自動処理の動的値の指定

一般的に、プロセス内で手動処理を実行すると、該当するウィンドウが表示され、処理に必要な情報を指定できます。自動処理に到達すると、ウィンドウはまだ存在しますが、ユーザには非表示になります。たとえば、承認用のウィンドウを表示せずに、プロセスを承認したユーザ名などの処理に関するレコード データを記録することができます。この情報を自動的にウィンドウに入力し、必要に応じて、その後の段階で表示できます。

自動処理では静的データまたは動的データを定義できます。静的情報では、特定の段階での SA ユーザへの割り当てやタイトルとしてのテキストなど、特定の値を指定します。動的情報では、現在のユーザへの割り当てやタスクのタイトルとしてのプロセスのタイトルの使用など、実行時に決定される値を指定します。

割り当ておよび動的処理の動的値を指定できます。

使用可能な動的値には複数のタイプがあります。次に、各タイプについて説明します。

  • シンプルな値タイプ – 特定の属性から取得した値をフィールドに入力できます (例: [割り当て] ウィンドウの [アナリスト] フィールドに作成者を入力し、最初に登録したアナリストにインシデントを割り当てる)。詳細については、シンプルな値タイプの指定をご参照ください。
  • コレクションからの値タイプ - コレクションの特定の項目の特定の属性から取得した値をフィールドに入力できます (例: [リマインダー] ウィンドウの [詳細] フィールドに変更の「見積」コレクションから取得した見積の詳細情報を入力し、特定の見積に関する詳細情報を電子メールで送信する)。詳細については、自動処理のコレクションからの値の指定をご参照ください。
  • マクロを含む値タイプ - ランタイム マクロをフィールドに入力できます (例: [割り当て] ウィンドウの [アナリスト] フィールドに現在のユーザの名前を入力し、インシデントを現在のユーザに自動的に割り当てる)。詳細については、現在のユーザまたはグループの指定をご参照ください。

値タイプを使用してフィールドを入力する場合は、その他のテキストをこのフィールドで使用できません。値タイプをフィールドに適用すると、その他のフィールドの内容はすべて削除されます。

  • プレース ホルダを挿入 – テキストの長い部分としてランタイム値を含めることができます (例: インシデントが登録されたことをエンド ユーザに通知する電子メールを送信するためのリマインダーの詳細の一部として、インシデント ID を含める)。詳細については、テキスト文字列にランタイム値を含めるをご参照ください。
  • 計算 - 計算結果をフィールドに入力できます。計算の詳細については、計算をご参照ください。

自動処理の場合のウィンドウの必須フィールド

手動処理とは異なり、通常は、自動処理に関連付けられたウィンドウの必須フィールドを入力する必要があります。ライフサイクル オブジェクト以外のオブジェクトに対する自動処理でウィンドウが使用される場合、ウィンドウの必須フィールドを入力する必要があります。たとえば、「メモを追加」を自動処理として使用する場合は、必須の [タイトル] を指定する必要があります。一方、「変更」はライフサイクル オブジェクトではないため、「変更を作成」を自動処理として使用する場合は、必須フィールドを指定する必要はありません。

次の 2 つの場合にも、例外として、自動処理の必須フィールドを入力する必要がありません。

  • 「新入社員」プロセスの新しいユーザなど、自動処理によって独立のオブジェクトが作成される場合
  • 自動処理によって既存のオブジェクトが更新される場合