを開始できます。
  • 必要に応じてユーザによる実行を許可する: 実行した後にポータルに項目を残します。このページで他のオプションに関係なく選択できます。

エージェント設定ページ

このページでは、現在のジョブの配布とパッチ エージェント設定または再起動エージェント設定を一時的に無効にします。別の設定を選択すると、[設定] 列で設定をクリックします。

[カスタム メッセージ] ページ

このページは、タスク実行時に表示されるカスタム メッセージを構成する場合に使用します。レガシの Windows 通知には、HTML 形式のコードが含まれていることがあります。Windows10/11のトースト通知は、HTML をサポートしていません。

[上書き] ページについて

このページでは、ターゲット デバイスに割り当てられた次のエージェント設定が上書きされます。

  • エージェント設定のメンテナンス期間を無視する
  • エージェント設定の応答不可を無視する

[タスクのスケジュール] ページについて

このページで、タスクの実行時刻と再試行の動作方法を設定します。

  • 未スケジュール:タスクを [スケジュールされているタスク] ウィンドウに追加しますが、スケジュールは設定しません。タスクの設定を保存したいが実行はしたくない場合に、このオプションを使用します。
  • すぐに開始:ダイアログ ボックスが閉じたら、すぐにタスクを開始します。タスクが実際に開始されるまで、最大 1 分の遅延が発生する場合があります。
  • 後で開始 :指定した時刻および日付にタスクを開始します。
  • 日付と時刻 :選択した日付にタスクを実行します。MM/DD/YY の形式で日付を入力するか、日付リストをクリックしてカレンダーから日付を選択します。
  • ターゲット タイム ゾーン認識:異なるタイムゾーンにあるデバイスのタスク開始時刻を自動的に調整します。たとえば、これが有効で、タスクの開始時刻が 2:00 AM の場合、別のタイムゾーンのデバイスはローカル時刻が 2:00 AM になるまでタスクを実行しません。詳細については、「タスクへのターゲットの割り当て」をご参照ください。
  • 実行周期:タスクが定期的に繰り返されるようにスケジュールします。リストから [日]、[週]、または [月] を選択してタスクを繰り返す周期を選択します。タスクは、上記のオプションで指定した時刻に繰り返されます。
  • このデバイスをスケジュールする:タスクを初めて実行するときは、既定の [成功しなかったデバイス] のままにする必要があります。以降に実行するときには、[すべて][待機中または現在作業中状態]、または [タスクの実行を試行しなかったデバイス] から選択します。これらのオプションについては、後で詳細に説明します。

タスクを再スケジュールするときには、タスクが実行されているデバイスを制限できます。たとえば、タスクが多数のデバイス上で失敗した場合はこれを実行することができ、失敗したデバイスの状態を変更する必要はありません。このようにタスクを制限すると、スケジューラがタスクを処理しないデバイスを継続して試行しないため、タスクがより早く完了できます。次の状態にあるデバイス上のタスクを実行できます。

  • 待機中または作業中:これは既定の設定で、初めてタスクを実行するときに使用する必要があります。タスクを再度実行する場合は、このオプションは、前回タスクを実行したときに成功したデバイスをターゲットに指定します。
  • すべて:状態に関係なく、すべてのデバイス上でタスクを実行する場合に、これを選択します。できるだけ多くのデバイス上で実行する必要のあるタスク、特に繰り返しタスクがある場合は、このオプションの使用を検討してください。
  • 成功しなかったデバイス:最初にタスクを完了しなかったすべてのデバイス上でタスクを実行する場合のみ、これを選択します。これは、[成功] 状態を持つデバイスは除外します。このタスクは、[待機中] または [アクティブ] を含む、その他すべての状態のデバイス上で実行されます。タスクをできるだけ多くの不成功デバイス上で実行する必要があるが、タスクをデバイスごとに一度、正しく完了する必要のある場合には、このオプションの使用を検討してください。
  • タスクの実行を試行しなかったデバイス:最初にタスクを完了せず、タスクを失敗しなかったデバイス上でタスクを実行する場合のみ、これを選択します。これは、[オフ][ビジー][失敗]、または [キャンセルされました] 状態のデバイスは除外します。ターゲットとして重要ではないタスクを失敗した多数のターゲット デバイスがある場合には、このオプションの使用を検討してください。

