ネットワーク表示の詳細

ネットワーク表示は、コンソールのメイン ウィンドウで、ほとんどの管理タスクはまずここから開始します。ネットワーク表示で、デバイスのインベントリ データの表示、デバイスの検索や分類のためのクエリの作成、リモート コントロール対象のデバイスの選択などを行います。

ネットワーク表示ウィンドウは、常に開いており、左右 2 つのペインが表示されています。左側のペイン (A) には、現在接続しているコア サーバ/データベースと [デバイス][クエリ][構成] の各グループが階層型のツリーで表示されます。このペインは、必要に応じて、展開したり折りたたんだりすることができます。ネットワーク表示の右側のペイン (B) には、選択したグループの項目に関する詳細なリストが表示されます。

A ネットワーク表示ウィンドウ、B 選択された項目のリスト表示

ネットワーク表示ウィンドウ、ペイン、列は、サイズ変更はできますが、閉じることはできません。また、ネットワーク表示ウィンドウは、ツール ウィンドウのようにドッキング可能ではありません。

NOTE: ロールベース管理
ネットワーク表示で表示や管理ができるデバイスおよび使用できる管理ツールは、管理者が割り当てたアクセス権限とデバイス スコープによって決められます。詳細については、「ロールベース管理の概要」をご参照ください。

ネットワーク表示には、次のグループとサブグループが表示されます。

コア

現在接続しているコア サーバを識別するコア オブジェクト。コア オブジェクトはネットワーク表示ルートのすぐ下にあり、折りたたんだり展開したりできます

LDAP オブジェクト名の構文 :

コア オブジェクトの名前は、

サーバ名\データベース インスタンス という構文で表記されます。

デバイス

デバイス グループには次のデバイス サブグループが含まれています。

  • マイ デバイス :ユーザのスコープに基づき、現在ログインしているユーザのデバイスを一覧表示します。ユーザは、マイ デバイスにのみデバイス サブグループを作成できます。デバイスを [公開デバイス] グループおよび [すべてのデバイス] グループからコピーすると、[マイ デバイス] グループまたはそのサブグループに追加できます。[公開デバイス] および [すべてのデバイス] にあるデバイスをクリックして [マイ デバイス] グループにドラッグすることもできます。

NOTE: ネットワーク表示内での項目のドラッグ/ドロップ
項目をクリックして、ネットワーク表示内の別のグループにドラッグすると、項目をその場所にドロップできるかできないかをカーソルが示します。カーソルをグループ オブジェクト上に移動すると、プラス記号 (+) は項目をそのグループに追加できることを示し、 "記号なし" (スラッシュが付いた円) は、項目をそのグループに追加できないことを示します。

  • 公開デバイス :管理者 (Ivanti管理者権限を持つユーザ) が [すべてのデバイス] グループから追加したデバイスを一覧表示します。管理者権限を持つユーザには、このグループ内のすべてのデバイスが表示されますが、その他のユーザには各自のスコープに対して許可されるデバイスのみが表示されます。また、管理者のみが [公開デバイス] にサブグループを作成できます。
  • すべてのデバイス :現在ログインしているユーザが、ユーザのスコープに基づいて表示できるすべてのデバイスをフラット リスト (サブグループのない) に一覧表示します。管理者の場合は、コア データベースにスキャンされたすべての管理デバイスが [すべてのデバイス] に一覧表示されます。標準 Ivanti エージェントが構成されているデバイスは、インベントリ スキャナによってコア データベースにスキャンされると、[すべてのデバイス] グループ/フォルダに自動的に表示されます。
  • コンピュータ
  • モバイル
  • MDM 管理
  • エージェントレス
  • 古いエージェントのデバイス
  • ハードウェア パスワード マネージャ

一般のユーザの場合は、そのユーザの [マイ デバイス] グループと [公開デバイス] グループにあるデバイスが [すべてのデバイス] にまとめて表示されます。

管理者とユーザは、このグループのデバイスに関する資産レポートを作成できます。

また、[すべてのデバイス] グループを右クリックして [新しいコンピュータの挿入] をクリックし、デバイスおよびネットワーク情報を入力して [OK] をクリックすると、コンピュータをネットワーク表示に手動で追加することもできます。これらのコンピュータは [構成] グループの下の [ユーザが追加したコンピュータ] サブグループにも表示されます。

ユーザ

仮想 OS ホスト

仮想 OS ホスト グループには、VMWare ESX 仮想ホスト サーバーが表示されます。[仮想 OS ホスト] グループには次の構成グループが含まれています。

  • マイ仮想 OS ホスト:ユーザのスコープに基づき、現在ログインしているユーザの仮想 OS ホストを一覧表示します。ユーザは、マイ仮想 OS ホストにのみデバイス サブグループを作成できます。

