Android デバイスの接続
Avalanche イネーブラ アプリケーションを使用することで、Android スマート デバイスを Avalanche に登録できます。以下の管理モードを使用して、Android デバイスを Avalanche に登録できます。
•デバイス管理モードは、デバイスとデバイスのデータを完全に制御するものであるため、会社所有のデバイスを対象として使用されます。デバイス管理モードでは、標準 Avalanche イネーブラが使用されます。(Android 4.1以上であることが必要です)。
•Android Enterprise 作業プロファイル モードは、通常、従業員が所有するデバイス (BYOD) を対象として使用されます。理由は、このモードでは、他のデバイスとは明確に異なる作業プロファイルが作成されるためです。作業プロファイル モードでは、Android Enterprise イネーブラが使用されます。(Android 5.1以上であることが必要です)。
•Android Enterprise 完全に管理されたモードは、デバイスとデバイスのデータを完全に制御するものであるため、通常は、会社所有のデバイスを対象として使用されます。完全に管理されたモードでは、Android Enterprise イネーブラが使用されます。完全に管理されたデバイスを、専用デバイス モード (キオスク/タスク ロック) にすることもできます。(Android 6.0以上であることが必要です)。
Android デバイスをサーバに接続するには、イネーブラをインストールする他に、1つ以上の登録ルールを作成する必要があります。サーバに接続するには、登録 ID とパスワードを使用してデバイスを構成する必要があります。登録ルールの作成については、「スマート デバイスの登録ルールの作成」をご参照ください。
Android デバイスでも、スマート デバイス サーバに安全に接続するために SSL 証明書が必要です。詳細については、「SSL 証明書の取得」をご参照ください。
Avalanche は、デバイス管理モードを使用して Android 4.1以上のデバイスを管理するための、デバイス固有のイネーブラを提供します。ユニバーサル Android イネーブラは Android 4.4以降のデバイス向けにも提供されます。
Honeywell の CK75、CT50、CN80といったデバイスや、Datalogic の Joya Touch デバイスの中には、Avalanche イネーブラをデバイスの所有者として設定するための追加のステップが必要になるものもあります。詳細については、コミュニティの記事「Android デバイス上でデバイスの所有者を設定するための Avalanche エクステンダ」をご参照ください。
外部ソースからインストールを許可するには
標準の Avalanche イネーブラは Wavelink サイトからインストールされるため、デバイスの外部ソースからのインストールを許可する必要があります。
•Android 7.1以降で、デバイスの [設定] > [セキュリティ] > [不明なソース] に移動し、[不明なソース] オプションを有効にします。
•Android 8.0以降で、デバイスの [設定] > [アプリと通知] > [特殊アクセス] > [不明なアプリのインストール] に移動します。デバイスのブラウザを選択し、それを [許可] に設定する必要があります。
デバイスをデバイス管理モードで登録するには
1.デバイスを使用して、ダウンロード サイトからイネーブラをダウンロードしてインストールします。イネーブラはデバイス固有です。
2.アプリを開きます。
3.[同意する] をタップし、契約条件に同意します。
4.[このデバイス管理アプリを有効にする] をタップして、アプリケーションをデバイス管理者にします。
5.[許可] をタップすると、必要なデバイス アクセス権を Avalanche に付与します。
6.テキストボックスに登録 ID、パスワード、サーバ アドレスを入力し、[登録] をタップします。
7.デバイスが Samsung SAFE デバイスの場合は、KNOX 使用許諾契約に同意します。この使用許諾契約に同意しないと、デバイスがスマート デバイス サーバと同期しないことになります。
デバイスは、使用した登録ルールに関連付けられたフォルダに配置され、インベントリ タブから表示できます。
Android 一括登録の使用
標準イネーブラを使用して、複数の Android デバイスを Avalanche に登録する場合は、1つの構成ファイルを各デバイスにコピーして一括登録できます。Avalanche はファイルの情報を使用して、Avalanche イネーブラが最初にデバイスで実行されるときに、自動的にデバイスを登録します。このため、登録するデバイスごとに Avalanche のログイン認証資格情報を手動で入力する必要はありません。この機能は標準の Avalanche イネーブラでのみ使用できます。
Samsung SAFE デバイスは、一括登録を使用して登録しないでください。
一括登録用の enroll.prf を作成するには
1.登録ルールを作成し、登録 ID とパスワードを書き留めます。
2.テキストファイル enroll.prf を作成します。このファイルには次のテキストが含まれます。
enrollid=[登録 ID]
pwd=[登録パスワード]
server=[Server Address]
3.enroll.prf ファイルを次の場所のいずれかにあるデバイスにコピーします。
•Zebra デバイス:/enterprise/usr/persist/
•Android 4.4以上:/internal sdcard/persist/
•Android 4.3以下:/external sdcard/persist/
ファイルがデバイスにアップロードされた後、Avalanche Enabler アプリを実行します。登録ファイルが自動的に参照され、デバイスが登録されます。
Android Enterprise では、作業プロファイル モード、または完全に管理されたモードを通じて、暗号化された Android デバイスが安全に管理されます。詳細については、「Android Enterprise の基本」をご参照ください。
Android Enterprise イネーブラを使用してデバイスを登録するには、エンタープライズ アカウントにリンクされた登録ルールが必要です。登録ルールの詳細については、「スマート デバイスの登録ルールの作成」をご参照ください。
デバイスを作業プロファイル モードで登録するには
1.デバイスを使用して、Google Play ストアから Ivanti Avalanche Android Enterprise イネーブラをダウンロードして、インストールします。
2.イネーブラを開きます。
3.テキストボックスに登録 ID、パスワード、サーバ アドレスを入力して、[プロファイルの設定] をタップします。
4.[同意して続行] をタップして、Google の作業プロファイルの契約条件に同意します。
作業プロファイルが作成され、イネーブラが作業プロファイルに移動されます。
5.作業プロファイルから、Ivanti Avalanche Enterprise イネーブラを開きます。作業プロファイル アプリには、アイコンに小さいブリーフケース バッジが表示されます。
6.(任意) ユーザの企業ユーザ名と電子メール アドレスを入力します。
7.[登録] をタップします。
デバイスは、使用した登録ルールに関連付けられたフォルダに配置され、インベントリ タブから表示できます。
デバイスを完全に管理されたモードで登録するには
1.デバイスを初期状態にリセットします。
2.Wi-Fi ネットワークに接続するための情報を入力します。
3.[新規として設定] をタップします。
4.電子メールまたは電話のフィールドに、afw#avalanche と入力し、[次へ] をタップします。
5.[インストール] をタップして Avalanche Android Enterprise イネーブラをダウンロードし、インストールします。
6.[同意して続行] をタップして Avalanche によるデバイスの管理を許可し、Android Enterprise を設定します。
7.テキストボックスに登録 ID、パスワード、サーバ アドレスを入力して、[登録] をタップします。
Google Play サービスがインストールされ、デバイスが Avalanche に登録されます。これには、しばらく時間がかかることがあります。
デバイスは、使用した登録ルールに関連付けられたフォルダに配置され、インベントリ タブから表示できます。
完全に管理されたモードでは、簡素化されたプロビジョニング オプションも提供されます。詳細については、「QR コード プロビジョニング」と「NFC プロビジョニング」をご参照ください。