配信方法ページ (レガシー)

このページは、バージョン 9.6 よりも古い エンドポイント マネージャ エージェントを実行するターゲットにのみ適用されます。このページでは、レガシー ターゲットで使用する配信方法を選択します。9.6 以降のターゲットでは、これらのオプションは [タスク設定] ページで設定されます。

[カスタム スクリプト] ページについて

カスタム スクリプトのスケジュールを作成し、カスタム スクリプトの内容を確認する場合に、このページを使用します。このページでは、カスタム スクリプトの内容を変更することはできません。

[スケジュール] ダイアログ ボックスについて

一部の エンドポイント マネージャ エージェントには、管理デバイス上にインストールされているローカル スケジューラ エージェントを使ってスケジュールを設定する機能があります。このダイアログ ボックスでは、そのスケジュールを構成します。

また、ローカル スケジューラは、デバイスで定期的に実行する独自のタスクをスケジュールできます。ローカル スケジューラ スクリプトを作成またはデバイスのエージェントのスケジュールをカスタマイズしたら、これを [スケジュール タスク] ウィンドウを使って、デバイスに配布します。

ローカル スケジューラ タスクを設定するには、[スクリプト管理] ウィンドウ ([ツール] > [配布] > [スクリプト管理] の順にクリック) で、[マイ スクリプト] ショートカット メニューから、[新しいローカル スケジューラ構成スクリプト] をクリックします。

このダイアログ ボックスで構成したすべての基準を満たしていないとタスクは実行されません。たとえば [デスクトップはロックされている必要があります][コンピュータ状態] が選択されており、スケジュールが毎日 8 時から 9 時の間に設定されている場合、タスクは 8 時から 9 時の間だけ実行され、デバイスはロックされた状態を維持します。

これらのオプションは、[スケジュール] ダイアログ ボックスで使用できます。

イベント セクション

イベント セクションは [スクリプトの管理] ツールでローカル スケジューラ スクリプトを構成しない限り、炎色表示となります。

  • ユーザログイン時に実行:ユーザがログインしたときにタスクが実行されるようにするには、このオプションを選択します。ローカル スケジューラはユーザがログインすると直接タスクを実行します。
  • コンピュータのIP アドレス変更時に実行:デバイスの IP アドレスが変更された場合、または DHCP が更新されたときにこのタスクを実行する場合は、このオプションを選択します。たとえば、このオプションを使って、IP アドレスが変更されたときにインベントリ スキャンを開始し、エンドポイント マネージャ データベースで同期された IP アドレスを維持できます。
時刻セクション

タスクを実行する時刻は、このセクションで構成します。エージェント構成ツールでこのダイアログ ボックスを開くと、エージェント構成ページのランダム遅延時間を指定できます。指定したランダム遅延間隔はタスクの実行間隔です。たとえば同時にログインするユーザ数が多い場合、この遅延間隔を指定することでタスクが同時に実行されなくなります。ただし遅延間隔が短すぎないように注意する必要があります。既定の遅延間隔は 1 時間です。

  • 開始:タスクの開始日を選択するためのカレンダーを表示するときは、このオプションをクリックします。日付を選択した後、時刻を選択できます。これらのオプションでは、規定で現在の日時が選択されています。
  • 実行周期 :タスクが繰り返されるようにするには、このリスト ボックスをクリックし、[分]、[時間]、または [日間] を選択します。最初のボックスには、選択した間隔の長さ (10 日など) を入力します。
  • 時間の範囲 :特定の時間範囲内でタスクが実行されるようにするには、開始時間と終了時間を選択します。時間を指定するときは 24 時間形式を使用します。
  • 週単位:特定の曜日にタスクが実行されるようにするには、開始日と終了日を選択します。
  • 月単位:毎月特定の日付にタスクを実行するには、開始日と終了日を選択します。
フィルタの実行セクション