    ユーザーは公開仮想 OS ホストとすべての仮想 OS ホスト グループからデバイスをコピーして貼り付けることで、マイ仮想 OS ホスト グループまたはそのサブグループにデバイスを追加できます。公開仮想 OS ホストとすべての仮想 OS ホスト グループの仮想 OS ホストをクリックして、マイ仮想 OS ホスト グループにドラッグできます。
  • 公開仮想 OS ホスト:エンドポイント マネージャ管理者がすべての仮想 OS ホスト グループから追加したデバイスがリスト表示されます。Ivanti 管理者権限を持つユーザには、このグループ内のすべてのデバイスが表示されますが、その他のコンソール ユーザには各自のスコープに対して許可されるデバイスのみが表示されます。管理者のみが公開仮想 OS ホストの下にサブグループを作成できます。
  • すべての仮想 OS ホスト:現在ログインしているユーザがそのスコープに基づいて表示できるすべての仮想 OS ホストを、フラット リスト (サブグループのないリスト) に一覧表示します。管理者の場合は、すべての仮想 OS ホストには、データベースにスキャンされたすべての管理仮想 OS ホストがリスト表示されます。標準 Ivanti エージェントが構成されている仮想 OS ホストは、インベントリ スキャナによってデータベースにスキャンされると、[すべての仮想 OS ホスト] グループ/フォルダに自動的に表示されます。
  • ユーザー仮想 OS ホスト:データベースのすべての仮想 OS ホストを一覧表示します (ユーザー サブグループ別に表示)。ユーザ サブグループは、ログイン ID (コンピュータ名\ユーザ アカウントやドメイン\ユーザ アカウント) を使用して名前を付けます。各ユーザー グループには、ユーザーの [仮想 OS ホスト] グループに表示される仮想 OS ホストがあります。

クエリ

[クエリ] グループには次のクエリ サブグループが含まれています。

  • マイ クエリ :現在ログインしているユーザが作成したか、または管理者によってユーザの [ユーザ クエリ] グループに追加されたクエリを一覧表示します。ユーザは、[マイ クエリ] グループに属するクエリ グループとクエリを作成、変更、および削除できます。また、[公開クエリ] グループからこのグループにクエリをコピーすることもできます。

ユーザが実行するクエリは、ユーザのスコープで定義されたデバイスの範囲に制限されます。たとえば、ユーザのスコープが [すべてのコンピュータ] であれば、クエリはコア データベース内の全デバイスを検索しますが、ユーザのスコープが 20 台のコンピュータに制限されていれば、クエリは 20 台のコンピュータのみを検索します。クエリの作成については、データベース クエリをご参照ください。

  • 公開クエリ :管理者または公開クエリ管理 (PQM) 権限を持つユーザーが追加したクエリを一覧表示します。Ivanti管理者権限または PQM 権限を持つユーザのみが、[公開クエリ] グループのクエリ グループやクエリを追加、変更、または削除できます。ただし、このグループのクエリは、すべてのユーザが表示したり、自分の [マイ クエリ] グループにコピーしたりすることができます。
  • すべてのクエリ :現在ログインしているユーザが、ユーザのスコープに基づいて表示できるすべてのクエリをフラット リスト (サブグループのない) に一覧表示します。[すべてのクエリ] には、ユーザの [マイ クエリ] グループと [公開クエリ] グループにあるクエリがまとめて表示されます。

管理者はこのグループを使用して、ユーザの代わりに、そのユーザのスコープに対してユーザのクエリを実行できます。このようにして、管理者はユーザがクエリを実行したときに表示される結果を正確にプレビューすることができます。

スコープ

ネットワーク表示には、既存のスコープを表示したり、新しいスコープを作成または編集したりするためのショートカットがあります。また、ネットワーク表示に表示するフィールドも定義できます。スコープの作成と使用方法の詳細については、「スコープの作成」をご参照ください。

構成

[構成] グループには次の構成サブグループが含まれています。

  • PXE 待機キュー :PXE 待機キューとその PXE 待機キューで待機しているデバイスを一覧表示します。
  • ベア メタル デバイス:プロビジョニング タスク用に作成されたベア メタル デバイスをリスト表示します。
  • PXE プロビジョニング (Windows PE):Microsoft Windows PE プロビジョニング タスク用のデバイスをリスト表示します。
  • マルチキャスト ドメイン代表 :バージョン 9.6 より前のエージェントを使用するデバイスにのみ適用されます。ソフトウェア配布の負荷分散に使用できる設定済みのマルチキャスト ドメイン代表を一覧表示します。詳細については、ソフトウェアの配布での自己組織型マルチキャストの利用をご参照ください。
  • 保留中の非管理クライアント配布 :[非管理デバイス検出] ツールによって検索され、エージェント設定タスクを待っているデバイスを一覧表示します。詳細については、「非管理デバイス検出の概要」をご参照ください。
  • ユーザが追加したコンピュータ :(管理者のみ) [新しいコンピュータの挿入] ダイアログ ([すべてのデバイス] グループを右クリック) でネットワーク表示に手動で追加したコンピュータを一覧表示します。

インスペクターの結果

Ivanti インスペクターでデータを表示するときには、[インスペクター] ウィンドウのグラフをダブルクリックして、[インスペクターの結果] ウィンドウの詳細を確認できます。

このように結果を表示することで、データに対して処理を実行できます。たとえば、スケジュール タスク インスペクターでは、タスクの実行でエラーが発生したデバイス数がグラフ表示されます。グラフをダブルクリックすると、個別のデバイスがインスペクター結果フォルダに一覧表示されます。これらのデバイスに対して処理を適用 (タスクの再開など) したり、そのデータでレポートを表示して追跡したりできます。

インスペクターの結果フォルダのデータは、インスペクター ウィンドウのグラフをダブルクリックするたびに更新されます。