Microsoft SQL Server データベースのメンテナンス

完全な SQL Server 環境で Ivanti 製品が実行されていて、データベース管理者がいて、SQL Server のメンテナンス ポリシーとデータベースのバックアップ ポリシーが既に稼働しているなら、完璧です。 SQL Server Express またはフル エディションの SQL Server が稼働しているものの、メンテナンスやバックアップの計画が整っていない場合は、引き続きこのセクションをお読みください。

不安定なデータベースやデータベースの破損は、アップグレード時に発生する問題の唯一最大の原因となり、GUI の多くのパフォーマンス問題の根本原因になりますが、これはデータベースの予防的なメンテナンスにより緩和できることであり、多くの場合は解決できることです。 無駄な処理や不要なデータのないデータベースの稼働を維持して、パフォーマンスを向上させ、問題を軽減できるよう、データベースの適正かつ定期的なメンテナンスについての推奨事項を以下に示します。

これは開始点であることを覚えておいてください。 法規制上、常に稼働状態を保つ必要のあるデータ量が増えれば、そのように調整する必要があります。 そうだとすれば、現在のスキャンの頻度を分析する必要があります。 1日に8回スキャンするエージェントが1000あれば、1日に1回または週に1回スキャンする場合と比べて、データベースが増大するスペードははるかに速くなります。 また、ほとんどの場合、それらのデータは実際には必要のないものばかりです。

定期的なデータベース メンテナンスに関する推奨事項は以下のとおりです。

データの保持期間

処理目的で常に手元に置いておく必要のあるデータの量を判定します。 通常、処理目的では60~90日が許容範囲です。 Ivanti Security Controls データベース メンテナンス ツールを使用して、この日数を過ぎたデータをすべてクリーンアップし、定期的に実行されるタスクをスケジュールします。

レポート

監査や法規制上の要件として、どのようなレポート データが必要かを判定します。 月次レポートを生成してニーズを全うし、ポリシー要件に従って遡った時点までのレポートをファイルに保存しておきます。 通常、レポート データの保持期間として許容されるのは13ヶ月です。

データベースのバックアップ

Ivanti では、毎週の差分バックアップと、毎月の完全バックアップを推奨しています。 スケジュールされている消去の直前にバックアップを実行すべきです。 バックアップは、レポート データと同時期まで遡って保持します。

データベースのメンテナンス スケジュール

  • バックアップ: 完全バックアップを毎月、当月のパッチ メンテナンスの直後に行います。 差分バックアップを毎週、週の終わりに行います (週末のパッチ時間枠の後が望ましい)。
  • データの消去: 毎月の完全バックアップの実行後。
  • インデックスの再作成: データ消去の実行後。
  • 整合性: インデックスの再作成の実行後。

データベース メンテナンス ツール

SQL Server メンテナンス プラン ウィザードにアクセスできない SQL Server Express ユーザは、Ivanti Security Controls データベース メンテナンス ツールを使用できます。 データベース メンテナンス ツールでは、次の操作を行えます。

  • 古い結果の削除
  • SQL Server インデックスの再構築
  • データベースとトランザクション ログのバックアップ コピーの作成

これは、[管理] > [データベース メンテナンス] を選択し、データベース メンテナンス タスクをいつ、どのように実行するか正確に指定することによって行います。 詳細については、「データベース メンテナンス」ヘルプ トピックをご参照ください。

SQL Server メンテナンス プラン ウィザード

フル エディションの SQL Server を使用している場合は、SQL Server メンテナンス プラン ウィザードを使用してメンテナンス プランを設定してください。 Ivanti Security Controls データベース メンテナンス ツールも使用できますが、SQL Server メンテナンス プラン ウィザードはより堅牢で追加機能も備えています。

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