ローカル スケジューラ コマンドを構成する場合、実行するタスクに必要な最小の帯域幅条件を指定できます。帯域幅のテストは、指定したデバイスに対するネットワーク トラフィックから構成されます。タスクを実行する時間が来ると、ローカル スケジューラ タスクを実行している各デバイスが、小さな ICMP ネットワーク トラフィックを指定したデバイスに送信し、転送パフォーマンスを評価します。テストのターゲット デバイスが利用できない場合、タスクは実行されません。 

Ivanti Management Gateway を介してコアサーバに接続するデバイスの帯域幅基準を指定するには、Management Gateway のIP アドレスを [to] フィールドに入力します。これで帯域幅テストが完了し、タスクが実行されるようになります。

次の [最低の帯域幅] オプションを選択できます。

  • RAS:デバイスのターゲット デバイスへのネットワーク接続が、ネットワーク API で検出されたときに少なくとも RAS またはダイアルアップである場合にタスクが実行されます。通常、このオプションの選択は、デバイスが何らかのネットワーク接続を持つ場合に常にタスクを実行することを意味します。
  • WAN:デバイスのターゲット デバイスへの接続が、少なくとも WAN 速度である場合にタスクが実行されます。WAN 速度は、LAN のしきい値より遅い非 RAS 接続で定義されます。
  • LAN:デバイスのターゲット デバイスへの接続が LAN 速度設定を超える場合に、タスクが実行されます。LAN 速度は、既定で 262,144 bps 以上と定義されます。エージェント構成で LAN のしきい値を設定できます ([ツール] > [構成] > [エージェント構成] > [帯域幅検出] ページの順にクリック)。変更内容は、更新した設定をデバイスに配布した後に有効になります。

[実行するフィルタ] セクションには次のオプションがあります。

  • 最低帯域幅:タスク実行基準に使用帯域幅を追加するには、最低の帯域幅を選択してから、ターゲットとデバイスの間で帯域幅のターゲットとなるデバイス名または IP アドレスを入力します。
  • コンピュータ状態 :コンピュータの状態をタスク実行基準の一部とするには、次のいずれかの状態を選択します。[スクリーン セーバーまたはデスクトップがロックされています][デスクトップはロックされている必要があります][アイドル中である必要があります][ユーザがログインする必要があります][ユーザがログオフする必要があります][アイドル中である必要があります] 状態の条件は、OS がロックされており、スクリーン サーバーがアクティブでユーザがログオフしている状態です。
その他のオプション
  • すべてのフィルタに成功したのちの追加のランダム遅延:ランダム遅延を追加するときはこのオプションを選択します。タスクに指定した時間制限を越えたランダム遅延を選択し、そのランダム値が時間制限値外にある場合、タスクは実行されません。
  • 最大遅延:追加ランダム遅延値を選択します。
  • 最小遅延:タスクが実行されるまでの最低待機時間を分数で指定するときは、このオプションを選択します。たとえばインベントリ スキャンをスケジュールするときに、このオプションで [5] と入力することで、デバイスはスキャンを開始する前に起動プロセスを完了できるので、ユーザにとってデバイスの処理速度が改善されます。
  • コマンド:ローカルで実行するプログラムを入力します。プログラムへの完全なパスを含めるか、デバイスのパスにあるフォルダにプログラムがあることを確認してください。このパスは、このスクリプトを配布するすべてのデバイスで同じになる必要があります。
  • パラメータ:プログラムに渡すコマンドライン パラメータを入力します。